俺こと皆月のモットーは『夢はでっかく』であり、それ故に世界征服が最終目標だ。
興味に対する欲求の解消のためだけに大学に入学した皆月は、三年生になった十月、同級生の異変に気がつく。
その人物の名は峰島。同じ学科にいる中でも親しくしている女子
だ。
真面目な峰島が躁鬱状態が酷くなっていることが理由で欠席するようになったら、
大学を何とも思わず登校していない他の学生と同じに扱われてしまう――そんな未来を予想して許すことができなかった皆月は、
彼女に手を差し伸べることくらいできなくては世界征服なんてできるわけがないと案を練り始めて――。
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某賞の短編部門落選作です。
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少しでも楽しんでいただけますように。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-24 00:00:00
16080文字
会話率:44%
俺は会社の部下の長濱精美から鬱状態であることを指摘されて、彼女の勧めで心療内科に掛かることにした。早速病院に電話すると、次の土曜日の午前中に来院して欲しい旨伝えられたので予定を空ける。精美もその手の病院に通院しているようで、鬱病は決して珍し
い病気じゃないことが分かった。そして約束の日に病院へと行き、ドクターの大貫の診察を受けたのだが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-15 15:27:48
2911文字
会話率:69%