-村崎羯諦- 小説家になろう 更新情報検索 - 新着順 -

浮気者だった彼氏と別れた次の日。突然私は、目の前にいる男性がどれだけの確率で浮気するのかがわかるという能力に目覚めた。

「そりゃあできるのであればAIを導入したいですよ。でもですね、うちみたいな中小企業だと高額なライセンス料や初期投資費用を払えないんです。だからAIの代わりに人間を雇ってるんです。人間の方がAIなんかより、ずっと安上がりですしね」

君の死体を買い取らせてくれ 病室にやってきたあなたが、いつになく真剣な表情でそんなふざけたことを言うもんだから、私は思わず吹き出しちゃったよ。

「生きてる鳥の頭を食べるとね、背中から翼が生えてくるの。知らなかった？」

「テッテレー！ 実はこれまでのあなたの人生……全部ドッキリでした〜！」

令月にして気よく風和らぐ初春。このような佳き日に、先輩方がご卒業を迎えられたことを、在校生一同心よりお祝い申し上げます。

「あまり知られていないんだけどね、将来の夢って、加工すれば高値で売れるんだよ」

「ずっと黙ってたけどさ、私はちゃんとした人間じゃないの。私はね、元々ツバメだったの。空を自由に飛び回る、あのツバメ」

推しであるアイドルのたっくんが株式会社になったので、私はありったけのお金を注ぎ込んで未公開株を買いつけた。つまり私はたっくんの株主。何というかもう、幸せすぎて死んじゃうかもしれない。

『楢柴家、一巡目指名。麻生高校三年新島克明。ポジション、長男』

私の好きだった男の子は怪物になって、結局挽肉にされてしまいました。それからというもの、私はお肉が食べられません。

『人類は有罪です。人類は有罪です。生き残っている人間は直ちに命を絶ってください。人類は有罪です。人類は有罪です。生き残っている人間は直ちに命を絶ってください』

『あなたは前世の記憶を信じますか？』

ユリア。こんなことを君に打ち明けるなんて馬鹿らしいと自分でもわかってる。しかし、それでもこの気持ちを抑えることはできない。僕は君のことを愛してる。

「えー、みんなも知ってると思うが、うちのクラスの柏木が昨日からオレンジの樹になってる。だけど、思春期にはよくあることなので、それについて色々と騒ぎ立てたりしないこと。みんな、わかったな。はい！ 以上で、ホームルーム終わり！」

『絶対にこのボタンを押さないでください。このボタンを押すと、地球が滅亡してしまいます』

『愛穂、大変！ あんたの承認欲求が服着て、銀座を歩き回ってるよ！！』

遅めにやってきた私の初恋が、高校最後の冬をぐちゃぐちゃに掻き乱していく。

「厳正なる審査の結果、新井様の地獄行きが決まりました。大変申し訳ございません」

「ねぇ、私が宮城に出張してる間だけで良いからさ、私たちの耳を片方だけ交換してみない？」

「ねえ、知ってる？ 地球ってね、本当はカルボナーラなんだよ」

「満島さんの診断結果ですがね、健康面には問題はないものの、文化指数が3.5と大変低い数値となってます」

『コミュニケーションエラーが発生しました。コミュニケーションエラーが発生しました。直ちに修復に向けた行動をお取りください。直ちに修復に向けた行動をお取りください』

池袋の路地裏には死に損ないの天使がいてね、彼女と出会っちゃうと片方の耳を噛みちぎられるの。ミーナはそう言って笑った。錆びついた鈴を鳴らしたみたいな笑い声で。

「こちら『W』と『I』のアミューズ、ハーブ添えでございます」

深夜のある時間帯、どこの放送局にも割り当てられていないチャンネルへ変えると、テレビ画面に自分の思い出、それも素敵な思い出だけが映し出される

「すいません。ここらへんを一軒ずつ訪ねて回っているんですけど……ひょっとしてあなたは私の生き別れたお兄ちゃんじゃないですか？」

大好きだった先輩の小指を飼うことができて、私はなんて幸せものなんだろう。

レッツ、にゃんにゃん

この世の不条理はこれから生まれてくる人間に見せていいものなんかではない。まさしくR-0指定。

『夏だというのに、まだ人間やってるの？』

私の街では時々、三角形が降る。

「もう一回聞いていいですか？ これはペンですよね？」 「いいえ。何回も言っていますが、それはペンではないです。それは私です」

太陽系の端っこに浮かぶこの小さな準惑星には、ありとあらゆるものが揃っていた。少なくとも、人が幸せを掴むために必要最小限なものはすべて。

九州のおばあちゃんの家は周りが広い畑で囲まれていて、そこでおばあちゃんは家電を栽培している。いわゆる家電菜園だけど、元々農家だったということもあってかなり本格的で、電子レンジや、炊飯器など、いろんな種類の家電を育てている。

