壁の一面を覆う、高い天井に届かんばかりの大きな本棚であった。
「私」の読んだ本がすべて入っている、奇妙な本棚の話。
最終更新:2012-07-16 00:20:06
3114文字
会話率:15%
日常の合間、合間に飛び込んでくる世界情勢、新しい動きの中で、より大きな帆船は世界の影響を強く受けることになる。
日々刻々と変化をする状況で、ひょんなことから絵里の級友から梨華、そして無音の投擲槍が追い求めていた情報が飛び込んでくる。
精神接続情報網、秘匿書架ともいわれる、シークレットデータベースにアクセスしてしまった少女が口にするのは、あまりにも人の命を馬鹿にしているようなモノでああった。
やりきれない…だけではない。梨華はこの世界に憂いを覚えていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-12-28 07:00:00
374518文字
会話率:54%
自他共に認めるダメ雑誌記者の礼柩舎章一郎は、文芸誌へ突然の異動を命じられた。文芸誌「白夜」の編集長に言い渡されたのは、鎌倉に住む人嫌いで有名な大物作家・藤原鉄線の担当に就くことだった。わけもわからず仕事をこなそうとする章一郎だったが、身の回
りで次々と不可解な事件が起きていく。 折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2010-10-17 01:35:43
10542文字
会話率:44%
かつてその軍事力で他国を蹂躙し、今は平穏な時代を送っているビルリンク・ルム皇国。その動向は未だに各国から危ぶまれ、「眠れる赫龍」と恐れられている。現皇帝ヨンカ・レン・ビルリンク・ルムは再び戦乱を起こすのではないかと人々の間で噂が流れていた。
ある日、国外れにある禁断の地・森緑大樹海に暮らす未開民族の青年、リト=ファは皇帝の命により罪人として皇都まで連行される。人々は汚い未開人と蔑むが、巨大な君主国家の命運はこの青年一人の手にかかっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-06-06 19:53:21
7652文字
会話率:22%
ある時、芦田は図書館地下書庫の書架で『道教入門』から出るオーラを感じて引き寄せられ、開いてみるとその本からは様々な道教の神が芦田に向かって話しかけてきた。最高神である元始天尊や漢字を発明した蒼頡、そして各家庭の台所に居て年に一度その家族の行
動を詳細に天に居る神へと報告する竈神など。その竈神は芦田に向かい、芦田の母の寿命があと三年であるという事を告白する。それは、母の不倫が原因でその罪により玉皇大帝という神が母の寿命を縮めていたからである。しかし、芦田は神々の会議で天上へ昇り玉帝に母の命乞いすることを許されたと、竈神から聞かされ、夜、一本の枝を握りしめて天女の迎えを待ちながら眠りについた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-09-27 21:10:07
31632文字
会話率:8%