ショッピングセンターに習慣から足を向けた独り身の「僕」だったが、その日は運悪くバレンタインデーだった。幸せそうな男女に嫌悪と嫉妬と羨望を感じながら、一人の少女に会う。
最終更新:2011-03-12 17:03:14
4073文字
会話率:48%
『今度のコンサートは、彼女と一緒にドッペルコンチェルトを』
ヴァイオリストの卵のリーゼロッテとフリーダは学期末のコンサートでデュエット奏者に選ばれた。相手について知っているのは、恋うるような旋律とひかりのような音だけ。互いへの嫉妬と羨望、分
かち合う未来への焦燥。ひととき紡がれ絡まる二人の少女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-12-31 00:00:00
26269文字
会話率:25%