「ぜひともこの歴史ある壺を買っていただけないでしょうか。もし仮に、奥さんが買ってくれないのであれば……この壺は今ここで叩き割らなくちゃいけないんです」

僕がこの世界からいなくなってから十度目の夏は、いつになく日差しが強く、蒸し暑い夏だった。

月に一度のお休み明けで、お星さまがいつも以上に張り切って光り輝いていた夜。 あなたが夜更かししてラジオを聴いていると、ふとラジオから、今夜町の外れにあるパイナップル砂漠で『夜の虹』が架かるというニュースが流れてきます。

『ストレスに満ち溢れた現代社会をサバイブするため、いかに他者から愛される存在であり続ける能力が求められます。本検定では他者から愛されるための体系的な知識および実践能力を測ることができます』

ミスターロックンロールは平成の始まりに生まれ、そして五年前の夏、二十代半ばという若さで亡くなった。若くして死んだという点を除けば、彼はその他大勢の人間と同じような人間、つまりは、自分の理想を叶えようともがき、愛を求め、そして結局何者にもなれなかった人間だった。

「さてと、そろそろ感情の記録作業でもやるか」 　俺はソシャゲの周回作業を一時中断し、ぐっと背筋を伸ばしながらそうつぶやいた。

「ねえ、知ってる？ うちのクラスの片岡さん、援交してるらしいよ」

私の彼氏はハイスペックだ。高学歴で、高収入で、イケメンで、そして何より折りたたみ式だ。

茜はちょっとだけ嫉妬深いだけの、どこにでもいる普通の女の子だった。

鯨を飲み干した朝は、初夏にしては少しだけ肌寒い朝だった。

こちらは 村崎羯諦様の作品、「余命3000文字( https://ncode.syosetu.com/n0112gc/ )」および つこさん。様の作品、「余命30000文字( https://ncode.syosetu.com/n4306ge/ )」のオマージュ作品です。 どうぞぜひそちらをご覧ください。 作者様より了承を得ております。 　余命が文字数で決まるという不可思議な病、「余命文字数症候群」が世間に認知されるにつれ、罹患者の自暴自棄な行動が問題視されるようになった。 　そこで政府は、一般に「幸福」とされる事象を凝縮した「楽園」と呼ばれる都市を作り、患者をそこに誘致する政策を打ち出したのだった。 　余生の「幸福」をこのような形で与えられる事に疑問を持った医師は、楽園に潜入し、その実態について調査を始めるのだった。 　羯諦様の示された「死に方」と つこさん。様の示された「生き方」、 そして羯諦様が問われている「あなたの人生は何文字くらいですか？」 に対する感想が400文字に収まりませんでした。折りたたむ>>続きをよむ

「お客様の前に展示されているのが、今では見ることのできない、『夕焼け空』となります」

「ぬらりとした感覚を顔に感じて、神無月はあわてて飛び起きた。夜の獣臭に振り返ると」 こちらは 村崎羯諦様の作品、「余命3000文字( https://ncode.syosetu.com/n0112gc/ )」のオマージュ作品です。 どうぞぜひそちらをご覧ください。作者様より了承を頂いております。ありがとうございます。 ピクシブにも投稿しております。こちらもよろしくお願いいたします。 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13156527 折りたたむ>>続きをよむ

「歯の妖精って知ってるか？ ヨーロッパなんかで言い伝えられてる伝承でな、子供の抜けた乳歯を枕の下に置いてたら、妖精さんがコインと交換してくれるってやつなんだ。社長はその伝承をヒントに、このビジネスを考えついたらしい。今俺たちがやってるような、子供の抜けた乳歯を各家庭から買い取るってビジネスをな」

かずほ「さて、夏休みの課題として出された、私達の自由研究をどうするかについてだけど」 あやか「はい」 かずほ「最近流行ってる、この『お手軽宇宙創造キット』を作った惑星観察にしようと思います」