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検索結果:1838 件
「あっ」
「……やっ、ちょっともおおおおおぉぉぉぉぉいたぁぁぁぁぁぁーい!
やだもおおぉぉぉぉ! あーん! ほんといたい! やだやだぁもぉぉー!」
嫌い、私はこの人が。
『嫌い』その言葉が身を乗り出すように
真っ先に頭に浮かぶほど、芽衣は目の前の女、万里子を嫌っていた。
何かと仕草が大げさな会社の先輩。
書類を渡す際、静電気がピリッとなっただけで大げさに床に倒れ込み
オフィス中の注目を集めていた。
最終更新:2023-08-26 16:00:00
3438文字
会話率:16%
IN:0pt OUT:30pt
総合ポイント:148pt 評価ポイント:146pt
作:金城sora
異世界[恋愛]
完結済
N5786II
人魔戦争で魔王を討ち取った勇者バルハラーの息子、チェイン。
彼は最愛の恋人エリシアに婚約破棄を突き付けた。
「他に好きな人が出来た」
チェインはそう言ったが、真実はチェインが"不能"だったからだ。
"不能"、つまり、彼の男性である部分が機能しなかった。
大将軍の孫娘であるエリシアとの結婚であれば、"不能"を隠して結婚すれば大事になる。
子を残すのも武家の務めであるがゆえに。
チェインは様々な方法で不能を治そうと努力す
るが、彼の男性の部分はウンともスンともいわなかった。
22歳、年齢的にもこれ以上エリシアを留まらせる訳にはいかないと、チェインはエリシアに別れを告げた。
その翌日、彼は失意の中で浴びるように酒を飲んだ帰り道。
一人の魔族の女の子を助けて家に連れて帰った。
その翌日、床で目が覚めたチェインはベッドで眠ろうと布団を捲ると見知らぬ女性。
チェインは酒を飲んでいたせいで彼女の存在を忘れていた。
ベッドで二人が固まっているところに、エリシアが訪ねてきた。
エリシアはベッドでチェインが女の子といるところを見て、全てを納得(誤解)して去っていく。
チェインは頭を抱えたまま、女の子と話をした。
女の子はチェインが勇者の息子と聞いたとたん、眼の色を変えた。
「私は魔王の娘だ、お前を殺すためにやって来た」と。
そしてチェインに誘惑の魔法を掛けた。
それは魔族が男を惑わせる秘技。
チェインの男性の部分が産まれて初めて機能した。
チェインはテンパったが、そこで想い至った。
この子がいれば"不能"が治ると。
チェインは彼女に「僕が君を幸せにするから、僕の頼みを聞いてくれ」と頭を下げた。
かくして、勇者の息子と魔王の娘との奇妙な共同生活が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-25 13:11:21
102385文字
会話率:41%
IN:0pt OUT:56pt
総合ポイント:20pt 評価ポイント:10pt
いつもの変わらない日常を送っていた玆先逢兎に、唐突に非日常的なことが起きた。家族団欒としていた時に、突如として床に幾何学的な模様が現れた。そのまま光に包まれ、異世界に召喚されてしまった。一緒にいた家族は、見るも無残な死体となっていた。
逢兎は、自信を召喚した男、つまりは家族を殺した男を倒すべく力をつけることにした。しかし、その道のりは簡単な事だけではなく、時に辛く、過酷な道のりだった。逢兎は仲間と出会い、多くの助けを経て旅をする。その旅の最中、予想すらしていない出来事が幾
つも訪れるのだった。
※1:『カクヨム』にて三人称バージョン同時連載します。
※2:『ノベルピア』にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-23 01:21:09
64642文字
会話率:54%
IN:0pt OUT:76pt
総合ポイント:34pt 評価ポイント:30pt
血が、ビーカーからあふれた
床にトマトジュースをぶちまけたように
木の床を濡らし
徐々に、密閉された保管室が、赤く染まる
まだ、同じことを、繰り返すのか
わずかに、漏れ続ける
赤い液体は、コンセントに手を伸ばし続ける
最終更新:2023-08-22 00:34:49
6990文字
会話率:12%
IN:0pt OUT:44pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
癒花は神からの恩恵であり、美の象徴であり、女の命である。
古き時代よりある邪な大蛇の封印が解かれ、現皇帝白匣に倒されてから五年。
大蛇復活を機に女は美貌よりも癒花のあり方を尊重された。つまり皇帝に身染められたくば己に咲き誇る花を磨き、なによりも花を美しく魅せねばならない。
しかし人体より咲く癒花は普通の花ではない。
神より賜りし癒花を整えられる数少ない者を、人々は敬意を込めて〈花結師〉と呼んだ。
癒花が蛇苺である下っ端女官・草苺。
花よりも実が生る彼女は周りから奇異な目で見
られていた。だが、草苺は人よりも手先が器用であり、一部の女官からは花結いを頼まれるほど。
ある日、草苺は癒花が傷んでいた女官の花結いをする。女官の癒花には不気味な蜘蛛が付いていて――――なんとその蜘蛛は癒花を害する毒蟲だった。
普通の人には視えないはずの毒蟲が視えた草苺は、皇帝直々の命を受ける。
『毒蟲によって床に伏せる四季人の一人――薔華貴妃の花結いをしろ』と。
薔華貴妃は皇帝の寵妃であると同時に、悪女と名高い後宮の荊姫。
そんな恐ろしい貴妃の癒花を草苺は整えることができるのか?
