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『小説家になろう』サイトの更新情報を検索します
検索結果:974 件
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作:雉白書屋
その他
短編
N1433JA
「さぁー! 番組が始まりましたが……えー、まずはこんばんは」  黒い床の番組セット。壁の青い照明と喧嘩しないよう天井の照明は控えめ。椅子に座る出演者の前には下半身を覆い隠す机があり、クイズ番組を彷彿とさせるが、この番組は軽薄なバラエティではないと一目で視聴者に感じさせる。引きで番組セット全体を映した後、神妙な面持ちの司会者の顔からスタートし、彼が挨拶と軽く番組を説明し「いや、無理無理! 無理よこんな空気! 忘れてるかもしれないけど、おれ、お笑い芸人よ?」と茶化し、本題に入る>>続きをよむ
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最終更新:2024-05-19 11:00:006807文字会話率:73% IN:0pt OUT:3pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉虎 悠雨
現実世界[恋愛]
連載
N5655IY
友人の部屋にルームシェアすることになった篠崎ゆきは、引っ越してから三ヶ月、家が変わった以外は今まで通りの日常を送っていた。隣は赤ちゃんがいる家族と一人暮らしの背の高いあまり表情のない男。 ある日、マンションに帰ってくると、隣の部屋の前でその部屋の男、目雲周弥が倒れていた。 そして泥酔していたのを介抱する。 その一ヶ月後、またも帰宅すると隣の部屋の前でうずくまっている。また泥酔したのかとゆきが近づくと、前回と様子が違い酷いめまいを起こしているようだった。 ゆきは部屋になんとか運>>続きをよむ
キーワード:ほのぼの現代日常ハッピーエンド過去の傷体調不良R15残酷な描写あり
最終更新:2024-05-19 07:00:00272287文字会話率:53% IN:0pt OUT:28pt 総合ポイント:34pt 評価ポイント:20pt

作:羅心
ローファンタジー
連載
N8952IX
鬼ヶ島にて、犬、猿、雉の犠牲もありながら死闘の末に鬼退治を果たした桃太郎。 島中の鬼を全滅させて村に帰った桃太郎は、娘を授かり桃姫と名付けた。 桃姫10歳の誕生日、村で祭りが行われている夜、鬼の軍勢による襲撃が発生した。 首領の名は「温羅巌鬼(うらがんき)」、かつて鬼ヶ島の鬼達を率いた首領「温羅」の息子であった。 人に似た鬼「鬼人(きじん)」の暴虐に対して村は為す術なく、桃太郎も巌鬼との戦いにより、その命を落とした。 「俺と同じ地獄を見てこい」巌鬼にそう言われ、破壊された村に>>続きをよむ
キーワード:女主人公和風戦国伝奇残酷な描写あり
最終更新:2024-05-19 01:05:38154059文字会話率:50% IN:0pt OUT:16pt 総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt

作:水津光陽
ローファンタジー
連載
N8184IO
異世界に転移した朱鳥白雉。魔王を倒すも王国の裏切りで処刑されてしまう。目覚めるとそこは日本によくにた世界だった。飛鳥郷という人物になり、好きなように生きる事とした。この日本にはダンジョンが存在しており、それを活用することで楽に生活出来る。そんな彼に様々な人々に遭遇するお話。
キーワード:R15残酷な描写あり異世界転生異世界転移冒険魔法スキル能力ダンジョン最強日本男主人公元勇者チート
最終更新:2024-05-18 22:00:00230280文字会話率:64% IN:0pt OUT:9pt 総合ポイント:7870pt 評価ポイント:3208pt

