幼馴染の弥太郎を中間として従えながら戦場を駆ける私には誰にも言えない悩みがあった。
武人になりきれない心の弱さ。
次期当主としてそれをひた隠しにしながらも、その僅かな隙を突かれ戦局は悪化してしまった。
敗戦の責務を果たそうと私は弥太郎に切腹
用の小脇差を差し出すように頼んだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-04 23:19:09
3939文字
会話率:29%
「蛍っておるやろ。あいつらにも方言ってのがあるらしいで」
煙草を咥えながらそんな雑学を教えてくれるあなたと過ごす夜は私にとって何物にも代え難い日常だった。
ただそんな日常を受け入れられず田舎を飛び出したあなたに私はついて行くことしか出来なか
った。
都会でただ理想と現実の狭間に苦しむあなたと、ただいつかの日常を取り戻したいだけの私の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-04 22:47:08
4006文字
会話率:17%
恥ずかしがり屋の僕は梅雨時期で客足が遠のいているミュージックバーで歌う日々を過ごしていた。
ある日いつものように歌おうとすると七色に髪の毛を染めたアヤという女の子が話しかけてきた。
最終更新:2021-07-12 01:41:02
11605文字
会話率:29%