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野に佇み、幾度も夢を見るヒルガオ。露草色の瞳のドクダミ。彼等を乗せた〈笹舟〉は何処へ行く。真夏のファンタジー。

壊れてしまった天使についての詩です。自分に自信が持てなくなったときなどに読んでみて下さい。

地方大学の医学部に通う啓治を、携帯の着信音が叩き起こした。幼馴染みの仁史からの電話。彼と暮らす悠理が倒れたと言う。彼女は、啓治が思いを寄せている女性でもあった。

暑い日差しの中、グラウンド。わたしは太陽に怒っていた。

情熱を失っていた僕は、電車やいつもと違う道でのほんの小さなことで、かすかに自分を変えていく決意をする。

高校３年生の“僕”が主人公。１７から１８に変わる思春期でも微妙に心が動く毎日を、ひたむきに歩いて行こうとする“僕”の物語。自伝的小説は初挑戦です。

ある日の放課後の一人の少女の思想。

ぼくらはエゴから創造された。蛹は無心に蝶になった。シュレーディンガーの猫は推論だらけ、なのに彼女は持論で種をせびりにやってくる。

戦国一の合戦師・本多忠勝の次男・本多忠朝。戦国の最末期――関ヶ原〜大阪の陣を駆け抜け、戦乱の時代の終焉と共にこの世を去った最後の三河武士の物語。

一本の知らせを受けてずっと離れていた故郷へ帰ることとなった。

ここではない、どこか別の世界のお話。婚約者との約束を胸に戦った一人の青年の話。

私は梅雨のある日、彼氏の誕生日を祝う為、雨の中を歩いていた。ちゃんとケーキは渡せた、けれど――

お気楽に読めるショートストーリーです。幸運・不運、幸福・不幸――禍福はあざなえる縄の如し、とやら申しますね。

広義のホラー小説です。第一回ダヴィンチ文学賞に出し、相手にされなかったものです。どうぞ。

私というものの感情。交錯。矛盾。全て。

堤真人は自分の人生を変えようとしていた。スケーターパンツの中の改造エアガンの感触を確かめながら・・・NEETのNEETによるNEETの為の小説。

私は祖母が大好きだ。祖母の、あの皺くちゃの梅干しのような笑顔は私の宝物だ。

大昔は晴れと雨が混在している世界だった。昔話でよくそう聞かされ、歴史上でも残っている。それは随分昔。今は、雨が止まない世界。

イギリスのとある田舎の、由緒ある伝統校では今日もブリッグス教授の文学談義が延々と続いています。さてさて、あなたも授業参観に、ちょっくら彼の教室を覗いて見ませんか？

私は二年前に幼馴染の彼を亡くした。今日は私にとって一年で一番大事な日……彼との一番大事な日――

僕はあきれるくらい疲れていて、本当に疲れていて、沈むように夢を見て眠っていた。でも電話のベルは僕をきちんと寝かせてはくれない。夢はちぎられて繋げられて、ひとつの物語を、拙いながら進めていく。そして僕は私を無くす。

哲学的な『彼女』がある日ファミレスでいつものように語り出す。

或る場所、或る時間に見つけられた一つの手紙。さて、その内容とは・・・？

事故で家族と足を失い、空に憧れた“彼女”と、“彼女”を助けたいと思った“彼”の話。

夜の街はいつもと違っていて、立ち止まって見なければ分からないこともある。

人には多種多様の嗜好がある。咎めて治せだなんて言う権利は誰にもない。少なくとも、今まともに喋ったようなクラスメイトに、僕が口を出す必要はない――

優しく迎え入れて、冷たく突き放す。そんな保健室の魔女の話。

駅前の哀愁漂うインスピレーションのみで書いた作品。

夢の意味について考えたことがありますか？――これは夢のなかで出会った少女と繰り広げる、一人の少年の成長の物語です。

ずっと、あなたを待っていた。雨の降る約束の日、三年目の約束の日。ただ来てほしかった。あの日からずっとあらわれない姿を、私は待ち続けていた。

久しぶりに帰省した主人公が、２０年前に気まずくなったままの友達と、思い出の小川で再会する。まるで石のカエルが引き合わせたかの様に。

この中の話し手が、友人を訪ねてある施設に行った時に聞いたこと、思ったことを記した日記

クリスマスで賑わう歌舞伎町でばったり会った高校時代の友人が引き起こしたある事件。彼が実行犯に違いないのだが・・・。

月影の乱の中盤…───の話らしい

朝のひと時を、自我の中に遊ぶ哉。そこには、思いが込められている。

永久に咲く花の最期。永久を知る彼女の命。

あと２週間で死ぬかもしれない主人公。彼の中に最後、残るモノはいったい！？

幻想なせかいに立った、青年の話。何かを感じてくれれば、それで幸いです。

あの歌とあの花は、彼女の象徴だった。名も知らぬ、チョウチョのような花。僕の敬愛する彼女の生きざまは、激しくもなく、ただ穏やかだった。

文学の在り方で喧嘩したバカップル。さてはて、彼らの意見は一致を見るのか？

それはほんの小さな物語。見落としてしまいそうなほど小さくても、大きな翼を持った私たちはきっと行ける。あなたと一緒に、私が望む場所に……。

精神障害（統合失調症）者の知人、リカの死を語る僕と彼女。障害者たちの風景。

主人公の橙子は高校一年生。同じクラスの角の席で、独りで音楽を聴いている男子・圭に興味を持つ。大人でも子供でもない、二人の話。

偏見は誰もが持っているもの。僕も持っている。それはどうしようもないものなんだ。

小説版のフランダースの犬をリメイク。作者はウィーダという女流作家でした。イギリスでまれた彼女は、イタリアで死去します。そして当作品も、ベルギーではない場所で人気を得たとか。・・アニメとは展開が、ぜんぜん違いますぞｗ

ときは十八世紀のドイツが出発点。ウエストファリアという王国があり、そこにカンディードという青年がおったそうな。カンディードは腹違いの姫と恋に落ち、兄に追放される。さて、どうなることか・・・・・・。といったお話。