蛇だが育ての親である煤老師と皇帝直属である角星とともに草苺は毒蟲に挑み、花を結う。
※Web限定版
書籍とは若干異なる部分がございます。
その違いもお楽しみいただけると嬉しいです。
※カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 19:53:37
66904文字
会話率:40%
IN:0pt OUT:43pt
総合ポイント:458pt 評価ポイント:82pt
いつも通りの日常に飽きた真耶はそれでもいつも通りの生活をしていた。学校ではクラスの人から覚えて貰えず、気づかれてさえいないくらいのモブだった。そんな日常が嫌だった。しかし、ある日突然教室の床に魔法陣が現れ異世界へと召喚されてしまった。オタクだった真耶はここでモブを辞められると思ったがやはり気づかれないくらいのモブらしい。それでも、オタクの強靭な精神力と異世界知識で無双をする。
最終更新:2023-08-17 08:43:38
490317文字
会話率:53%
IN:0pt OUT:71pt
総合ポイント:296pt 評価ポイント:126pt
作:枝垂れ桜のお蘭
ヒューマンドラマ
完結済
N8738HX
ひょんな横領事件から、両親を亡くした葛城恵梨香、美奈子姉妹が立ち上げた秘密結社堕天使。しかしいつしか組織は暴走し始め、善意から立ち上げたはずの組織は、警察に追われるハメになるのだが、その警察機関こそが悪の温床であり、些細な横領事件は県警捜査四課と特殊公安までが絡む一大事件に発展する。
その最中、姉妹の姉、葛城恵梨香と年下の彼、露木浩行の恋の行方は……
最終更新:2023-08-17 01:48:33
34482文字
会話率:35%
IN:0pt OUT:53pt
総合ポイント:98pt 評価ポイント:80pt
我が家の座敷の床の間には一幅の掛け軸が掛っているのだが、これが夜になると、たまに白いモヤを発生させることがあり、これには先祖代々ある戒めがあった。
最終更新:2023-08-16 07:03:30
731文字
会話率:4%
IN:0pt OUT:37pt
総合ポイント:298pt 評価ポイント:274pt
父親が自分を呼ぶ声が聞こえたその刹那、熱いものが全身を巡ったような、そんな感覚に陥った令嬢レティシアは、短く唸って冷たい石造りの床へと平伏した。
視界は徐々に赤く染まり、せっかく身を挺して庇った侯爵も、次の瞬間にはリュシアンによって屠られるのを見た。
「リュシ……アン……さ、ま」
せめて愛するリュシアンへと手を伸ばそうとするが、無情にも嘲笑を浮かべた女騎士イリナによって叩き落とされる。
「安心して死になさい。愚かな傀儡令嬢レティシア。これから殿下の事は私がお支えす
るから心配いらなくてよ」
お願い、最後に一目だけ、リュシアンの表情が見たいとレティシアは願った。
けれどそれは自分を見下ろすイリナによって阻まれる。しかし自分がこうなってもリュシアンが駆け寄ってくる気配すらない事から、本当に嫌われていたのだと実感し、痛みと悲しみで次々に涙を零した。
両親から「愚かであれ、傀儡として役立て」と育てられた侯爵令嬢レティシアは、徐々に最愛の婚約者、皇太子リュシアンの愛を失っていく。
民の信頼を失いつつある帝国の改革のため立ち上がった皇太子は、女騎士イリナと共に謀反を起こした。
その時レティシアはイリナによって刺殺される。
悲しみに包まれたレティシアは何らかの力によって時を越え、まだリュシアンと仲が良かった幼い頃に逆行し、やり直しの機会を与えられる。
二度目の人生では傀儡令嬢であったレティシアがどのように生きていくのか?
婚約者リュシアンとの仲は?
二度目の人生で出会う人物達との交流でレティシアが得たものとは……?
※逆行、回帰、婚約破棄、悪役令嬢、やり直し、愛人、暴力的な描写、死産、シリアス、の要素があります。
ヒーローについて……読者様からの感想を見ていただくと分かる通り、完璧なヒーローをお求めの方にはかなりヤキモキさせてしまうと思います。
どこか人間味があって、空回りしたり、過ちも犯す、そんなヒーローを支えていく不憫で健気なヒロインを応援していただければ、作者としては嬉しい限りです。
必ずヒロインにとってハッピーエンドになるよう書き切る予定ですので、宜しければどうか最後までお付き合いくださいませ。
『アルファポリス』様にも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-15 23:00:29
221938文字
会話率:44%
IN:0pt OUT:40pt
総合ポイント:1252pt 評価ポイント:694pt
階段を上り、辿り着いたドアの前で深呼吸。開けると……ははは、まさにって感じだ。
ここは都内某スタジオ。そう『某』だ。
マネージャーから渡された地図を見てやって来た、何の変哲の無い外観のビル。
その中のスタジオも何とも味気ない。
白い壁、ライトグレーの床。照明はそこそこ大きなのが左右に二台。
カメラは……なんだ、一台かよ。まあ、贅沢は言えないわな。
椅子と机が三つずつ。あそこに座るんだな。なんだかクイズ番組みたいだ。
俺は一番手前側、下座か。まあいいさ。
俺は弱小事務
所の弱小タレント。雑魚も雑魚。つまり鰯ってこと。
普段はバイトを三つ掛け持ちしつつ
たまに入る数千円の芸能仕事(エキストラ)で何とか自尊心を保ちつつ
日の目を見ない、暗く苦しい日々を送っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-11 16:00:00
3561文字
会話率:29%
IN:0pt OUT:44pt
総合ポイント:30pt 評価ポイント:28pt
さよならも、しなきゃだめ。
最終更新:2023-08-09 07:00:00
527文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:31pt
総合ポイント:126pt 評価ポイント:124pt
