-ツバメ- 小説家になろう 更新情報検索 - 新着順 -

1998年秋―。天皇賞が行われた東京競馬場のスタンドに僕はいた。 東京での暮らしに挫折感を覚えていた僕は悲しい場面を目撃する。 ※アメーバの私自身のブログからの転載です。

知らぬ間にできた1000円理髪店。一人で店を切り盛りするあんちゃんに好感を持ち、僕は通うようになる。暮れも押し迫ったある晩に訪れた時、あんちゃんの目は真っ赤だった…。 ※アメーバの私自身のブログからの転載です。

潮の香りとともに刻まれた遠い記憶。入院中のおばあちゃんを見舞う母、そしてそれを迎えるおじいちゃんは何を思う。 ※アメーバの私自身のブログからの転載です。

頑固で昔堅気の父と喧嘩をして会わなくなって三年がたつ。そんな父が古希を迎える。仲直りして父の古希を祝おうと促す妹の電話に、子供の頃の父との思い出が蘇る。 ※アメーバの私自身のブログからの転載です。

小さな庭に母が向日葵の種を蒔いた。 「いいことばかりじゃないけど、明るく生きてりゃなんとかなるものよ」 それが母の口癖だったが、そんな母に突然病が訪れる。 一方、高校一年生で野球部員の僕は、中学の同級生だった沙織にほのかな恋心を抱くようになっていたが…。 ※アメーバの私自身のブログからの転載です。

　あらゆる嘘が許される日、エイプリルフール。すなわち、嘘をつくのが大得意な俺の日だ。 　俺はアパートの隣室に赴き、そこに住む女性――もっさんを騙しにいこうと画策した。

　卒業式。今日、俺は告白する。三年間の片想いに終止符を打つ。 　と、決意を固めた矢先、俺の眼前にひとりの少女が立ち塞がり――

「ヒャッホーーーーーーー！！！」 　俺は合格通知を握りしめて叫んでいた。一年間の苦労が報われ、極限までハイなテンションになった俺がとった行動はっ！？

　――モテている野郎は、小学生だって敵だ。 　二月十四日、バレンタインデー。異性と縁のない俺はそこらじゅうを闊歩する幸せそうなカップルに呪詛を吐きながら、無目的に街を放浪していた。 　そんな俺の目の前に突如として現れた女神。彼女の澄みきった瞳と目が合った瞬間、俺は――

私は、何の前触れもなく空を見上げた。

　今夜は仲良しOL四人で女子会だ。 　好き勝手に酒を呑み語り合っていると、ひょんなことから話題は“好きな人”のことに移り――

僕は彼女を亡くして半年が経った大晦日の夜、展望台へと続く山道を歩いていた……。 　大晦日短編です。　絶望の中で一筋の光を見出す話です。 ※すぴばる小説部からの転載。

　俺は勤労に励む妹と共生し、日々を怠惰に過ごして浪費していた。 　吐く息凍る師走のある日、妹が休暇をもらったと上機嫌で話していたのだが、俺はそれをつい邪険にしてしまい……

　努力して理不尽と立ち向かう諸君に捧げたい言葉。やるだけ無駄です。

飛び降り自殺。 エントランスの防犯カメラに映ったのを最後に、自殺者は姿を消した。 マンション管理担当者のポチと、幼なじみで受付嬢のタマが、シロウト推理で謎を解き明かす。 平凡なマンションに潜在する『マンションの闇』が絡み合い、事件は意外な展開をみせる。 そして、幼なじみ以上・恋人未満な二人のカンケイはどうなる？ 【作者注】本作品はフィクションですが、実際にあった話や状況などを織り交ぜた、いわばセミフィクションです。そのあたりも楽しんで頂ければ幸いです。

　ある真夏の夜、俺は疎遠になっていた幼馴染みの女の子と偶然にも再会した。 　秋が過ぎ、冬が訪れ、その間俺は彼女のはたらくコンビニへと頻繁に通い続けた。けれど、彼女のことを異性として意識しているわけではまったくなく……

『僕』こと、主人公前谷（まえたに）裕也（ゆうや）には幼馴染の同級生、神崎（かんざき）暁音（あかね）がいた。　裕也と暁音は頻繁にいたずらや冒険をしては周囲の大人を困らせていた。 　年を重ねるにつれて思春期を迎えた周囲は二人を相思相愛（バカップル）と持てはやすようになった。　二人も自分たちの関係に疑問を持つようになるも、表面上は変わりなく接し続けていた。 　そして高校二年生の秋、毎年行われる祭りに今年も二人で出かけるのだった。 祭り会場、二人は例年のように楽しむが裕也の中にはずっと同じ疑問が渦巻いていた。その疑問は、ふとした所から解ける。しかし、暁音はすでにいなくなっていた。必死の捜索の末、祐也は過去の記憶から暁音を発見。 自分の気持ちを告白するのだった。 ※すぴばるにて転載折りたたむ>>続きをよむ

　なんの比喩表現でもなく、この世には悪魔がいる。そして、彼らは他人を騙すことで充足を得る。 　これは、そんな悪魔の端くれと、正直者な女性の邂逅の物語である。

　肌寒い霜月の朝、俺はまず布団から出るのに四苦八苦していた。 　――仕事休みたい。そのちっぽけな欲求は、みるみる膨らんでいき……

　電車の中、ひとつのイヤホンで繋がる男女。 　そこから流れるラブソングに、彼は自分を重ねる――

　ある日、俺のもとへ一通の結婚披露宴の招待状が届いた。 　感慨深い気持ちで手紙を開くと、そこに記された名前を見て、唐突に俺の胸中は荒れ狂い出した――

時は戦国時代、村を焼かれ弟と旅をしていた少女だったが、お金は無く、弟は病気に罹り瀕死の状態に…。わずかな希望を求め、弟を背負い歩き続ける少女は明け方の砂浜を歩いていた。

