(この作品は数年前に他サイトで発表した『L・O・D ~ある冒険者の物語・序~』を修正したものです)
嘗て邪神の脅威によって滅びる運命にあった世界『神蒼界』は、自らの死をも恐れず危険に挑む者『冒険者』達の活躍によって救われた。
しかし、
冒険者達によって取り戻された世界の平穏は、些細な冒険者同士の争いを発端とする大いなる争乱によって失われる事となる。
嘗ての邪神との戦いで邪神を打ち倒した真の英雄は、冒険者である自らの誇りを胸に新たなる大地を求め外海の先に旅立った。
世界は、冒険者としての実績とそれによる地位の順列を重んじる《秩序の光》、力の正義を信じ冒険者としての実力を絶対とする《力威の闇》の二つの勢力に分かれ、両者が互いに覇権を相争う混迷の時代を迎えた。
これは後に『光と闇の騒乱を鎮めし八人の英士』と呼ばれる英雄の一人《至高の英明皇エン》の冒険の始まりを描く物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-28 22:09:55
6490文字
会話率:37%