-鷹弘- 小説家になろう 更新情報検索 - 新着順 -

前髪で眼差しが見えない彼のすがた

目が覚めればいつもと変わらないルーティンの始まり。顔を洗い、髭を反り、髪を整え、ネクタイを締める。 押しくらまんじゅうのように社会にのまれ、都会から刺激をもらい、一日を終える。その日々は今日、区切りを示す。 わたくし、今日、本日をもって会社を退職いたしますーー。

私に届いたひとつのコメント。 さすが読者のかたであって、勘が鋭い。 私作者が読者に言えることがあるのなら……

ある時から先輩について恋い焦がれている主人公○○。 主人公○○は、先輩に対しての気持ちを留めることを知らずに深く妄想に慕っていく……。 そんな○○の気持ちや様子を知らずに語り尽くす先輩は、最後には自分本意のまま爆弾発言をしてしまう。 ーー主人公と先輩は、お互いに気持ちの噛み合うときが来るのであろうか？ 読めそうで読めない、だけど読めてしまう王道の展開を奥野らしい作品としてお楽しみください。

主人公である私は、相手を前にして『めんどくさい』と口にした。 主人公は自分が相手にに対して尽くしてきたことに限界を感じたからだった。相手のために１ミリも変わらない食事を作ったり、家事などをこなしてきた。 『めんどくさい』という言葉を受け取った相手は、主人公を前にして手を挙げ…………？？ 『一緒に生きていくことはなにか？』を問い掛ける、奥野鷹弘なりのストーリー。果たして主人公の気持ちはどのように落ち着くのだろうかーーーー。

ごく普通の会社員である、【美園｜みその】。 お昼の食事中に想い人である彼を見つめていたが、彼もまた『あの人』を見つめていた？！！ 主人公の気持ちをただ淡々と述べられた短編小説。 主人公と彼の動向を、隙間時間にご覧あれ。

主人公の山地圭介は29才にして初めて正社員となり、個人として健康保険に加入した。 そんな彼が抱えている世界から始まる、会社の人間関係と仕事との向き合いかた、社会に対する個人的な見解を混ぜた自己満足型小説。 両手ですくいきれないライフワークストーリー……

恋愛、冒険、哀愁…… 様々なテーマで、雑多に書かれた作品達の披露の場 もしかしたら、気になるテーマがあるかもしれない 1話完結の本当に短い作品 どうか、一目だけでも覗いてみて

　その日、十分にも満たない時間に国際会議場に響いた声は、酷く小さかった。 　小さく、そして弱かった。世界を変える力はもちろん無いし、人を変える力だって持っていなかった。 　それでも、その小さくか細く弱く頼りない声は、誰かの心を確かに、少しだけ代弁してくれた。

　　　“貴方は何を考えているんですか” 　森の奥深く、たった独りで暮らす【紅狼】の青年、“クロード”と、村の掟で狩りをしに来た【赤ずきん】の少女、“ノエ”。 　“狩る者”と“狩られる者”。そんな二人のきっかけとなったのは、＿＿木にめり込んだ銃弾と、スタンガンの火花だった。

簪を付け続ける長髪の青年・蜻蛉。 そんな彼に着物を着せたがる呉服屋の少女・玉。 今日も二人は、身の無い会話をする。 (※若干、直接的では無いにしても、性的な内容が出てくるかもです。そういうの絶対無理って方は、回れ右でお願いします)

陽が落ちるころ、夏の海は冷たくなる－－－ 昼間に暖められた海に佇んだところで、答えは見つからない。 あなたの夏はどのように思い出として刻むのだろう…

遠未来SF、『REINCARNATION』シリーズ。自サイトにて完結スミ、改稿版です。 全三部＋番外編の構成。タイムパラドックス、宇宙開発、生命倫理などがテーマです。恋愛あり。変則一人称（主人公のみ一人称、他は三人称）。 異世界ファンタジー『飛鳥』シリーズ（完結）の姉妹編ですが、単体でも読めます。 　　　　　　　　◇ 第一部『今夜の訪問者は最高！』 科学者の父を殺されたリサ（倫道小百合）は、ボディーガードのミッキー（安藤幹男）とともに、地球を脱出する。父の研究を、グレーヴスという男に託すために。宇宙船に密航して、月コロニーを目指す。 幕間『宇宙魚の夢』 短編。お題は「お魚と料理」。第一部と第二部の幕間。 第二部『スフィンクス』 月で暮らし始めたリサとミッキーの許に、ラグ・ド・グレーヴスがやって来た。依頼は、研究所から消えた「何か」を探して欲しいというもの。テレパスのフィーンも加わり、探し始める彼等の前に、ドウエル教授が現れる。 第三部『REINCARNATION』 やっと静かに暮らし始めたリサとミッキーのところに、鷹弘から連絡が。《VENA》とラグを乗せた宇宙船が、時空の彼方へ飛ばされた。探せるのは、ミッキーだけ。 《古老》の過去と未来が交錯するタイム・パラドックス。シリーズ完結編。 （自サイト『The Spirit of the Mystic Valley』より転載しています。） 折りたたむ>>続きをよむ

