部員不足で活動休止状態の演劇部に所属する、高校二年生の遠野あきは、三年生でお嬢様の永野友子、友子の秘書で二年生の緒方怜美と日常を過ごしていた。始業式の日、一年生の二宮砂恵が、演劇に興味はないが入部したいと申し出る。友子は砂恵を入部させるこ
とに抵抗を覚えるが、今の演劇部の意味を再確認し、砂恵を演劇部員として受け入れる。天真爛漫な砂恵であったが、その手首には過去の傷痕が残っており、あきたちには見せない陰の部分を持っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-22 23:11:16
22831文字
会話率:46%