ここは人里から少し離れた山の中。
まるで人を拒んでいるかのように禍々しい雰囲気を放つ木造建築の前に、二人の男が立っていた。
「ゴウタ……。お前、本当にこの家がいいのか?」
「あぁ、ここがいい。フドウが不動産屋に勤めてくれていて助かった
よ」
「いやぁ、しかし……。わざわざ心霊スポットに住もうとしなくても……」
これは肝の太いゴウタとその友人フドウが幽霊の出る家に内見に行ったときのお話である。
ホラーじゃないよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-23 22:16:01
3389文字
会話率:74%