作:雉白書屋
ホラー
短編
N0524JA
「どぉーもぉー! ダブルマーケットです! いやいやもぉーねー、こんなにたくさんのお客さんにねぇ、集まっていただいてありがたっくて緊張しちゃってもう、帰って欲しい!」 「なんでやねん!」 「ってまあ他の芸人目当てでしょうけどねっ!」 「なんでやって! まあ単独ライブちゃうけど、ええやんええやん覚えて帰ってもろたら」 「そうですねぇ、覚えないと、こーだぞ! ってね」 「拳つくるなや! まあ、ええけど」
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最終更新:2024-05-18 15:00:002268文字会話率:100% IN:0pt OUT:7pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
その他
短編
N0519JA
 ある日、ある男が精神科医のもとにやってきた。  いや、追いやられたと言うべきか。どうもたらい回しにされているらしいその男のレポートを見て、医者はううむと唸った。  男は自分が誰で、どこにいたのか何をしていたのかも覚えていなかった。つまりは記憶喪失のようだが、その原因がまったくわからないのだ。  ボロボロの服を着て、フラフラと歩いていたところを保護されたが、本人が口にした情報は「眠っていたような気がする」とだけ。拉致され薬物を打たれて、記憶以外にも財産など奪われたのでは……と>>続きをよむ
キーワード:
最終更新:2024-05-18 11:00:001594文字会話率:75% IN:0pt OUT:5pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:たかさん
ローファンタジー
連載
N4236IQ
鬼若を討ち取り、その時の活躍に応じそれぞれに恩賞が与えられた。さしたる恩賞もなく不興をかこっていた晴海の前に男が現れ、鬼若の変の話に花が咲いた。その中の言葉尻を捉えられ、晴海は芳川喜一郎を鬼と知りながら御所内に引き入れたとの疑いを掛けられる。 晴海は雉の手引きで教を逃れ、九州を目指す。それを境源三を頭とする御庭廻組二番隊が追う。 行く先九州には・・・
キーワード:残酷な描写あり伝奇ダーク男主人公女主人公和風中世群像劇
最終更新:2024-05-18 07:24:5625938文字会話率:38% IN:0pt OUT:21pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:あかね(3月末で休止予定)
ハイファンタジー
完結済
N7733IS
異世界転生したら、草魔法の使い手で。蔑ろにに育てられ、婚約破棄も家を出されもした彼女の復讐とは。復讐おかわり、雉も鳴かずば撃たれまいにな婚約者ざまぁ込み。その後の日常になりきらない日常の追加してます。現代知識悪用の草魔法の活用法。
キーワード:人外魔法怪談サイコホラー天災バイオハザードパンデミック草魔法えげつない杉とか花粉とか増殖する異世界転生
最終更新:2024-05-17 12:26:3422241文字会話率:1% IN:0pt OUT:36pt 総合ポイント:2218pt 評価ポイント:1638pt

作:雉白書屋
ヒューマンドラマ
短編
N9277IZ
 飛び降りだ飛び降り! 飛び降り自殺だ! うん。そうに違いない。いや、絶対にそうだ。あのオンボロ団地にはうんざりしていたんだが、まさかの大事件に遭遇だ! 今朝、外出てすぐのところに警官がえーっと四人、いや、もっといたな、うん。ブルーシートで何かを囲っていたんだ。あれは飛び降り自殺に違いない。誰かな誰かな。隣の部屋のやつかな、上の部屋のやつだといいな。顔は知らんが窓を閉める音がやたらうるさいんだ。ひひっ、死んだかな。死んだんだろうな。あの警官たちの暗い顔。死体だ死体。そうに違い>>続きをよむ
キーワード:
最終更新:2024-05-17 11:00:005352文字会話率:0% IN:0pt OUT:4pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
ローファンタジー
短編
N8269IZ
 ――おっ    と、電車のドアが開いた瞬間、おれは思った。昼下がりの空いた車両内の端の席、仕切り板に体を預けていたおれは、電車の中に入ってきたそいつに向けて久しぶりだな、とニヤッとしてみる。しかし、向こうは気づいていないようだ。『あの男、ニヤついて気持ち悪いな』と他の乗客から思われた気がして、目だけを動かして周りの様子を確認した。  よかった。杞憂、被害妄想だ。春の日差しと心地良い揺れに、みんなボーっとしている。そして、結局あれも、おれの妄想なのだろうか……。  おれは小人>>続きをよむ
キーワード:ショートショート
最終更新:2024-05-16 11:00:003427文字会話率:8% IN:0pt OUT:2pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
コメディー
短編
N7106IZ
「はぁ……どうすっかなぁ……」 『――ますか』 「え?」 『聴こえますか?』 「は? え?」 『この声が、聴こえますか?』 「え、はい。いや、え?」
キーワード:
最終更新:2024-05-15 15:00:002504文字会話率:97% IN:0pt OUT:8pt 総合ポイント:6pt 評価ポイント:6pt

