小学4年生の夏、宗教民俗学者の兄、真尋(まひろ)に伴われ、雛姫(ひなき)が訪れたのは瀬戸内に浮かぶ小さな離島――
早くに両親を事故で亡くし、兄とふたり、慎ましくも平穏な日々を送っていた雛姫だったが、少女はそこで、はじめて自分の出生の秘密
を知ることになる。
島を統べる、ある一族に秘められた血の掟と碑文の意味。
島の伝承とそこに祀られる神。そして神を鎮める《御座所》とは……。
過酷な運命に立ち向かう、少女のひと夏の成長物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-10 18:30:13
121089文字
会話率:36%
Φ今から溯ること8年前、とある交通事故で亡くなった高校3年生の青年がいた。その青年は謎めいており、その事故はさほど話題にはならなかった。しかし、それから8年後、青年がいた高校で奇妙な現象が起きる。現在その高校に在学中の1年生“藤野真央”と奇
妙な現象が出会う時、空白の8年間が繋がる―――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-08-10 00:08:28
20756文字
会話率:45%