死のない人生に、真の生はないというお話?
聖暦268年。西域の、かなり腐った国にて。
例年通りの、聖地奪還の為の十字軍計画が持ち上がった。
穢れの無い、宗教的に純潔とされる、加護によって守れられた子供達ならば、必ずや遠征を成功させ
る事ができる。
そんなこじつけ甚だしいを、幾分も通り越した超理屈によって、多くの人間に支持されるこの行事によって。
ただただ、生贄でしかない少年少女が戦いに赴き、傷つき死んでいく、そのような歴史が積み重なった行事。
そのような破滅的な遠征を行わせる、そういう見せしめ娯楽的国家行事がまた行われるのだ。
腐った野郎、平民や貴族、あらゆる人種が内心望みながら、表面では嘆きながら、行われる腐った風習。
この遠征は、出征の時は華々しく、そしてその終わりの地獄が映える。
絶望を色濃く、それも感動的に演出し、多くの人間の心の支えとなるのだ。
奪還する聖地は、過去の聖都、エクスラシャペル、おまけにその周辺領域。
今は沢山の魔物、それと同義に等しい蛮族に、狂気的な戦闘狂、怪しげな宗教団体や逸れ物の魔女や異端者。
更には堕天使の類、悪魔や吸血鬼や淫魔等々、魑魅魍魎がばっこし。
もっと言えば、犯罪者集団の隠れ蓑であり、他にも違法取引の奴隷売買、その他非人道的な研究もされている。
そもそも、普通の遠征は無駄と看做され、平素計画すら、駄目もとでも立たないありさまなのだ。
そんな中世の魔女狩りにおける、火あぶりの様な国家行事が過去、実際に存在した、そして存在し続けている。
そんな死地に、年端も行かない子供たちを送り込む、ジークという男。
そういう難事業ですらない、そもそもがデスマーチのような仕事をしている男の話等々。
その果ての結末は、果たしてハッピーエンドか、バッドエンドか、それとも? そんな死と生に満ち溢れた人生等々の、沢山の人の物語で、ソレが満ち満ちた長編・短編集。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-24 18:18:26
6908文字
会話率:19%
「丘の上」の次男視点で書きました。
想う人がいるけれど、時代が許さない。
自分は戦争に行く身であり、また家柄があり、想う人に伝えられない。
もどかしい気持ち。しかし戦争に行く日が近づき、彼女に想いを伝えます。
約束。叶わぬ約束だとして
も。悔いの無い様に。
死後も彼女を想います。
しかし、彼女の新たな決意を知り、思い出にかえる。
戦争と言う時代、今では考えられない葛藤があったのだと思いました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-09 06:10:19
8995文字
会話率:15%
ノブレス・オブリージュ。それが伯爵家当主たる私に課された責任である。
最終更新:2013-10-01 00:00:00
707文字
会話率:31%
太平洋戦争の昭和十九年、十五歳で予科練、すなわち、海軍予科飛行連隊に入隊した勝間忠は、ラバウル諸島に出征し、全滅と伝えられた激戦でかろうじて生き残った三人の一人となる。ボクサーを経て、政治家のガードマンとなった忠は、テロリストとの対決で重傷
を負い、三ノ輪の病院に入院し、そこで知り合った看護師の西堀聖子と結婚する。しかし、無頼の忠は聖子と合わずに別れることになる。かつて入り浸った遊郭のなじみの芸者の静を、赤線防止法が成立する頃に身請けする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-27 04:00:52
28632文字
会話率:48%
戦いの舞台が地上から空へと変わり、人々が竜と呼ばれた生き物を駆るようになった頃、世界は『統一帝政派』と『王権連合派』に分裂していた。
東方の島国である『煌國』の少年、南雲宿祢は兄を追って前線のランバレー諸島に出征する。
出征前の期体とは裏
腹に仲間の死、悲惨な戦場、敵を殺す事への葛藤を繰り返し、遂に脱走してしまうのだが…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-06-06 13:08:00
837文字
会話率:10%
「この戦争を通じて、日本は変わる」……20XX年、国連は北朝鮮との全面戦争に突入する。日本もまた、国連軍の一員として自衛隊を北朝鮮へ派遣。陸自隊員・東堂英治は、信念と共に出征した。
最終更新:2010-02-12 22:42:32
8374文字
会話率:34%