作:雉白書屋
コメディー
短編
N7105IZ
「ふー……」  夜。とある屋敷に侵入した男は大きく、しかし静かに息を吐いた。  そう、彼は泥棒。地主であろう、田舎の大きな屋敷に独り暮らしの男が大金と共に眠っていると噂を聞きつけ、やってきたのだ。もし、家主に見つかっても縛り上げてしまえばいい。よその家と大きく距離があるので多少の騒ぎは聞こえやしない。  覆面にツナギを着用。遠くに車を停め、そこからここまで乗ってきた自転車も後々処分する。完璧だ。証拠は残さない……はずだった。 「ど、泥棒か?」 「え……」
キーワード:ショートショート
最終更新:2024-05-15 11:00:002086文字会話率:84% IN:0pt OUT:7pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
宇宙[SF]
短編
N5755IZ
 温暖化問題、エネルギー問題、病気や飢餓。人類を取り巻くあらゆる問題は、ある時、一挙に解消された。  宇宙からやってきた彼らのお陰で……。 「本当に、本当にありがとうございました! あなた方のお陰で我々は、いえ、我々だけでなく、この星の全生物が救われたと言っても過言ではありません!」 「いえいえ、皆さんの協力あってのことですよ。突然現れた我々を信用してくださり、ありがとうございました。それに、我々のテクノロジーを受け入れるための十分な科学技術の基盤がありましたからね。その>>続きをよむ
キーワード:
最終更新:2024-05-14 15:00:001569文字会話率:87% IN:0pt OUT:10pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
その他
短編
N5752IZ
「うおっ、え、今」 「え! なに?」  夜の山道を走る一台の車。運転手の男が声を上げ、助手席にいる女が手にしているスマートフォンから顔を上げた。  左側はブロック塀。崖である右側は白いガードレール。特に変化は見られない。   「いや、今、飛び出し注意の看板があって、それがさ……」 「なに……?」 「ユニコーンだった」 「は?」
キーワード:ショートショート
最終更新:2024-05-14 11:00:002693文字会話率:83% IN:0pt OUT:5pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
ローファンタジー
短編
N4391IZ
 人類の生活圏全体の地表は、アスファルトに似た質感の濃い銀色で覆われていた。  遥か未来の地球で、人々は植物を人体に有害と断じ、拒絶していた。むろん、それには理由がある。また遥か昔、ある日突如として植物たちが毒素を出し始めたのだ。嘔吐。高熱。失明。脳の萎縮。あらゆる不調の原因が身の回りまた遠くの山々にある植物たちと気づくまで、多くの犠牲と怨嗟の声を生んだ。  ゆえにその原因が植物だと分かった時、当時の権力者たちは地表を覆い、閉じ込め、死滅させることを決定した。  地球温暖化が>>続きをよむ
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最終更新:2024-05-13 11:00:006954文字会話率:20% IN:0pt OUT:6pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
空想科学[SF]
連載
N5564HS
ショートショート・短編・掌編。古いものをこちらにまとめました。 ジャンル・長さは色々です。 奇妙だったり不穏だったり理不尽、王道、くだらない、など。オチは用意しているつもりです。 お読み頂きありがとうございます。
キーワード:ショートショート短編
最終更新:2024-05-12 17:00:001219185文字会話率:29% IN:0pt OUT:27pt 総合ポイント:126pt 評価ポイント:88pt

作:雉白書屋
ホラー
短編
N3210IZ
 そこはエデンの園。アダムとイブは平穏な日々を送っていた。  いつものように木陰の下で寄り添い合う二人。しかし、イブがふと気づいたようにこう言った。 「ねえ、アダム。これ、見て。どうしたのかしら……」 「さあ、なんだろうね。でもいいじゃないか別に……」 「そうね……ふふふっ」 「あはははっ」
キーワード:
最終更新:2024-05-12 15:00:00742文字会話率:78% IN:0pt OUT:13pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
空想科学[SF]
短編
N3206IZ
 深夜、客を乗せたそのタクシーは、ふと違和感を覚えた。  その客は「適当に走ってください」と言っておきながら、外の景色を眺めることなく、どこかソワソワして、またチラチラと外よりも車内を気にしているようであり、車載カメラと目が合うと、さっと顔を逸らした。  ――これはあれだな。  と、タクシーは思い、声をかけた。 「お客さん、トイレをご希望ですかぁ?」  乗客は「えっ!?」と背筋を正し「いや、その……」と口ごもると身をドアの方に寄せ、ゴツッと頭を窓に預けた。  一応、否>>続きをよむ
キーワード:ショートショート
最終更新:2024-05-12 11:00:002252文字会話率:69% IN:0pt OUT:5pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
コメディー
短編
N1937IZ
「ん、はい、どうぞー」  とある病院の一室。ベッドにいた彼はノックの音に返事をした。 「宮野。入るぞー」 「お、おお。西田! 久しぶりだなぁ」 「だなー、はははは!」  笑い合う二人。西田は高校時代の友人。社会人になってからは疎遠気味だったが、こうして見舞いに来てくれるとは良い奴だな、と宮野は思った。しかし…… 「いやー、しかしねぇ、驚いたよ。お前が入院したって聞いたときは」
キーワード:
最終更新:2024-05-11 15:00:002209文字会話率:98% IN:0pt OUT:9pt 総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt

