「歪んでいる」瓶詰め猫は静かに言った。その声は鼓膜を揺らすのでなく、直接心に響いてくるような不思議な力を持っていた。瓶詰め猫は瓶に詰められているのか自ら詰まっているのか。けれど入口を見ると、到底出入りできそうなサイズではない。瓶詰め猫はそれ
一つで完成形なのだ。ちょうどポストと同じくらいの背丈の瓶に、巨大な猫が上品に座っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-08-19 11:09:22
1789文字
会話率:45%
私が20才の年、祖母が他界した。私の記憶の中の祖母は、田舎者臭く、いつまでも抜けきれない方言を話す人だった。私は、祖母がずっと嫌いだった…。そんな祖母のお葬式の日に、一人の上品な女性と出会い。私は、人の愛情や幸せの在り方を知る事になる。
最終更新:2007-12-16 16:08:04
8616文字
会話率:17%
小説家をめざす一人の男。自分には才能があるのに、運がないと思いこんでいる。そんな男のところへ、上品なシャムネコが毎晩かよってくるようになる。男は、このシャムネコの気まぐれな行動をもてあますが、そのかわりに、少しずつ運がめぐってくるようになる
。さてこの男、運をつかみ小説家になれるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2006-09-24 11:32:10
8276文字
会話率:29%