昔々、ある所にお姫様がいました。
それはそれは、とても綺麗なお姫様でした。
お姫様は真っ白なドレスを着て、真っ白な塔に住んでいました。
お姫様がいる真っ白な塔の先っぽからは、いつも、白くて、キラキラしたものがモクモク、フワフワと出
ています。
あれは、何だと思いますか?
それは、綺麗な綺麗な雪でした。
真っ白なお姫様は、小さなお手々を合わせて、お願い事をしています。
お姫様のお願い事は、真っ白な雪に変わって、お空に飛んで行くのです。
それは、とっても綺麗な結晶でした。
けれども、とっても冷たい結晶でした。
お姫様はいつも独りぼっち。
きれいな服を着ても、きれい塔に住んでいても、とても寂しかったのです。
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大晦日に投稿いたしました「ふゆのおひめさまとおいしいぱんの物語。」の漢字バージョンです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-09 17:20:28
1775文字
会話率:2%
おひめさまはまっしろなどれすをきて、まっしろなとうにすんでいました。
まっしろなとうのさきっぽからは、いつも、しろくて、きらきらしたものがでています。
あれは、なんだとおもいますか?
それは、きれいなきれいなゆきでした。
まっ
しろなおひめさまは、ちいさなおててをあわせて、おねがいごとをしています。
おひめさまのおねがいごとは、まっしろなゆきにかわって、おそらにとんでいくのです。
それは、とってもきれいなけっしょうでした。
けれども、とってもつめたいけっしょうでした。
おひめさまはいつもひとりぼっち。
きれいなふくをきても、きれいなとうにすんでいても、とてもさみしかったのです。
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「冬の童話祭」には参加表明していませんが、書き上げました。
おたのしみくださいませ。パン大好きより
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-31 06:41:45
2038文字
会話率:2%