作:雉白書屋
その他
短編
N1936IZ
 とある夜。うとうとしかけていた男は慌てて布団を跳ね除け飛び起きた。  それも当然のこと。瞼の向こう側で淡く光が滞留しており大方、外の車のヘッドライトの光がカーテンの隙間から入ってきているのだろうと思い、苛立ちつつ目を開けた。しかし、その光の正体は……。 「か、神様……?」  そういう他ない、長い白髪に白く長い髭。白いローブのようなものを着ており、全身から淡い光を放っている。イメージした通りの神の姿がそこにあった。しかし…… 「そうだが違う」
キーワード:
最終更新:2024-05-11 11:00:001566文字会話率:90% IN:0pt OUT:9pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
その他
短編
N0875IZ
 数十年前のある夜。夫人を乗せ、大統領自らが運転する車が谷底へと落下し、二人とも死亡した。  運転席に銃弾を撃ち込んだという男の名はロバート。現場から逃走を試みるも護衛についていた大統領の警護人が追跡。彼は逮捕された。  だが、ロバートは移送中に何者かの手によって殺害された。  その犯人はジョンソンという名の男だった。しかし、彼は捜査の手が及ぶ僅か前にチャーチルという名の男に殺害された。  そして、そのチャーチルは警察に逮捕される前にニコラスという男によって殺され
キーワード:ショートショート
最終更新:2024-05-10 15:00:00796文字会話率:20% IN:0pt OUT:12pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
ヒューマンドラマ
短編
N0874IZ
 中学校に入学して日がそう経たないうちに父親の仕事の都合で引っ越しをした山田は、再び父親の仕事の都合で以前住んでいた町に戻ってきた。  担任の先生の合図を待ち、教室のドアの前に立っている山田は、ふぅと息をつく。   ……左遷か栄転か、平凡な会社員にしか見えない父にも、もしかしたらテレビドラマのような展開があったのかもしれないけど、まあ、わからないし、この中学三年生という受験やら何やら忙しない時期で正直迷惑。でも、馴染みのある中学一年生の頃に通っていた学校に戻って来られたからマ>>続きをよむ
キーワード:ショートショート
最終更新:2024-05-10 11:00:002454文字会話率:76% IN:0pt OUT:11pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
ヒューマンドラマ
短編
N9624IY
『舞台の上で死にたい』『それが役者としての本望』と、ベテラン俳優の彼は酒の席で事あるごとにそう口にしていた。自分の発言に酔いしれているのか、それを肴に酒を呑む。あるいは、酒を呑むことその罪悪感を和らげるために言っていたのか。死などいつでも受け入れてやる、と。  その真意は本人にもわからないが、なんにせよ不摂生が祟り入院し、余命あとわずかとなった。  こうなってくると『舞台の上で死にたい』という思考。それは湿度を伴う言葉となり、習慣となり、性格、行動と、そしてこれは運命なのだと>>続きをよむ
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最終更新:2024-05-09 11:00:003741文字会話率:13% IN:0pt OUT:8pt 総合ポイント:16pt 評価ポイント:16pt

作:雉白書屋
コメディー
短編
N8411IY
「んー……」 「ねえ、さっきからなに悩んでるの?」 「え? うーん、いや、さ。えっと、処女懐胎とかさ、超高齢出産だの、脇から産まれた上にすぐ喋ったとかさ、宗教の開祖にはその誕生からそういう物語があるわけよ」 「ふーん?」 「どれも盛ってるというか、作り話だけど、まあ、それは置いといてさ、んー……」 「だからなに悩んでるの?」 「おれもそういうのが欲しい」
キーワード:
最終更新:2024-05-08 14:10:00873文字会話率:100% IN:0pt OUT:10pt 総合ポイント:10pt 評価ポイント:8pt

作:雉白書屋
コメディー
短編
N8359IY
 夜。とある喫茶店の窓際の席で向かい合い座る男と女。店の照明とBGMにそぐわない、その神妙な面持ちに周辺には重苦しい空気が漂っている。  他の席の客もなんとなく気にしているが、おそらくあれは……。 「他に好きな人ができた、か……」 「……本当にごめんなさい」 「ははは、まあ、付き合ってから半年も経ってないしね。傷は浅い……かな。どうなんだろうな」
キーワード:
最終更新:2024-05-08 11:00:001694文字会話率:96% IN:0pt OUT:10pt 総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt

作:むしまる
ローファンタジー
完結済
N7503IZ
 ある日、高校二年生の渡辺敦の目の前に、轟天丸と姫夜叉と名乗る赤青二匹の鬼が現れた。鬼たちは敦を監禁していた暴力団員を一瞬で皆殺しにし、敦を守るためにやってきたと言った。  平安時代中期、鬼は高度な技術を持ち、京の都で人間と共存していた。しかし、それを快く思っていなかった藤原道長は、鬼の持つすべての技術と財宝を奪い、自らの権勢を盤石にするべく画策し、陰陽師安倍晴明の力を借りて、鬼の世界から放逐された怪物である桃太郎に鬼退治を命じた。  京の都は血まみれの地獄絵図となった。昨日>>続きをよむ
キーワード:ダーク男主人公和風現代群像劇伝奇陰陽師桃太郎渡辺綱頼光四天王藤原道長安倍晴明蘆屋道満R15残酷な描写あり
最終更新:2024-05-07 16:36:5398029文字会話率:49% IN:0pt OUT:5pt 総合ポイント:14pt 評価ポイント:10pt

