降矢千雪(ふるやちゆき)は両親をとある出来事で失い、彼自身もその過去を背負って生きていた。
高校三年生の冬を迎えた千雪はある日の朝、怪我をして倒れていた狐を助けた。するとその狐は可憐な女の子の姿になり、千雪と一緒に暮らすことを望んできたのだ
った。一人暮らしだった千雪の周りはツキネとの出会いで次第に賑やかになり始め、彼自身もツキネ達との暮らしを大事に思うようになっていく。その一方、数百年の時を経て再び蠢きつつある怪奇な存在と少しずつ深く関わっていくことになった千雪は、忌々しき刀と古来より受け継がれた剣術に魂を賭ける決意をする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-25 16:52:19
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会話率:50%