　夫婦喧嘩で家から追い出され、渋谷の街を彷徨う。 　人の海に溺れて薄暗いビル影に避難した俺は、そこでギャルの二人組に遭遇して……

私は失恋して、電車のホームのベンチに座り込んでいた。 渇いた喉、それに反して涙が零れる。 そんな時、一人の女性が現れた。

　――俺は彼女に嫌われているのだろうか。 　片想いしている女子にやたらと睨まれ、そんな縁起の悪い予感を胸に抱く。 　なんとか関係を進展させたい！　そう願った俺は放課後、彼女に接触するべくその後を追ったのだが……

「夏だ！」「海だ！」 　もう残暑という季節に、急遽として友人たちと訪れた海水浴。その面子の中には、俺が片想いしている少女がいて……

　凶悪マフィア組織〈死神の鎌〉のアジトに単身乗り込んだ俺は、一騎当千の活躍により悪党どもを撃退した。 　しかしその帰路、背後に妙な気配を感じ……

　自分はなにをしたいのか、なにをすべきなのか。 　選択肢は無限大、だが、だからこそ供給過多の可能性に己を見失ってしまった未熟者の似非小説家。 　素人の分際で一丁前にスランプに陥った俺は、なんとかそれを払拭しようと思案するが……

「明日はパパと一緒にお出かけしよう！」 「パパと出かけるなんて虫唾が走るから、そういうの二度と口にしないで」 　子煩悩な父親と、反抗期真っ盛りの娘。そんなふたりの、ある日曜日のお話。

　俺の実家の喫茶店では、ひとりの少女がバイトをしている。 　とある事件から心にぽっかりと空洞が生まれてしまった彼女のため、なにか俺にできることはないだろうか……？

　朝起きたら、隣に双子の妹が寝ていた。 　幼稚園児や小学生ならまだしも、中学生にもなってこの状況は、いろいろと危険なんじゃなかろうか……？

　大勢の男女が優雅に舞うダンスホールを、観客席から一望する男がひとり。 　不意に彼は、新たにホールへと登場した下手糞なダンサーに目を奪われた――

　所属するアマチュアロックバンドの単独ライブを終え、今日は愛しのリコと街中デートだ。 　恋人と過ごす甘美な幸せを噛み締めながら、けれど俺はリコとの関係に、一抹の不安を隠せずいた――

　舞台はとある男子高校。生徒会長の立案した“Golden Weak”と呼ばれる戦争遊戯により、校内は激しい干戈の声に包まれていた。 　俺もまたその戦乱に参加した生徒のひとり。数多の死線を掻い潜り屍の山を踏み締め、そしていざ最終決戦へと至る道を歩み出す――

ツバメを見ました。 湖の上を、すすーっと飛んでいました。 風景を引き裂いて、飛んでいました。 空も、大地も、時間も、何もかもを引き裂いて飛んでいました。

　一週間前、俺はカノジョと別れた。さほど未練はないはずだった。 　なのに、別れた日からこの身を苛む謎の倦怠感はなんだ……？

　眠い。けれど、すべきことは山とある。さて、どうしようか――。布団に埋もれながら、俺は思案した。

　彼は世界を創った。 　自己満足のためだけに創造された世界に、しかし興味を抱いてくれる者が現れた。

　校門の脇にひとり佇む少女、ちよ。 　彼女は春の訪れを感じながら、親友の帰りを待っていた――

　東日本大震災被災者の方々へご冥福を、そして明るい未来をお祈りします。 　その思いに、必死に練り上げた陳腐なセンテンスを添えて――

　きっと僕は特別な人間なんだ。 　目を開けると、そこは不思議な世界だった。理屈は分からないが、すべてが僕の思いどおり。独善にも暴挙にも咎はなく、次第に僕はこの世界に魅了されていく――

　俺はイケメン、彼女はデブ、そして今日はバレンタインデー。 　恋愛に生きる男女たちにはやはり特別な日、いつもとは一味違ったデートとなる予感に、俺の心臓の鼓動は高鳴るが……⁉

　ある冬の日、俺は無名の手紙に校舎裏へと呼び出された。 　赴いた先で対面したのは、級友の桜庭。いったいなんの用か？　尋ねるより早く、彼は迸る敵意をもって俺に殴りかかってきた。

　元・国民的アイドルのサツキ、今日は愛しの彼との初デート。 　他愛もない、けれど彼女にとっては新鮮なデートを存分に満喫していたのだが……⁉

　僕の住む町には、小さな教会がある。 　神様を信仰しているわけではない、むしろその教会がどんな宗教に属しているのかさえ知らなかったが、僕はとある事情を抱えてそこへ訪れた――

マカロニ屋の青年の元へ毎日訪れる娘の正体とは？不器用な者同士の不器用な恋の結末は。全７回。

　カレシと喧嘩をした。 　仲違いの原因をここぞと糾弾するあたしに、ある人物の言葉が突き刺さる――

　俺は暗闇に立ち、一心不乱に剣を振るっていた。 　眼前に聳える、恐ろしく頑丈な壁を攻略するために――

　片想いの彼には恋人がいる。あたしは出来心で、そんなふたりにちょっとした悪戯をしてやった。

　ハロウィン当日の昼下がり。公園のベンチに座る少年の手には、キャンディの詰まった袋があった。彼はそのキャンディを使った、ある計画を立てていた。