覇王ヴェルナス・ライディンハート。この世の全てを掌握せんとした者。生まれながらにして全てを持ち得てしまったが故に、彼の心は常に空虚であった。天に届くほどの財宝も、見渡しても尚足りぬ領土を治めても彼の心は満たされることなく、彼は空虚な心を満た
そうと世の全てを欲する。その侵略を止めるべく、後の世に六英雄と称えられし六人の勇者は覇王と壮絶極まる死闘を繰り広げ、遂には覇王を討ち倒した。彼等のような『仲間』を見て、覇王は最期に自分が最も欲したのがなんであったのか答えを得て永遠の眠りについたのだった──が、気付けば子供の姿。しかも300年もの年月が経っていた。意図せずして得た二度目の人生。今度こそ彼は、自分が最も欲した『仲間』を得るために歩き出すのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-01 12:09:04
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会話率:47%