作:雉白書屋
空想科学[SF]
短編
N7071IY
「あ、あ、あ、あのですねぇえ! しゃ、社長様はおられますかぁ!」  とあるビルの一室。入室と同時に発されたその声は窓を割れんばかりに震わせたが、声の主もまたガタガタブルブル。また、名指しされ、社員一同の視線が集まった社長も震えあがった。  社長はいそいそと立ち上がり、出入り口付近に立つその者に向かう。  何の用で来たかはわかっている。先ほど取引先から電話があったのだ。今回のミスついて、直接謝罪にお伺いする……と。 「あ、あのね、ま、まず、そんな大きな声出さないで貰えるかな>>続きをよむ
キーワード:ショートショート
最終更新:2024-05-07 16:00:001792文字会話率:80% IN:0pt OUT:9pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
ヒューマンドラマ
短編
N7065IY
 あぁぁいやぁ、時は金なり、いやこのお話はむかしむかしのこと。ついつい先走ってしまいましたが、舞台はとあるお城の中。その城主様の目の前には大判小判ざっくざく。その輝きで自分の顔までピカピカにして、にんまり笑っております。  そうそう金、金、金。金があるところに問題あり、問題あるところに金があり。金がないのもまた問題。きっかけはやはり金。慌ただしく廊下を走る音に何事かと城主様が首を傾げたそのとき、襖をバーンと開け、青い顔して飛び込んできたのは彼の家来。  城主様は怪訝な顔して「>>続きをよむ
キーワード:
最終更新:2024-05-07 11:00:001650文字会話率:70% IN:0pt OUT:9pt 総合ポイント:8pt 評価ポイント:8pt

作:雉白書屋
ヒューマンドラマ
短編
N5902IY
「おっと……」  おれは座った席が思っていたより低かったことに驚き、つい声を漏らしてしまった。  誰にも聞かれなかっただろうな、と辺りを見回すと右に二つ席を空けて座っていた男と目が合った。初老の男だ。にっこり笑い、軽く会釈したので、おれも同じように返した。  スクリーンのほうへ向き直す前に、もう一度だけ席上部に付けられているプレートの番号と、渡された券の番号を見比べてみる。 「D-A-175……」  合っていたので、ようやく人心地ついた。   「隣、いいですか?」 「>>続きをよむ
キーワード:
最終更新:2024-05-06 11:00:002700文字会話率:54% IN:0pt OUT:6pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
その他
短編
N4590IY
 ついにこの日が来たと、誰もが思ったことだろう。すでにこの世にいない人々までもが。   「……ここに宣言させていただきます。本日をもって、この地上、この星から核兵器を完全になくすと!」  核兵器を所持する全世界の国々が新たに提唱された平和条約に同意し、核兵器を一つ残らず宇宙に向けて破棄することが決定されたのだ。
キーワード:
最終更新:2024-05-05 15:00:00893文字会話率:10% IN:0pt OUT:7pt 総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt

作:雉白書屋
ヒューマンドラマ
短編
N4589IY
 深夜か、それとも夜明け前か。わからない。眠ったのは確か……と、暗い部屋。ベッドの上で目覚め、ぼんやりと天井を見つめていた彼は息を呑んだ。自分の上に何かが乗っかっている。  ――強盗。  そう思った彼は体を起こし、跳ねのけようとした。しかし、体が全く動かない。押さえつけられているのかと思ったがそうではないようだ。彼は目を凝らし、状況をよく見ようとした。すると心はより恐怖に染まっていった。自分の上にある人影。その向こう側が透けて見えるのだ。    ――幽霊……か?  彼は>>続きをよむ
キーワード:
最終更新:2024-05-05 11:00:001532文字会話率:0% IN:0pt OUT:5pt 総合ポイント:14pt 評価ポイント:14pt

作:雉白書屋
その他
短編
N3530IY
 おお、おお。ようきた、ようきた。遠かったろう。ははは、疲れたかな? ははは、そうでもないよときたか。はははははっ!  いやぁ、じぃじもマサちゃんに会えて嬉しいぞ、うぅーふふふふ。  え? マサくん? ふふふ、そうかぁ、もう『ちゃん』て歳じゃないかぁふふふふっ。確かに背が伸びたものなぁ。ああ、立派立派! おお、そうか、こないだ夜中にひとりでトイレになぁ。すごいなぁマサちゃん、おっとマサくんは。ははははは!  そうかそうか、怖いものなんてないか。勇ましいなぁ。  ん? じぃじか>>続きをよむ
キーワード:
最終更新:2024-05-04 17:00:001946文字会話率:0% IN:0pt OUT:14pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
空想科学[SF]
短編
N3527IY
「素晴らしい発想じゃないか! さすが、我が国の兵器開発主任だ。その肩書は伊達じゃないな」 「はははは、ありがとうございます。将軍」 「して、その成功率。自信のほどは?」 「ええ、うまく行くと思いますよ。犠牲は最小限に、そして」 「与える損害は最大限、か。ははははは!」  二人は笑いながら私を見つめた。そう、犠牲とは私だ。私なのだ。  狂っている……お前たちは狂ってる! そう言えたらどんなにいいか、もしかしたら……いや、何も変わりはしないか。逆らえない。これは決定事項だ。>>続きをよむ
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最終更新:2024-05-04 11:00:001441文字会話率:50% IN:0pt OUT:9pt 総合ポイント:8pt 評価ポイント:8pt