ラテン語、スペイン語、ポルトガル語文化圏の視点から、キリストと細菌医学と死をテーマにしたオペラやファドを歌う「墓の魚」の作曲家の詩です。シェイクスピア、ゲーテ、ボードレールの様な作品を作ります。比喩と象徴の世界へようこそ。
キーワード:
最終更新:2023-08-09 03:54:40
558文字
会話率:4%
IN:0pt OUT:47pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt
作:Shiro
ヒューマンドラマ
完結済
N3508IH
17歳の少女・愛は病床でその最期を迎える。死神の手違いにより、同じ時刻、同じ病院で生まれた男の子・遠藤葵(えんどうまもる)の体へその魂と心は引き継がれてしまう。異なる体と環境に苦しみつつ、女の子の体に戻ることを目標に行動を起こす。
誰にも打ち明けられない苦しみを理解し合える少女・由香との出会いを経て、2人の人生は劇的に変わっていく。家族とは、性とは、生きるとは…。
追い求めても手に入らない「逃げ水」の先にあるものとは…。
※ホルモン等薬に関する描写があるためR15としており
ます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-06 06:00:00
190920文字
会話率:63%
IN:0pt OUT:84pt
総合ポイント:16pt 評価ポイント:10pt
チャイムが鳴り、俺(山宮蓮夜)は自分の席に着く。中学最後の授業前、「楽しいこと起こらないかな」と呟いた矢先、床ぎ光だした。魔方陣が出来て、なす術もなく俺達は転移される。しかし、目を覚ますとクラスの連中はおらず、猫耳の少女しかいなかった。
最終更新:2023-08-04 15:52:30
203889文字
会話率:59%
IN:0pt OUT:67pt
総合ポイント:138pt 評価ポイント:42pt
ただ毛深いだけの大男な高校生が、目覚めたら異世界にいた。
それだけでなく、体はもっと大きくなり、もっとまっと毛だらけなって、なんと狼男になっていたのだ。
でよ高校生は喜んでいるようだ。
「やっと、たどり着いた」
ーーーーー
世界に選ばれた占い師の金髪美少女のアリスだよ☆選ばれ者なんだよ☆でも占いをすると死んでしまうの☆だから逃げたの☆皆んな追いかけてくるから必死に逃げたの☆怖かった☆でも森に入ると誰も追いついてこなかったの☆
「これで自由だー!」
ーーーー
教室の
床に怪しく光る魔法陣が急に現れたと思ったら、次の瞬間王城にいた。俺こと天宮寺照英と5人の女友達がここに飛ばされていた。教室に俺たちしか居なかったからだろうか?長い赤い絨毯の先の豪華な王座に座る爺さんが叫んだ
「おお!よくぞおいでになられたぞ、勇者達よ!魔王を倒し世界を救ってくだされ」
俺たちは…勇者パーティーは王様のお願いを承諾した。
ーーーー
自分は何で生きているんだろう。分からない。
低身長デブで、ストレスで100円だまハゲで、、お金もない。何より、家族で俺だけブサイクだ。
だからここで飛び降りるんだ。
だけど目覚めた。俺はイケメンになっていた。
『やあ。聞こえるかい?僕は神で、君にやり直しの機会を与えてあげるよ』
ーーーー
俺はただ家にいた。そしたら家の壁トラックが突っ込んできたんだ!
即死じゃなかったよ。クソ痛かったよ!
つまり死んだよ!!ファ◯キュー!!!
「あうあー(それが俺の最後だった)」
ーーーー
5つの異世界人の物語が溶け合う。
下から転生、転移、召喚、憑依、そして帰還。
彼らが出会ったときはさぞかし愉快になるだろう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-02 00:22:17
2045文字
会話率:18%
IN:0pt OUT:76pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
「それでは、失礼仕る」
戦国末期、豊前国寒田の庄。
今ここに、黒田の卑劣な騙し討により主君を亡くした侍が一人。
黄泉の旅路につこうとしていた。
その名を、伝法寺郷音(でんぽうじ・さとね)
齢五十の坂を少し越えたあたりのその男は死の床で己が生を顧みる。
そして、一言。
「いま少し、剣を極めてみたかったものよ」
信心なく、ただ剣に生きた男のその声
なにをどう間違ったのか、天にまします神の耳へと届いたのであった。
そして、生まれ変わった異世界の地。
チートもなくフ
ァンタジー知識もなく。
剣を極めること以外なんの興味を持たない一人の田舎武士が
異世界へと放たれた。
しかして男は今日も今日とて
眼前に現れた奇っ怪な相手に一言つぶやいて白刃を晒す。
「それでは、失礼仕る」
これは、異世界へと転生した武士、伝法寺郷音の
数奇にして摩訶不思議
滑稽にして血湧き肉躍る冒険譚である。
※応援感想などお待ちしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-01 22:22:17
30425文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:41pt
総合ポイント:18pt 評価ポイント:10pt
二○六八年の近未来。
女子大生・牧浦(まきうら)美鈴(みれい)は喘息持ちの妹の身を案じた家族と共に、山間に佇む古民家へ越してくる。霊感体質の美鈴は庭に放置された廃車に霊気を感じ、間もなく不快な怪現象に襲われるようになる。同じ大学に通う恋人に相談すると、歴史ある陰陽師の家系の女学生を紹介され、彼女との交流が始まる。
一方で美鈴の弟は学校帰りに、家の過去を知ると語る若い警官に私的に接触され、床下から幼女の遺体が発見された家の忌まわしい過去を聞かされる。
怪現象は日に
日に加速し、家族もその存在に徐々に気付き始めたころ、個人的に家にまつわる怪異を調査していた美鈴はこの家の過去の真相に漕ぎ着け、縋るような思いで陰陽師の元へ行くも女学生から前住人が自分と近しい人間という衝撃の事実を明かされる。家と自分、過去と因果。
