異世界転生とか転移ものには多少知識があった主人公。
転生特典で何が欲しいかという場面でみんななら何を願うだろう?
おれは思いついた! どんな世界にも通用する能力を! そして不幸はもうたくさんだ!
「どうしましたか? 私そろそろ退社時間
なんですけど~。サクッと決めて頂けますでしょうか。大丈夫です。ゆっくり考えて頂いて。明日までは期限ありますので!」
そうなの? 女神さまもお仕事お疲れ様です。
「では発表します! おれが欲しい能力は! ズバリ神に愛された人生を送ることです!」
「無理です! タイプじゃないんです! あでもちょいまち。(神phone)プルルルル。あ、はい。今でも恋人募集してる? あ、もうしばらくいらない感じ? おけ。 神美は? 人間はちょっと? あそう。変な話してごめんね。」
「すみません。力及ばず。そして私も気持ちに応えられず。」 ペコペコ謝って来た。
なぜか振られた。いや。そういう意味じゃないのですが。神様? あの。誤解していらっしゃいます。
「わ、私の話をちゃんと聞いて下さい!」
「ち、近づかないで!? やだ。人間怖い!」
ええ~。もう泣いて良いですか?
「もう早くどっか行ってよ!」
腕を一振り。おれは異世界という遠くまで追い払われた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-18 10:25:06
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会話率:43%