不慮の出来事でちょっぴりおかしな霊体になってしまった女子大生・葵(あおい)。そんな彼女に課せられたのは、人間の日常に潜む「コユカシ」――かわいくて、どこか切なくて、時にシュールな“魅力の結晶”――を集めるという不思議な使命だった。
「かわ
いいもの」を求めて街に出た葵だが、彼女のコユカシ抽出器が反応したのは、なんと街角の「おじさん」!?
LINEスタンプのセンスが壊滅的なのに本人は大真面目なお父さん、流行りの韓流ヘアに挑戦してなぜか昭和のフォークシンガー風になってしまうおじさん、お人よしすぎて満員電車でいつも誰かに肩を貸す羽目になる上司……。
葵は、そんな愛すべきおじさんたちの、クスッと笑える日常や、その奥に隠された不器用な優しさ、そしてちょっぴり切ない秘密に触れながら、次々と「コユカシ」を発見していく。
これは、見過ごしがちな日常の中に隠された「かわいいかもしれないおじさん」たちを巡る、笑いと発見、そして心がじんわり温かくなる物語。
あなたの身近なおじさんも、もしかしたら、とっておきのコユカシを隠し持っているかも……?折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-11 17:04:55
25975文字
会話率:15%
・かわいいは正義(ジャスティス)! ~炎の騎士と紅の絶対聖女(アナスタシア)~
異世界・ルーテフィア。そのノイフォンシュタイン公国…ー
ここにある聖アナスタシアス学園は、この世界の勇者システムである“守護聖女”〈アナスタシア〉と契約を
した“機装騎士”アーマー・キャバレリィを育成・出輩する事を目的としている国営の学校である。
その学校に、一人の日本人の少年が居る。
須藤一馬、十六歳。
彼女ナシ、童貞。その以外も至ってふつうの高校生…ある一点をのぞいては。
彼の短所は、美少女を見ると「カワイイ!」と反射で言ってしまう事である。
そしてアナスタシアス学園はまごうことなき美少女達の花園であり、女子の貞操概念=即ち身持ちが非常に堅いこの世界において、男子が「可愛い」を言うということは…即ち求婚を意味する。即物的な、その先のヌチャヌチャアッハンを求めるという事も…
その結果、彼は入学初年度で男子生徒が済ませておかなければならない“契約”を結ぶことに失敗しており、国の命運をかけた勇者として召喚を受けたのにも関わらず、全校生徒女子が畏怖する存在となっていた。そして、挙げ句に一年留年していた…
新しい年の春を迎えたとき、物語の幕は開かれるのである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-20 18:19:25
23452文字
会話率:44%