前の住人と、若い警官と、庭に捨てられた廃車、夜ごとに起きる怪現象の繋がり。
複雑な関係性が明らかになったとほぼ時を同じくして、本当の絶望が彼女に突き付けられるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-30 12:07:45
113995文字
会話率:48%
IN:0pt OUT:42pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt
伯爵家の次女として生まれたマリアは、病弱な母親と一緒に母親の実家に預けられ幼少期を過ごした。そのまま病弱な母親は亡くなり、後を追うように祖父は亡くなる。家に戻る事も出来ず、そのまま病床の祖母を看病しながら暮らしていたマリアは、ある日突然父親に呼び戻される。
家に戻った翌日、祖母の看病と生活の保障と引き換えに、いきなりウエディングドレスを着せられ教会に連れて行かれたマリア。
何も説明をされないまま、自分の名を騙る悪女の代わりにバージンロードを歩くことに。
そんなマリ
アを悪女本人だと信じて、軽蔑の眼差しを向ける新郎と招待客たち。
穏やかだったマリアの生活は一変した。
覚えのない誹謗中傷の中、ひどい扱いを受けるマリアの心臓は止まった。
彼女を殺したのはいったい誰なのか。
自らもこの殺人に加担していたと後悔の念を抱く夫は、彼女の死後初めて彼女と向き合い、二度と会うことの無い仮初の妻に、叶うことの無い恋をするのだった。
※具体的ではありませんが薬物の話を含みます
※暴力的表現はほとんどありませんが、精神的な虐待シーンがあります。
※他サイトでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-29 20:00:00
117142文字
会話率:48%
IN:0pt OUT:76pt
総合ポイント:1192pt 評価ポイント:784pt
作:ジェントルマン神山茂右ヱ門
エッセイ
短編
N5746II
私は目を覚ましそれを眺めた。
一輪の花が朝の木漏れ日に頭を垂れるさまを。
雨滴を振り払い太陽を見上げる。
やがて花は天に花弁を広げる。
腕を拡げるように。踊るように。
見渡せば辺りには同じように空を目指し花たちが舞う。
色とりどりの花たちが辺りを埋めていく。
虫、鳥、獣を取り込み苗床とする。
世界の一部になる。その中心に私はいる。
私がやっている。
花で作った大きな蕾。
枝の触覚がすべて知覚できる。
実に栄養をあげよう。
夕沈みまでに。森の全てを掌握する。
美しき花。花弁は開
花しかけ。
西側の枝木が悲鳴を上げた。
針で刺されたような痛み。
「1匹、2匹か」
塵芥を排除する。
毒の荊棘で虫を排除する。
飛び回って命中しない。
イライラする。
今や森のすべてが私。私となった。
この花を開花させたい。
私は他に何も望まない。
森に生きとし生ける全ての生命を栄養にして。
2匹の虫が核に近づいてくる。
何をするつもりだ。
害虫が。殺してやる。
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す。
肥大化させた猛毒の荊棘を鞭のように撓らせる。
害虫2匹を押し潰す。
毒の穴に落とし溶かす。
漸くくたばったか。クズが。
人間の死体は栄養が豊富…だがいらない。
遠く海に投げ捨てる。
日が沈む。黄昏の空に、鳴動する新たなる生命の鼓動。
刻一刻。整った。
満月が祝福する。
桜色に夜を照らす巨大な花弁。膨大な光の渦。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-29 14:17:19
1122文字
会話率:11%
IN:0pt OUT:36pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
草原の国の王女、カーチェは石の国と呼ばれるベルガー王国への輿入れが決まったが、それを嫌がっていた。
ベルガー王国は草原とは何もかもが違う上、結婚相手となるベルガー王、レギオンはまだ十歳の子どもだからだ。
結婚相手が気に入らなければ愛人を作ればいい、と侍女に言われたカーチェは、それもそうかと気を取り直す。
しかしベルガー王国は政治的に混乱しており、カーチェは王城に向かう途中で何者かに襲撃される。
それをともに撃退したサムエリ公爵クラウスにカーチェは好感を持ち、愛人にしたいと申し
出る。
だが、王城で対面した結婚相手、レギオンが死の床にあることを知り、カーチェは騙されたと思い激怒する。
怒るカーチェに、クラウスは「王妃ではなく、女王としてあなたを迎えた」と告げる。
少しずつベルガー王国になじんでゆくカーチェだが、貴族派の不穏な動きが活発化する中、ついにレギオンは亡くなってしまう。
国内外に女王としての宣布をおこなったカーチェは、反乱分子を討つために兵を率いて戦うことを決めるが……。
※『嫌われ魔術師様が結婚したいとおっしゃるので~』と同じ世界のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-28 20:03:32
168875文字
会話率:52%
IN:0pt OUT:24pt
総合ポイント:654pt 評価ポイント:430pt
付喪神となって世を流離い、今は歳若い彼女が主人となった。
彼女は私の姿を黙認し、まるでそこに居ない様に接した。
ただ起床と就寝だけを共にして、それ以外の時は別の部屋へと移動した。
そうするのは、一種の執着を持たない故か。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛部分増やしたいので、少し描写増やす予定です。
最終更新:2023-07-26 19:42:55
1431文字
会話率:55%
IN:0pt OUT:38pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