作:雉白書屋
ヒューマンドラマ
短編
N2516IY
 受話器に手を伸ばすと同時に電話が鳴ったので私は少し驚いた。  しかし、その電話の内容によって受けた衝撃はそれを大きく上回った。 『お、おたくの息子さんをね、い、今、こっちで預かってるんだけどもぉ』  まさか、こんなことが起こるとは思わなかった……。驚きつつも、電話相手の男のおどおどした声に思わず笑いそうになった。緊張しているのが丸わかりだ。とは言え、こんなことに慣れている者などそうはいないだろう。私は言ってやりたいことがあったのだが、相手は早くプレッシャーから解放された>>続きをよむ
キーワード:
最終更新:2024-05-03 11:00:004391文字会話率:60% IN:0pt OUT:8pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
ヒューマンドラマ
短編
N1499IY
 夜。街を歩いていたら、久しぶりに高校時代の友人とバッタリ出くわしたので、近況報告を兼ねて居酒屋に誘った。  適当にビールとツマミを並べ、乾杯したのだが、友人はどこか浮かない表情。具合でも悪いのだろうか、思い返せばあまり乗り気じゃなかった気がする。おれは最近彼女ができたことを話したくて、ちょっと相手が見えていなかったなぁ悪いことをしたなぁとおれが思っていると、奴はおれに「ちょっと……」と手招きをした。大きな声で言えない話らしい。なんだよそれーと、おれは苦笑いしつつ、耳を近づけ>>続きをよむ
キーワード:
最終更新:2024-05-02 17:00:001737文字会話率:62% IN:0pt OUT:11pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
ヒューマンドラマ
短編
N1489IY
 ある朝。洗面台で顔を洗い終えたおれは驚いた。耳たぶがやや膨れ、少し伸びていたのだ。  膿でも溜まっているのだろうかと思ったが引っ張っても痛みはない。おまけに両耳だ。二次性徴なんて年齢でもない、名実ともにおっさんなのにどういうことなのかと鏡の前で首を傾げたが、おれはおっさんのそれらしく鈍感さを発揮し、ひとまず気にしないことにした。  だが、周りは違った。時間の経過とともにおれの耳たぶはどんどん伸びていき、またどういうわけか周りの人々の態度が柔らかくなっていったのだ。  おれ>>続きをよむ
キーワード:ショートショート
最終更新:2024-05-02 11:00:001421文字会話率:0% IN:0pt OUT:11pt 総合ポイント:36pt 評価ポイント:36pt

作:左内
童話
短編
N0464IZ
鬼ヶ島上陸の前夜、猿は雉と話す中で自分たちの記憶に奇妙な欠落があることに気付く
キーワード:シリアス
最終更新:2024-05-01 22:12:421780文字会話率:33% IN:0pt OUT:13pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
ヒューマンドラマ
短編
N0511IY
「あのー、すみませーん」 「はい?」 「週刊吉報の者なんですけど。伊原さんですよね?」  と、夕方。街中で声をかけられたおれは一瞬、戸惑った。どうやらこの週刊誌記者らしき男はおれを伊原という男と勘違いしているらしい。おれは伊原なんて男は知らないが、おそらく芸能タレントだろう。これは面白い。おれが「ああ、はい……」と訝しがるように返事をしてやると記者はどこかホッとしたような表情をし、またすぐに顔を引き締め、言った。 「今、話題のあの件なんですけどー」  どうもこの口調>>続きをよむ
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最終更新:2024-05-01 17:00:002604文字会話率:42% IN:0pt OUT:9pt 総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt

作:雉白書屋
ヒューマンドラマ
短編
N0510IY
 街を歩いていたある男。彼はふと足を止めた。  ――見られている。  ……おれは別段、感覚が優れているわけではない。だが、感じる……今、おれは見られている……ああ、やっぱりだ……待ち合わせか休憩でもしているのか、壁に寄りかかっている人……立ち話をしている二人組、片方がこちらを見て、もう片方も今、おれを見た……ああ、すれ違う人も……。  普通にしているのにいったい、なぜだ……。この人数だ。ストーカーや探偵でもないだろう。それに、おれにそんな価値はない。だが、いや、だからこそ>>続きをよむ
キーワード:ショートショート
最終更新:2024-05-01 11:00:00821文字会話率:9% IN:0pt OUT:10pt 総合ポイント:18pt 評価ポイント:18pt

