最強にして最凶の大魔王と言い伝えられるルシル……しかし、彼こそが神が見捨てた人々を守ろうとした英雄だった。
彼は神との戦いで負った傷を癒すための眠りに付き、千年後に目を覚ます。
その目に映るのは平和で豊かな街だった。もはや自分が人々を守って
やる必要などない。人々は自分の足で歩き始めた、なら、これからは魔王ではなく、ただ一人の男として人々が作った世界を楽しみ尽くそう。
だが、彼は知らない。……千年間、部下たちが魔王が目覚めたときのため、鍛錬を重ねて強くなり、勢力を増やし続けていたことを。彼は知らない。彼みたいな規格外が普通になど暮らせるわけがないことを折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-09 18:14:49
118655文字
会話率:34%