見上げれば空には大きな虹。どこまでも続く淡いインペリアルトパーズの空。大理石の床にはギリシャ神殿のような柱が何本も立っていて、どこまでも遠くまで続いている。
(何だぁ夢かぁ。自分がウサギみたいな動物になってるなんて……)
高校生の三雲真白はそんな風に考えた。自分はとてもファンシーな夢を見ているのだ、と。
最終更新:2023-07-26 11:11:02
28731文字
会話率:57%
IN:0pt OUT:36pt
総合ポイント:36pt 評価ポイント:30pt
「……お前、気持ちが悪いんだよ。女のくせに男みたいで」
オリアーナは、婚約者が浮気相手の女と口付けを交わしているところを目撃する。そして、女らしくないという理由で婚約解消される。さらに……。
「オリアーナ。出来損ないのお前がようやく役に立つときが来たぞ」
オリアーナには優秀な双子の弟がいた。いつも比較されて育ち、「出来損ない」と言われてきた。
ある日。全く同じ顔をしていることを理由に、病床に伏した弟の身代わりとなって魔法学院に通うことを両親から命じられる。
中性的な美貌を持ち、性格も男前なオリアーナ。目立たず平凡に学校生活をやり過ごすつもりが、幼馴染セナにはあっさりと正体を見破られ、女子生徒たちからは王子としてもてはやされる。
そして、覚醒しはじめていく──聖女としての力。オリアーナを冷遇してきた家族や元婚約者は、それを知らずに彼女を馬鹿にし続けるのだった。後悔することになるとも知らずに……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-24 06:00:00
94443文字
会話率:51%
IN:0pt OUT:27pt
総合ポイント:9282pt 評価ポイント:7246pt
中小企業に勤めるサラリーマン・浅井朝也(あさいともや)、29歳独身童貞生真面目。
ふらふらと野良猫のように寝床を転々とする放浪ギャル・深見伊月(ふかみいつき)、19歳処女。
ひょんなことからコンビニのイートインで出会った二人。
伊月に帰る家がないと知った朝也は、その身を案じ勇気を振り絞って自宅に誘う。
同僚・森谷夕紀(もりたにゆき)も巻き込んで、同居生活を機に朝也の人生は波乱万丈に大きく変わる……ことはないけれど、少しずつ変わっていくのだった――
最終更新:2023-07-23 20:03:09
73770文字
会話率:50%
IN:0pt OUT:52pt
総合ポイント:48pt 評価ポイント:28pt
勤め人時代の、健康第一を
大切にしようと思ったお話。
毎週土曜日、おやつの時間。
まいど日記。
どうぞお楽しみください。
最終更新:2023-07-22 15:08:49
678文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:27pt
総合ポイント:20pt 評価ポイント:20pt
全世界に蔓延る悪魔が人々を襲う世界で、長らく平和を享受してきた一人の少年、黒瀬冬雪は、黒瀬冬雪は不思議な夢を見る。其処は壁も床も全てが真っ白な空間が広がり、どこか窮屈で息苦しい場所で!?
絶望に侵された日常に一縷の希望を見出せ!シリアスダークファンタジー開幕!!
悪魔は獣に怪異に稀に神に近しい神獣もいると言われている。
しかし、本当の悪魔とは人の形をした悪魔である。
異能とは願いであり、意思であり、道である。
最終更新:2023-07-21 19:00:00
5440文字
会話率:46%
IN:0pt OUT:29pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
早朝の澄んだ町の片隅で、やっと訪れた春に関心を持ちつつ怠惰に過ごす人物が一人いた。
彼女の名前は『佐倉恵美』という。
恵美は、ある春の日に”何もしないと決めた”日』を過ごしていた。
八畳の部屋の中で寝転んでいると、押し入れから物音が聞こえ、自分と同じように床に転がっていた先にゴルフボールがついている孫の手を引っ掴み、襖の取っ手に指を掛け、勇気を出して戸を開けた。
振り下ろした孫の手は、確実に何かを叩いた。
押し入れの暗がりからは、なんとも情けない声が聞こえ、恵美は目を凝らす。
中には立派な縦ロールの長い髪を持った、これまた舞台の上でしか見たことがないようなドレスを着た女性が自身の頭を庇うように体を縮こまらせていた。
これが『佐倉恵美』と『プルメリア』の出会いであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-20 07:00:00
199362文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:0pt
総合ポイント:82pt 評価ポイント:56pt
魔王討伐のために異世界から召喚された勇者。なんと過去に同じ魅了スキルで大災害にあった王国であった。
そんな王国で好き勝手に振る舞う勇者、その結果救い出された女性たち。
魔王討伐のあとの世界で生きる勇者とハーレムメンバーの物語。
設定ゆるゆる、胸糞展開や暴力、エロを多分に含みます。嫌なかたは読まないで下さい。
最終更新:2023-07-18 21:48:33
76808文字
会話率:41%
IN:0pt OUT:30pt
総合ポイント:326pt 評価ポイント:172pt
人間に人格に単写関係の個性は必要ない。
差延に客体の認識が必要であるならまた人格の交換も可能であろう。
全てが既に確約されているオネイロイが内から来たのか外からきたのか知る術は現在の一般的認知能力を持つ我々にはない。
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最終更新:2023-07-18 14:01:34
1260文字
会話率:4%
IN:0pt OUT:54pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
「やっと見つけた、俺の花嫁」
固い鉄格子の中に居る私へ向けて話したのだろうか?