作:雉白書屋
ヒューマンドラマ
短編
N9379IX
 かつて列車強盗を主戦場に、あらゆる悪事で大金を稼いだ大悪党、ザギール。果ては町を丸ごとその手に収め、支配者として振る舞っていた。  しかし、それに異を唱えた流れ者のガンマンが現れた。彼はザギールに決闘を申し入れ、ザギールは見せしめにせんとそれを受けた。無論、毒を盛る、決闘前夜に手下を差し向け怪我を負わせようとするなど小細工は欠かさなかった。  しかし、彼はそれを難なく押しのけ、決闘の時を迎えた。  距離を開け、向かい合う二人。見守る町人たち。風が砂埃を巻き上げ、静寂が広がる>>続きをよむ
キーワード:ショートショート
最終更新:2024-04-30 15:00:00739文字会話率:16% IN:0pt OUT:7pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
その他
短編
N9375IX
 これは……おれがこの前、銭湯に行ったときの話だ。  湯船につかり、ふーっと一息をついたおれは、体から日頃の疲れが抜け出て行く感覚に頬を緩め、瞼を閉じ、宇宙のことを考えた。  特別な理由はない。ストレスが消え、心にぽっかりとスペースが空いたんで、何か壮大なことでも考えたくなったのだ。  しかし、ふと目を開けると、浮かび上がってきたのが陰毛だ。そう、陰毛。それは宇宙の始まり。無から作られる有機物。  いや、違う。陰毛とは思春期を迎えた辺りの男女の股間に生える毛のことを指す。そん>>続きをよむ
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最終更新:2024-04-30 11:00:002044文字会話率:0% IN:0pt OUT:13pt 総合ポイント:20pt 評価ポイント:20pt

作:雉白書屋
ヒューマンドラマ
短編
N7940IX
 朝。とある町の宿屋。その薄汚れた白いシーツが敷かれた木のベッドに腰かけ、「ううぅ」と呻く、ある男。  昨晩は飲みすぎた。頭が痛む。そして記憶がまったくない……わけではない。だから呻いている。その悩みの種だけは色濃く頭の中に残っていたのだ。 「入りますよ。おや、起きたんですね。どうも、おはようございます」 「あんたは……」 「おや、お忘れですか? お二人の決闘の立会人を務める者ですよ」  ノックとともに部屋の中に入ってきた男がツカツカと窓の傍へ歩き、外を眺める。  そ>>続きをよむ
キーワード:ショートショート
最終更新:2024-04-29 11:00:002604文字会話率:42% IN:0pt OUT:10pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
宇宙[SF]
短編
N7946IX
 ある夜のこと。ふと気になったそれは夜空に線を引いた流れ星……かと思いきや、こちらに迫りくる隕石……でもなかった。逃げようと思う間もなく、それは旋回、及び急降下し地上に、それも目の前に降りてきたのである。 「やー、どうもどうも、ワタシは宇宙人ですってネ。正確には△□星から来ましタ、※●▽と言うんですけドー。ん? ああ、やはりこの翻訳装置でも聞き取れませんかネ。まあ、宇宙人と呼んじゃってくださイ。地球人サン」  と、フランクな口調と立ち振る舞いに、この突然の事態に直面した者>>続きをよむ
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最終更新:2024-04-29 11:00:00944文字会話率:36% IN:0pt OUT:20pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
宇宙[SF]
短編
N6700IX
 会議は二百時間目に突入した。議題はそう多くはないのだが、参加国が多いだけに進みが悪く、また異様な熱気に包まれている。 『えー、新規登録は以上に』  ――うちだうちぃ!  ――なぜダメなんだ! 厳重に抗議する!  ――おいおいおいおいおかしいぞ! 賄賂か? あそこは要件を満たしてないだろぉ!  ――言いがかりはよしてもらおう。うちはしっかりと魅力をアピールできているだけですよ。  ――登録登録登録ぅ! 「う、うちこそ、今回登録されるべきだ!」  と、我が国の大臣も周囲>>続きをよむ
キーワード:ショートショート
最終更新:2024-04-28 15:00:00893文字会話率:39% IN:0pt OUT:18pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
宇宙[SF]
短編
N6696IX
 困った困った、えらいことだと地球人類は頭を抱えていた。  ある時、飛来した宇宙船。出迎えた人々に彼らはジルタ星人と名乗った。と言っても、最低限の言葉しか覚えては来なかったようだ。それも仕方がない。相手が格上。後々知ることになるが地球の文明レベルが一応、最低レベルではあるが宇宙政府の定める基準に達したので交流にやってきたらしい。ゆえに地球人類側は身振り手振り、知識を総動員、媚びへつらいどうにか彼らと友好関係を結び、ホッと一息。
キーワード:ショートショート
最終更新:2024-04-28 11:00:00989文字会話率:17% IN:0pt OUT:16pt 総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt

