少年ユレンは、ネフリート王国の田舎町で、しゃべるねずみのカシューとともに暮らしている。王国が異例の不作に陥った春、彼は王都から来た少女と二人の護衛に出会った。
この国の第二王女だという少女は、不作の原因が、国に実りをもたらす〈翡翠竜〉の加
護が弱まったことであると語る。
竜の様子を見るために、町の近くの森に行きたいという彼女たちに、ユレンは自分が案内すると申し出た。森の案内人を務めるユレンだが、協力する理由は仕事だけではなくて……。
わけありな四人(と一匹)が聖なる森の深部を目指す、冒険ファンタジー。
※『カクヨム』でも公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 11:30:00
38415文字
会話率:54%