どうせ私はここから逃げられ無いのに、膝を抱え踞る私はチラリと声がした方を見ると、背中に真っ黒な羽を広げた男が立っている。
「……誰…なの?」
目を凝らして見れば、漆黒の闇を振り撒いているかのような長い黒髪と吸い込まれそうな黒い瞳に目を奪われる。
男は鉄格子に近付き、そっと撫でるだけで私を閉じ込めていた鉄の棒がサラサラと床に散らばる。夢でも見ているのだろうか?
「私の花嫁」
骨が浮き出
る身体をまるで壊れ物のように抱き上げた男はニタリと嗤い、私を外へ連れ出したのだった。
※ゆるい設定です。ちょぃとシリアス。
他サイトにあったのを転記。
全11話完結。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-16 17:00:00
26347文字
会話率:37%
IN:0pt OUT:45pt
総合ポイント:114pt 評価ポイント:76pt
「大変申し訳ございません! かくなる上はこの渡瀬、この身その骸を入れた棺桶で
御社と弊社の架け橋となるべく切腹を……!」
この男、渡瀬はそう言い、床に膝をつき頭を下げた。
相手はやれやれもういいよといった表情。
顔は伏せていても、ため息が充満するその空気感で
渡瀬はまた今回も上手く行ったと腹の中で笑う。
最終更新:2023-07-12 11:00:00
5439文字
会話率:15%
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総合ポイント:28pt 評価ポイント:26pt
魔法使いの血統である伯爵家の令嬢ローズメイは、魔法嫌いで有名な侯爵家の次期当主イオネスと政略結婚した。
侯爵家は呪われていて、イオネスは病床の身だ。
「妻としての仕事はないが、好きなことをして過ごしてほしい」
「お言葉に甘えて好きにさせていただきます」
イオネス様は私が長生きさせてみせる!
ローズメイは、使い魔の白猫コットンと一緒に侯爵家を救う決意をする。
「若奥様がスコップをお持ちになられたぞ!?」
これは、魔女ローズメイが薄幸の夫を守護対象と決めて、好きなことをし
ながら嫁ぎ先の家を救うお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-11 19:12:24
23623文字
会話率:47%
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総合ポイント:13186pt 評価ポイント:11010pt
34歳独身の秋本修弥はごく普通の中小企業に勤めるサラリーマンであった。
いつも通り起床し朝食を食べ、会社へ通勤中だったがビルの上から人が落下してきて下敷きとなってしまった・・・
目が覚めると、目の前には絶世の美女が立っていた。
美女の話を聞くと、どうやら目の前にいる美女は神様であり私は死んでしまったということらしい・・・
死んだことにより私の魂は地球とは別の世界に迷い込んだみたいなので、こっちの世界に転生させてくれるそうだ。
気がついたら、洞窟の中にいて転生されたことを確
認する。
ん・・・なんか違和感がある。股を触ってみるとあるべきものがない。え・・・・・・
神様、私女になってるんですけどーーーー!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-10 21:00:00
424687文字
会話率:27%
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総合ポイント:2290pt 評価ポイント:1242pt
床に胡座をかいて、天井にのしかかられる生活。
変わらなければ、変えられないもの。
変わってしまえば、変わらざるをえないもの。
変わらなければ、気づかないもの。
変わってしまっても、気づくのかわからないもの。
最終更新:2023-07-06 07:00:00
488文字
会話率:0%
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総合ポイント:76pt 評価ポイント:74pt
「最早人に非ず」
薄汚れた外壁に座り込む物乞いは、その一言に絶望する。寝床への帰り道、闇が都を包むにつれて、彼もまた闇に飲まれていく。一つ犯して、また一つ。七千歩歩いた先に残ったのは鬼一匹。
最終更新:2023-07-03 16:20:05
2360文字
会話率:13%
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総合ポイント:38pt 評価ポイント:36pt
「あ! お前、それジュースだろ! 禁止されてるのに、いけないんだ!」
「はぁぁぁい! 残念違いますぅー! ほとんど水ですー薄めてまーすぅ!」
「クソッその手があったか!」
5月中旬。クラスの男子たちの会話。
この時、私はまだ思いもしませんでした。
まさかこれがきっかけで人が死ぬことになるなんて……。
最終更新:2023-07-03 11:00:00
2931文字
会話率:12%
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総合ポイント:40pt 評価ポイント:40pt
「………え」
教室の隅で静かに本を読んでいた主人公、深神 紬。
しかし、急に床に青白く輝く幾何学模様が現れ、より一層光ったかと思えば、いつの間にか知らない、それどころか気候すら違いそうな鬱蒼とした森に転移してしまっていた。
紬はこの先どうなってしまうのか、そもそも生きていけるのか?
これは主人公が世界を回りながら国を作ったりするお話。
最終更新:2023-06-30 23:00:00
272719文字
会話率:33%
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総合ポイント:456pt 評価ポイント:220pt
作:御厨カイト
現実世界[恋愛]
完結済
N3834IH
ある日、トラックに轢かれた私はとんでもない衝撃と痛みに襲われた後、目を覚ましたらチート世界でもなく、悪役令嬢の世界でもない、この『人外』の世界にいた。この世界では『人間』は人権が無く、ましてや聞こえる周波数の違いによって私の声は彼ら人外には聞こえない。そんな世界で過酷な生活が待っている……と思いきや、何か拾ってくれた人外さんが私の事溺愛してくるし、温かい寝床とかも用意してくれるんだけど。
これは人外の世界に突如迷い込んだ『人間』である私と、そんな私を溺愛してくる『人外』である
「彼」との生活を1日だけ切り取った物語。
(「彼」視点も有り)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-30 19:13:36
6320文字
会話率:13%
IN:0pt OUT:63pt
総合ポイント:72pt 評価ポイント:62pt
とある事情により若くして辺境伯を継いだジュリアス。
その代替わりの隙を狙って蛮族達が侵攻してくるも、無類の武勇を誇る妻キャロルと力を合わせ、これを無事撃退するなど、忙しくも充実した日々を送っていた。
だが、今でこそ息の合った連携が獲れるようになり、二人の仲も良好なのだが……ジュリアスには密かな悩みを抱えていた。
実はジュリアスは女性であり、辺境伯を継ぐ裏技的手段の一環としてキャロルと結婚した。
つまり元々は純然たる政略結婚であり、初夜には「あなたを愛することはない」などと言っ
てしまったのだが……諸々あって様々な問題は解決。
二人が愛し合う障害はなくなったのだが……未だにジュリアスはキャロルを愛することが出来ないでいた。寝床の中的な意味で。
毎晩一方的に攻略され、それはそれで愛されている実感がありつつも、すっかりキャロルを好きになってしまったジュリアスは自分からもしたいのに、それが許されない。
そのことを経験豊富な侍女に相談したところ、有益そうなアドバイスを得ることが出来たジュリアスは、キャロルをデートに誘うのだが……?