＿＿拡声器を持った豚男が現れた。 俺の一番有名なSNSの投稿は、『豚男』。何を使ってでも、俺は反応が沢山欲しい。 だって、誰だってバズりたいだろ？ 　　　　**************************************** 　この作品は、2話完結です。

その男性の手がカサカサなのは、アレしてるからか

人の“気持ち”に触れられる霧子は『　』が変わらない。 霧子と、幼馴染みの俺が、フラスコの中身を埋める話。

ひとつの歌をめぐって、ホラーが浮き上がる。 　ある日の同窓会の終わりに集まった仲間との飲み会。主人公・健(たける)と由実(ゆみ)は仲間とは少し離れて呑んでいるなか、ふたり以外の仲間たちは、高校時代で流行ったという【All love】という歌の話題で盛り上がっていた。 そんな盛り上がりの最中に、健と由実の幼馴染でもある恵(めぐみ)は、ハイレゾ音源が聴けるウォークマンを取りだし、仲間たちは聴き合いをしていた。そんななか、ひとりが誤ってその曲のハイレゾ音源のほうを聞いたところ、不可解な声が紛れ込んでいると騒ぎ出した。 それから数日のこと、その不可解な声に仲間は不可解な死を遂げたのだった… その歌と歌手、主人公…あらゆる謎に迫っていく。 折りたたむ>>続きをよむ

　私は表現を覚えた。だからここで生きていける。だからこうして、物語をとおして伝えていくことが出来ている。それは、何もかも出逢って向き合ってくれた、あの先生のお陰―――。

両親が健在ながらの兄弟と暮らす実家暮らしの俺だが、俺の未熟さのあまりに他の家族はバラバラになってしまって今は母親しか家にいない。そんな母親は秋のちょっとした天気の不安定さのために、体調を酷くこじらせてしまった。そこで俺はバイトの帰りに買い物をして、母親のために雑炊を作ることに。間に合わせの材料たちで・・・

あるきっかけでふたりはモノレールへ乗り込んだ。そこで繰り広げられた話は異性の話でもスポーツの話でも、芸能人の話でもなかった。ふたりが話し合ったのはつい最近よく耳にするようになった『SDGs』という不思議な言葉から始まる、学びだった―――。

ある若者の一人が呟いた。『学歴社会』ということについて、つぶやいた―――。

　SNSといえば、アイコンが大事。

　紹介するまでもない、僕はただただ自分らしく生きてるだけだ。そこにたまたま遭遇した幼稚園児ぐらいの女の子と男の子に出会ったお話。でも、きっとあなたもその子たちと同じ行動をとるのだろう・・

　あの山のように、ボクは色んな思いを抱えて色付いている。あの山のように単体だけでは鬱陶しいこんな自分を、カレは予想をしてか携帯に連絡をくれた。「今から出掛けないか？」そんな一言電話だったのに、ボクは必死になって外出準備をし始めたのだった。車に乗り込んで数時間後にカレはボクに訊ねるのだった・・

オレの兄は、女を喰い荒れていた。そんな兄貴が、オレは大っ嫌いだった。

とにかくアナタのファンとして、今、ＰＣを立ち上げて手紙を書こうと思います。失礼かもしれないけれど、読んでください！

アジサイやアヤメなどの淡い香りが漂うこの梅雨時に、遠い田舎町に住んでいるおばぁちゃんから届くものがある。それは、おばぁちゃんが毎回手作りしてくれる水羊羹だ。

　槍のように降りしきる雨の中、ボクは傘を置いてきたことに気が付いた。こんな時期に忘れる奴なんていないのに。そんなボクは、傘という盾なんて棄てて走りだした・・

夢を売るため、働いてる二人の青年。ひとりはテレビ業界、もうひとりは若すぎる死を迎えたアイドル。二人の生きざまだけでは終わらない、ちょっとした時代のお話。

　柩の中に眠るまだ若すぎる男性は、今まで休めなかった肩の荷を下ろすように安らかに目を閉じていた。まるで太陽のような存在だった男性。まるで月のような存在だった男性。人のために明るく強く引っ張っていき、人の力をもらった必死にもがき続けた男性。もともとの青白さに追い打ちをかけるように、血の気がないながら、あまりにも自然に眠るその姿。そして、それらを見守る・・・

