壊滅的にモテない人生に嘆きながらも、愉快な友人との学園生活を享受していた少年、弥宮九夜。モテないことに悩んでいた彼だったが、彼は幼なじみの少女に人知れず恋心を抱かれていたことを知らなかった。そして、そのことが幼なじみの少女を禁忌へと駆り立て
てしまう。彼女が犯した禁忌とは、魔界の住人との契約。世界の瓦解をもたらすその契約を、彼女が結んでしまったのは、他でもない九夜が原因であった。――その日、九夜と彼女が接触したがために、九夜の住む世界が魔の闇に支配され、さらに幼なじみの少女は魔界の住人にさらわれてしまうこととなる。九夜に残されたのは、彼女が禁忌を犯してまで誕生させた「タドル」と呼ばれる謎の精霊体だけ。途方に暮れていた九夜であったが、世界を取り戻そうとする仲間との出会いが彼に勇気を与えた。魔に支配されてしまった世界を元に戻すため、そしてさらわれた幼なじみを救うため、九夜はタドルの力を駆使し魔界の住人と刃を交える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-09-01 19:12:08
27882文字
会話率:29%