※『「愛することはない」と言われましても、そもそもその必要はございません。』の続編となります。
※この作品の前作に当たる『「愛することはない」と言われましても、そもそもその必要はございません。』がマユタマナム先生作画にてコミカライズされ、『『悪役令嬢ですが、ヒロインに攻略されてますわ!? アンソロジーコミック』②』に収録されました!百合でハッピーエンドな異世界恋愛5作品が収録されておりますので、ご興味ある方は是非是非お求めいただければ!なお、Kindleでも電子書籍が配信されております!(ダイマ)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-30 12:00:00
11149文字
会話率:27%
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総合ポイント:2584pt 評価ポイント:2248pt
王都の騎士は私の父を殺した。戦場で囮に使い、火を放った。許さない。絶対に許さない。
(好きになんてなりたくなかった……)
私は彼の胸に頭を預けた。涙が溢れて、堪えられなくてポタリと落ちる。私は彼の両手を取って握りしめた。
☆★
俺はこんな気持ちは知らない。
「出稼ぎ酒場娘だろう? デレデレした客が多かったから選び放題。金持ち探しかね。なんかこうお前にもグイグイしてたし」
「金? 金があれば俺は彼女と結婚出来るのか?」
「はあ?」
「別に演技だって、身ぐるみ
剥がされたって良いだろ」
「はあ?」
「何かされたって、今この時間や気持ちが消えるわけじゃない」
俺は全力で走り出した。疲れないと、全く眠れなそうで。
☆★
手が震え、私はボーガンを手放した。床に落下したボーガンを無視して、階段に向かう。早く逃げないとならない。
(何百回も練習したのに、外した……)
おそらくわざとだ。体が拒否したんだ。殺人なんて、やはり恐ろしい。
(いいえ。私はあの子を罪から守ったのよ。そうよ……)
奥歯を噛み、震える足を動かす。腰を抜かしそう。
ある日、妹は家から消えた。探さないで下さい、という手紙を残して。だから妹を追いかけて私も上京した。
☆★
自宅アパートの布団に潜り、俺は延々と考えている。
(恋愛? 恋愛って何だ? 恋? 何が? 何か喋ったか? 多少話した。俺は嫌われて怯えられてる。手は拭いてくれたな)
頭を抱えて呻く。
(横恋慕。終了)
よし、寝るかと頭から手を離す。
(恋? 恋愛ってどういうことだ? 恐れられて嫌われている。ろくに喋ってない。人柄は何となく知っている。何で?)
また頭を抱える。突然嵐のような感情が誕生してしまった。
☆★
これは、復讐乙女と黒羽騎士の恋のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-30 08:28:05
188851文字
会話率:50%
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総合ポイント:734pt 評価ポイント:514pt
男女が逆転した世界では、皇帝は女性で後宮には男性が侍る。
日の国にの当主の家系に生まれた千里(せんり)は、皇太子アッザームの初めての夫に選ばれた。
その理由というのが、アッザームは男性嫌いで、自分に閨事を教える男性を切り殺し、その後も男性を拒んでいたため、穏やかで優しい千里の元に縁談が持ち込まれたのだ。
千里ならば殺されずにアッザームの心を開かせることができるだろうと送り込まれた寝室で、千里は十五歳のアッザームに拒まれてしまう。
「私は誰とも床を共にせぬ! さっさと消えろ
!」
言い放つアッザームに物語を読み聞かせ、何もしないまま眠る千里。
千里は十五歳で子どもを産まされる皇帝や皇太子のあり方に疑問を抱いていた。
アッザームが十八歳になるまで体を繋げないと誓う千里に、アッザームは心を開いていく。
一方、皇帝が治める月の帝国ではアッザームのよくない噂が流れていて。
十五歳の皇太子と十八歳の夫が愛を育む、真実の愛の物語。
※完結まで予約投稿してあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-27 07:00:00
198992文字
会話率:49%
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総合ポイント:198pt 評価ポイント:128pt
俺、嶺岬(れいさき) 叉祁(さいき)はVRフルダイブが実現する世の中を求めている普通の学生である。中学二年まではゲームをしまくっていたが、VRフルダイブを買うためと、安定的でそれほど苦でもない仕事を手に入れるため必死に勉強し、国が支援している海近くにある学祭都市の一番偏差値が高い高校に入った。
所までは良かったんだけどなぁ。
入学式のため通学中思わぬ邪魔が入った。え、小さい女の子? え、超能力者? ワッツ?
