廃市街指定区はガラクタと病に溢れていた。その病に脳を巣食われ、狂人が闊歩する町と成り果てたそこでは、闇医者が堂々と町を歩き、店主は枯れ草や乾いた石を平然と並べ、神の使徒が神を冒涜し、売春婦が道端で当然のように身体を売り、酒場では泥水を平気で
酒と偽っている。
こんな気の触れた町を救うために、国は軍を派遣することを決定した。しかし巣食われた住人たちは壊れ、人ではなくなってしまった。彼らは助けに来た軍を襲い、何十人もの兵士を虐殺した。そんな危険に身を晒されながらも軍は任務を完遂し、ガラクタの山は完全に撤去された。国はここを華やかなテーマパークに作り替えるつもりだという。
これはかつて軍を裏切り、大小様々なガラクタにまみれ、子供と思われる数多の骸が押し込まれた部屋の前で射殺された兵士が残した手記である。
そのとある兵士の手記の始まりには、こう記されていた。
『ガラクタの寄せ集めを、人はガラクタと呼ぶのだろうか――』折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2018-02-20 22:50:06
3611文字
会話率:30%
大事な何かを失った世界で何に気付くか?
最終更新:2017-11-05 20:26:08
2207文字
会話率:30%
愛が深ければ深いほど、転じた憎しみは更に深くなる。
これは、そういうお話。
最終更新:2016-11-27 21:56:56
7474文字
会話率:42%
クリスマスのとある家の話
最終更新:2015-12-25 19:23:06
1752文字
会話率:41%
以前『螺旋螺子』さんの企画で出させて頂いた作品です。
諸事情により、名前などが変わっていますが、同一人物です。
最終更新:2015-12-25 10:50:44
5043文字
会話率:40%
以前『螺旋螺子』さんの企画で出させて頂いた作品です。
諸事情により、名前などが変わっていますが、同一人物です。
最終更新:2015-12-25 10:40:52
5214文字
会話率:33%