とある教会に併設されている孤児院で、シスターが幼い子どもたちを寝かしつける為に読み聞かせをします。「さあ行こうベティア。遠く遠くどこまでも」「ええ、公爵様。どうかおともさせてくださいませ」それは絵本の中の物語。麗しき公爵様と可憐な商家の娘が
惹かれあった恋物語。『ベティア』の題名で市民に愛され続けるお伽話。子どもたちが寝入り、シスターが静かに絵本を閉じると、部屋の片隅に居た旧知の同僚が彼女に向けて苦笑しました。「まあ、何と他人事のように話すんだい」シスターは当たり前のように返しました。「仕方ないわ。だって『他人事だもの』」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-04 21:51:34
484文字
会話率:24%
まだあどけない顔を持つ年頃の少年は、のし掛かる重圧と目の前の責任から逃げたしたくて、一人、雨の中を歩いていた。そんな時、小雨が降りしきる暗い町外れの夜道で、その少女に出会った。
現在、長期連載中の『魔法使いと七番目の弟子』より。彼らの二度
目の出会いを書いた物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-02 00:00:00
14638文字
会話率:41%