沸点が低いそのツインテ女の子はなんか呪い師に吹き込まれたらしい、
俺を襲ってきやがった!
それを止めるため大人しくてジト目おっとりな性格の幼馴染が止めに入ってくれて、へ? 勇者?
さらにさらに、なんかヤバそうな不愛想で現実主義者の勉強できない白髪巨乳さんという禁術士までこの騒動に加わってくる始末!
だ、誰か助けてくれ。俺を、日常に返して。
それをSっ気女王様生徒会長に相談したら、
ほんと、救えない状況になりました。まる。
「『超越者』とかはどうでもいい‼ VRフルダイブゲームがしたい、超常なんて嫌いだあぁああああ‼」
俺の叫びは使い魔に笑われてしまうほど、空しく響いたよ。
*実は、ある賞に応募しようとしたのですが、止めました。なので、私の作品を読んでいただいている方は続きがあるのかと心配するかもしれませんが、最後まで書き終わっているので安心して見ていってください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-25 20:00:00
118554文字
会話率:36%
IN:0pt OUT:0pt
総合ポイント:38pt 評価ポイント:22pt
平凡な主婦。仕事を終え、家に帰る。脱ぎ捨てられた靴。おざなりに置かれたランドセル。リビングの床は紙の切れ端が散っている。一気に怒りのボルテージが上昇していく。
娘を叱ろうとして、娘が作っているものを見て我に返った。
※アルファポリスにも同様の内容を掲載しています。
最終更新:2023-06-20 20:00:00
3606文字
会話率:23%
IN:0pt OUT:44pt
総合ポイント:1074pt 評価ポイント:1018pt
とある高校幻葉高校の一年C組。様々なことがあった高校一年生の生活も残すところ三学期だけとなった、ところが三学期最初の挨拶の最中突然床が輝きだして………
これは異世界に召喚されてしまった高校生達とその教師が魔王を倒しもとの世界に帰ろうとするお話
更新頻度は思い付きで書いているので遅いです。
最終更新:2023-06-20 16:00:00
2072文字
会話率:95%
IN:0pt OUT:38pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
作:布団から出られない
ローファンタジー
連載
N1367HT
須狩救はごく普通の学生だ。毎日朝6:00に起床し、身だしなみを整え、朝食を食べ、学校へ通う。校内では友人や彼女と何気ない青春の日々を送っている。親がいないことや一風変わった妹を持つことを考えなければ何の変哲もないただの学生だ。
そんな彼は今普通と言える状況ではない。きっかけは帰宅途中に少し近道を通ろうと路地裏を通ってしまったことだった。気づけば辺りは暗い。あろうことか彼は路地裏で迷ってしまったのだ。別に普段通らない路地裏を通ったからではない。彼は普段から日常的に路地裏を使っ
ている。では何故迷っているのか、簡単だ。
普通ではないことが起こったからだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-19 20:32:14
14894文字
会話率:40%
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総合ポイント:16pt 評価ポイント:10pt
男は死の病(自称)のために床に伏せ、そこに死神のお迎えがやって来る。
だが、男は抗う。
生にしがみ付き、魂を刈り取る者を拒絶する。
《短編・7500字》
最終更新:2023-06-19 12:00:00
7572文字
会話率:54%
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総合ポイント:46pt 評価ポイント:40pt
ついに、国家を破壊しかねない「LGBT理解増進法案」が衆参国会で成立してしまいました。
今回はこの法案を悪用しようとするとこうなるといった例や、
声を上げ続ければまだ手遅れではない、言うことをお伝えしたいと思います。
戦いは終わってしまったわけではなく、これからが正念場だということです。
是非とも最後までお読みください。
最終更新:2023-06-16 21:00:00
4529文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:65pt
総合ポイント:146pt 評価ポイント:146pt
新築のマンションに引っ越したので遊びに来いと言われたから来たのに
友人は何も用意していなかったと言い残し、慌ただしく部屋から出て行った。
くつろいでくれとも言われたが、部屋にはテレビもソファーもなく
あるのは水槽、それも床に直置きである。
最終更新:2023-06-16 11:00:00
1128文字
会話率:11%
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総合ポイント:40pt 評価ポイント:40pt
時は、明治四十年。江戸時代四百年と続いた桜川幕府は、明治と元号を変えた後でも続いていた。尊王派が敗れ、佐幕派が勝利。各藩は大名が治め、幕府は、十八代将軍桜川家信がその職についていた。しかし、現在、家信は、病床に臥し、嫡男家唯が次期将軍となるはずであった。
だが、この年の早春。乗馬で山を散策中の家唯が死亡。
次期将軍の座を巡り、家唯の正室、側室、桜川御三家が駆け引きを始めるのだった。
最終更新:2023-06-14 19:04:37
115617文字
会話率:46%
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総合ポイント:38pt 評価ポイント:20pt
聖女ローズは病床に伏しており今にも命の灯が消えかかっていた。次の聖女が見つからないことを苦慮したローズは、数百年ぶりに召喚の儀を執り行うように命令を出す。
クリスは初代聖女アナスタシアを思わせる程美しい白銀の髪をした少女だった。会う人の殆どから聖職者に間違われることを困っていた。ある日聖女を召喚する儀式の噂を耳にする。騎士見習いの彼女とペアのオリヴィエは聖女の騎士に任命される。
召喚された次の聖女は魔女と同じ黒髪をしたすみれだった。異世界に呼び出されたすみれは公に聖女として認
められなかったが、与えられた二人の騎士と共に、動けないローズの代わりに旅に出ることとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-11 19:16:41
117801文字
会話率:52%
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総合ポイント:24pt 評価ポイント:10pt
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