作:雉里ほろろ
VRゲーム[SF]
連載
N2256GT
フルダイブ型VRMMOが最盛期となった時代。剣や魔法、銃と多様なゲームがあるなか、一つのゲームが熱狂的な人気を集めていた。 それが「スターブレード・ファンタジー」。 様々なファンタジー系RPGがあるなかで、魔法がなく剣で戦う近接戦を売りにしているRPG。剣しかないということは、最強は剣だということ。プレイヤーは自分が信じる最強の剣を携え、狂信的に戦うのだ。 外れスキル?不遇職? そんなものはない、俺の剣が一番強い。 「二刀流が一番格好良いけど?」「うんうん、それもまた武士道」>>続きをよむ
キーワード:VRMMO近未来電脳世界男主人公ギャグゲーム非デスゲームスキル
最終更新:2024-04-27 18:35:45249191文字会話率:39% IN:0pt OUT:8pt 総合ポイント:2732pt 評価ポイント:1166pt

作:雉白書屋
ヒューマンドラマ
短編
N5640IX
 どこか腑に落ちない、と首を傾げるように地面に立ち並ぶ木の杭。それらを結ぶ鉄線が背の高い茶色の雑草がひしめく平原とひび割れた道路を区切っている。  と、そこから一匹の灰色の犬が出てきた。耳と頬が垂れ下がり、道路をヒョコヒョコと歩いているが、足を怪我しているわけではない。ただそうしたほうが同情を買えると思っていただけ。そして、それは正しかった。  今、一台のトラックが停まり、犬は開いたドアから助手席に乗り込んだ。吹いた風は雑草をさざめかせ、まるで映画のエンドロール。遠ざかるトラ>>続きをよむ
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最終更新:2024-04-27 11:00:004540文字会話率:40% IN:0pt OUT:6pt 総合ポイント:20pt 評価ポイント:20pt

作:雉白書屋
ヒューマンドラマ
短編
N4679IX
 昨今の若い連中は電話対応が苦手だ。オフィスの電話が鳴っても、取ろうとする素振りを見せないどころか席を立ったり、顔を伏せたりする。いや、苦手どころか恐怖の象徴のようだ。顔を伏せるというのも、本当は一刻も早くその場から離れたいが、足がすくんで動けないのだ。  まあ、気持ちはわからないでもない。おれも入社したてはそうだった。あの音を聞くとビクッと体が硬直し、憂鬱な気持ちになったものだ。おれは慣れたが、あまりに苦手で会社を辞めた同期もいる。尤も、電話対応の他に理由があったかもしれな>>続きをよむ
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最終更新:2024-04-26 15:00:003093文字会話率:60% IN:0pt OUT:8pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
その他
短編
N4677IX
 やれやれやれ、困った困った。素晴らしい小説を書き、それを公開するに留まらず、公募に出そうなんて考えていたのだが、なんと悪いタイミングで、この現実で事が実際に起きてしまったのだ。  そうだ、あのウイルスだ。そして、その小説の内容というのがウイルスに感染し大勢が苦しみ死ぬパニック物。しかも、その描写が我ながらよく書けていたのだ。  この世の中、どこの誰が見ているかもわからない。大勢死者が出たこともあり、不謹慎だ! と騒ぎ立てる輩が出てくるのは目に見えている。いやぁ、そういった連>>続きをよむ
キーワード:ショートショート
最終更新:2024-04-26 11:00:00835文字会話率:39% IN:0pt OUT:9pt 総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt

作:雉白書屋
空想科学[SF]
短編
N3534IX
 タカコはその日、久しぶりに実家に帰ってきた。上京してからというもの仕事が忙しく、中々顔を見せられずにいたのだ。ドがつくほどの田舎であることに加え、母が亡くなっており、家にいるのが父親だけというのも腰が重い理由であった。浮いた話でもあれば、また違うのだろうが中々そうもいかない。父親はいわゆる昔の人間で、「結婚はいつだ?」「早く仕事を辞められるといいなぁ」「孫の顔はいつ見れるのかなぁ」などと、悪気はないのだがタカコが気にしていることをずけずけと言ってくる。婿に後を継いでほしいら>>続きをよむ
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最終更新:2024-04-25 15:00:002254文字会話率:92% IN:0pt OUT:10pt 総合ポイント:28pt 評価ポイント:26pt

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