人間不信で臆病な屋敷の主人であるジョセフィーヌ。そして、その妻であるカタリーナのお話。
両親から大事がられてきたジョセフィーヌは、幼いころに学校で嫌がらせを受け、人間不信となった。本人も何度か直そうとしたが、トラウマが蘇るにつれて、周り
が恐ろしいものに見え始めてしまい、自分の部屋に閉じこもることになった。
そのまま大人になり、父と母も他界し、独りぼっちになった後も、閉じこもったままで、配達人以外の雇用の者達を辞めさせ、玄関に字配達物が届くようにしていた。
しかし、ある日のこと。山の中にあるこの屋敷の庭に迷い込んできた女性を見て、生まれて初めて世界が美しく見えた。その日はどうにかして声を掛け、馬車を呼んで帰らせたが、次に日も、また次の日も彼女は屋敷に訪れ、ジョセフィーヌは少しずつ彼女に好意を感じていった。
そして、時は流れ、二人は付き合うことになる。
そんな彼らのある時点のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-14 03:55:55
2571文字
会話率:60%