ある一人の男性が、一人の年下男性に告白をした。告白した理由は、初めての人間関係であり優しくしてくれたり、その年下男性に嫉妬していたから。喜んでいいのかわからない返事を貰いながらも、男性は付き合ってくれた。ある日、男性は年下男性をデートに誘い町中を歩いていた…

千年眠り続ける女王と、復讐を誓う少年。 誰かに助けを請う術を奪われた二人に残されたのは、一時的な共存だけだった＿＿。 ■前後編の短いものとなっています ■あまり恋愛要素は無いので、ご注意ください

「どうも、死神でぇす」 「嫌だァッ！まだ死にたくないッ」 　生活・スクラッチ・友人…。全てに運の無いサラリーマンと、やる気無し・気力無し、でも突っ込みはきっちりやる、今風な見た目の死神クンの物語

青色の花が、邪魔で。 でも、あの青がなくちゃ、彼女の色は表せない。 ■若干、性的表現があります。少しだけでも苦手という方は、ご注意ください

灰色の街中の建物のどこかに私たちがいた。私は同僚である彼に、コンビニのくじで引いて当たったコーヒーをプレゼントをした。そんなやり取りをしているなかで、何かの扉が拓こうとしていた…………

俺の口から出たのは、真っ赤な一輪の薔薇だった

　 僕は今まで歩んできた。それが「甘えだ」と言われようと「頑張っている」と褒められようと、必死に生きてきたつもりだ。それでも、まわりは極端に応援するばかりで、自分自身が見失いそうだった。だから僕は、知りたかった。本当の自分っていうやつを。そして、それは突然の出来事だった。それまで身近なものとして把握していたものが、当事者という形で自分の身に振り掛かった。笑うことも泣くことも否定もしなかった自分に、担当医の先生はそっと口先を緩ませ、こう呟いた・・・

あの子のネックレス。真っ白で、まぁるいアレ。 私も付けてみたいなぁ＿＿。

俺は街中を、人混みや信号など関係無く走っていた…。きっと、皆から責められるだろう。そう、だって、俺が悪いのだから。

　高校3年生。 　何かを決めて、変わらなきゃいけない、時期。 　私は変わるのが嫌で、停滞していた。……嘘。正確には、停滞していたい。 　変わるのが嫌な、言葉を話すのが苦手な、ちょっと根暗な女の子の、お話＿＿です。

私はうるさい教室から逃げるように、体育館の裏側へ行こうとした。そんな時に限っていつも、聴こえる何かが私を塞ぎ込んでいた……

ある日訪れた二人のおばさんは、俺が引きこもりだと知り訪ねるようになっていった…

目を覚ましてみたら、そこは見覚えや懐かしさがあるけど…遠い景色だった。僕はいったいどこにいるんだろう…

兄妹同士、片思い、両片思い、浮気、同性愛…etc。 この世には沢山の愛がある。 だが、それら全てが報われるなんて、誰が言ったんだろう？ これは、“愛”の話。報われない、“哀”の物語。

　琥珀さん。私のバイト先の上司だ。 　彼は『百合園精神診療所』という事務所で、カウンセラーしている。 　そんな彼の、カウンセリング患者は、はっきり言って、めんどくさい人ばかりだ。 　＿＿見目麗しい青年と、平々凡々な私の、心を救う話。 ■一応のカテゴリーはホラーですが、実際はそこまで怖くありません

　数年前、私は星を食べた。その日から、私はずっと夢を見続けている。

　園芸部の僕が知ったのは、クラスの中心である彼女の最大の秘密だった＿＿

たくさんの愛が、あちらそちらに散らばってる。 怪物と人間の間に生まれた娘と、その父の話。己の髪によって殺される呪いにかかった少女と、しがない美容師の少年の話。海を愛し、海に帰りたいと泣き続ける少女と、そんな彼女を閉じ込めて、愛し続ける少年の話。 貴方の身近には、どんな愛があるだろうか。

俺は、航。 両親に見せしめしたくて東京へと繰り出した。しっかし、面接ダメだし、路上生活の始末。せっかくの飛び出しと貯蓄したお金もゼロに近い。 イヤだけど、自宅に帰るわ、俺。

4年前のこの時期に、旧友と再会した。ひょんなことで旧友は『お店を出したい』と告白してきて、俺は旧友の彼女と何度も試食し合うことになった。ただ、あいつの料理はお世辞を言えるほどまでも『うまいっ』と云えるものではなかったのだ。