辺境男爵家の三男坊、ラトル・リドルは10歳の折に『神々の祝福』と言う才能(ギフト)を開花させるための儀式を受けた。
しかし彼のギフトは塵(トラッシュ)ギフトである『骨(ほね)掴み』だった。
他人を傷付けるだけのそのギフトは、友人や兄たちに重
傷を負わせ、激怒した父によりラトルは勘当されてしまう。
独り放浪するラトルだったが、傷付け、傷付けられる日々に絶望し、完全な闇に堕ちかけていた。
そんなある日、荒み切った彼の前に現れたのは伝説の大冒険者。
行動を共にすることとなったラトルは、旅の中で次第に生きる希望を見出していく。
そして遂に、決定的な転換点である、究極(アルティメット)ギフト『コツ掴つかみ』に【めざめ】るラトルなのであった。
しかし、ラトルを恨む兄たちの魔の手が、王都で修行中の幼馴染にも及ぼうとしていた……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-09 22:16:23
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会話率:34%