彼の名は宇佐見 薊。どこにでもいる、ただの青年だ。
十八歳の夏、彼は両親と死に別れ、曾祖母は妹と別れるよう告げてきた。
彼は運命を呪い、そして願った。
―――力が欲しい。
そして、幸か不幸か、彼は異世界へと転移してしまう。
待ち受ける悲し
い別離も、煩わしいしがらみも存在しない世界。
意図せず手に入れてしまった、ある強大な力。
彼は、呪われた自身の運命に抗うことを決意する。
―――これは神にも等しい存在となった、一人の男の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-05 03:00:00
55090文字
会話率:15%