コロナ禍——。
丁度その頃、高校二年生だった僕は、クラスメイトの如月香澄に片想いをしていた。
しかし、陰キャな僕がクラスのアイドルたる如月香澄と恋人になるなど、夢のまた夢でしかない。
つーか、話したことすらない。
ある日、僕は如月香澄が心
霊ものが好きだということを知る。
意外、と思いつつも、だからといって僕に霊感があるわけでもなく、怖い体験をしたわけでもなく、何かできるわけでもない。
日常は変わらない。
だけど、僕が部屋で如月香澄を悪漢から助ける妄想を、その様子をバカみたいにスマホで撮影した動画に、女性の幽霊が写っていた。
これで如月香澄と話すことができる・・・!
そう思ったけど、半裸で寸劇をする自分の姿を(しかも香澄、愛してるとか言ってるし)如月に見せるわけにはいかない。
であれば、どうするか?
もう一度撮影すればいい。
こうして、僕は友人の晋作と一緒に、心霊動画を作ることにする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 02:51:47
7723文字
会話率:34%
時間が溶ける
どろどろどろ
とろとろとろ
こうして無駄な時間を過ごしている間にも
どろどろどろ
とろとろとろ
最終更新:2024-08-21 10:34:20
250文字
会話率:0%
桐原翔という少女
ただただ平凡を望んだ彼女を取り巻く
人間が
感情が
運命が
どろどろどろどろ
混ざり合って
桜の葉が舞う四月。県立白羽高校に入学した翔。入学式に参加するために人混みに紛れ込み、体育館へ進む。
最終更新:2015-02-22 00:17:12
642文字
会話率:0%