期限まで二十四時間を切ると、いよいよその自堕落な精神は居直り強盗のごときふてぶてしさで「まあなんとかなるかしら」などとごく都合のよい言い訳を並べたてながら不貞寝に走るものであり、およそ努力して突破しようという可能性のかけらさえつかもうとはし
ない。もとより真面目な人間ならば、そんな事態が発生するまえに、なにごともそつなく終わらせている。だから、彼女にも俺にも、ある種の傲慢な怠惰のみを武器とするほかにないのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-17 12:05:55
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会話率:35%