それは誰が何処になんの目的で作り上げたのかすべてが不明。
分かっているのは空間に生じた歪みの向こうにはそれぞれ異なる世界が存在しているということ。そしてその歪みを通って異形なる物達魔物がそれぞれの世界へ侵入する機会を伺っているということ
。歪みを通じてそこと繋がってしまったせかいの人々は、さまざまな理由からその歪みへと訪れた。ある者は自分達の世界への魔物の侵入を防ぐため。ある者は歪みに先にある物への好奇心から。人は様々な理由でその歪みを潜りこの場所へとやって来る。そしてこの場所はそうした人々からいつの間にかこう呼ばれるようになった。『迷宮』と。日本にも一つの歪みが存在する。しかしそれを知る者はたった一人。彼はいかなる理由で迷宮へ挑むのか。これは迷宮探索者伊久津島準騎の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-14 00:00:00
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会話率:41%