国が運営する孤児院で神童と噂されるほど、才能にあふれた孤児のシルアは、魔術学園の授業料が国の援助でまかなわれることになり、今年念願の魔術学院に入学できました。
学園生活に思いを馳せるシルアでしたが、早々に自ら事件を引き起こしてしまいます。
その事で人生を大きく踏み外すことになり、平民の身分が奴隷に格下げになってしまいます。
将来を約束されたシルアが犯した罪は、彼女の運命を弄び、やがて、大農園で農奴として強制労働するという過酷な日々を送ることになりました。
一度大きな挫折を経験したシルアでしたが、孤児院時代に学んだ神に祈る行為をやめずに、辛い中においても自分の唯一の支えとして、真面目に神に祈り続けます。
ひもじい思いをしても…。
悔しい思いをしても…。
逃げ出したい思いをしても…。
そんなシルアの祈る姿を神はしっかりと見ていた。
その祈りに答えた神様から、新たな称号──『たまごの御使い』を授けられ……。
『たまごの御使い』の称号を得たシルアは、御使いスキルを駆使して過酷な運命に立ち向っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-05 00:00:00
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会話率:23%