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検索結果:140 件
部室に入ると先客がいた。
漆黒のロングヘアに冷めた瞳が印象的で、色白の右頬に赤黒い血液が付着している。
これが俺――有木蒼空(ありきそら)に突き付けられた挑戦状(メッセージ)だった。
全5話完結。解答編(5話)は5月20日前後投稿予定。
※春の推理2024作品
最終更新:2024-05-07 19:25:09
7479文字
会話率:44%
IN:0pt OUT:18pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:10pt
『ラーメンを頼んでくれるならセットに銃でも手紙でもヒトでも何でも運びます』
そう書かれた看板には所々赤黒い染みが付着している。
「いらっしゃいませ〜!」
店内に響くその声は依頼者にとって疑惑と不安を彷彿とさせるほどやけに明るい声だった。
「店内で召し上がりますか?それとも······」
女性の口元が三日月のように歪んでいく。
「『デリバリー』ですか?」
最終更新:2024-05-06 00:00:00
43126文字
会話率:54%
IN:0pt OUT:24pt
総合ポイント:44pt 評価ポイント:28pt
十五歳の誕生日、子爵家令嬢フェイリア・エルドリンドは自身の身に覚えのない罪を着せられることになる。
何も知らないフェイリアに下された罰は動物に身を窶し、家名を抹消の上で追放されるというもの。
見たことの無い薬によって猫にされたフェイリアは家から放逐され、慣れない身体で生き延びようと奮闘するも、それもすぐに限界が訪れる。
彼女が孤独に震えながら、ただ死神の足音が近づいてくるのを聞くだけとなった時、それは現れた。
全身を鮮血に濡らし、赤黒い中に真紅の目だけを爛々と輝か
せる、怪物のようなそれが。
これは寂しい公爵と、一匹の猫の恩返しの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-06 19:53:16
101042文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:47pt
総合ポイント:886pt 評価ポイント:584pt
世界で最も繁栄している国、メイリス王国。1人しかいない跡継ぎである姫「シルフィ・ラ・メイリエス」と、それを護衛する主人公「エイス・アルヴァ」。しかしある日姫の父である国王「ヴェイラン・ライ・メイリエス」が倒れ、そのまま亡くなる。ヴェイランは死に際に遺言としてシルフィを新たな王として指名、シルフィは女王となる。だが、数日後の戴冠式の日、王国全土を覆う禍々しい深紅の魔法陣が発生。全ての人々が赤黒い光に包まれ、苦しみながら倒れ伏した。一瞬にして王国は破滅したのだ。どんな物語も、本来
それで終わりだろう。だが、彼は死んでも主を守ると誓っていた。その想いは消えず………。
死してなお自分の主を想う心と、自分に使えてくれた騎士を信じる心が起こす奇跡のお話。姫の為、主人公はモンスターも冒険者も勇者も魔王も邪神もぶっ飛ばす!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-03 18:30:24
12384文字
会話率:70%
IN:0pt OUT:2pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
天空から光りが奔る フラッシュ という現象が、世界に巻き起こる。
フラッシュが巻き起こった時、野外にいて、裸眼だった人は、
フラッシュの光りに、もろに晒される。
フラッシュの光りをまともに受けてしまった人は、失明する。
のみならす、眼に変化を起こしてしまう。
瞳はほぼ白目となり、瞳孔も変化してしまう。
瞳孔は、縦に細く伸びる形態となる。
まるで、真昼の猫目のように。
フラッシュの光りを受けて、猫目になった人は、
LLCE (LimitLles Cat’s Eyes : 限
りなく猫目)と呼ばれるようになる。
LLCE達は、視力が無いことやその容貌(白目がちの猫目)から、
社会的に隔離されるようになる。
LLCE達は、そんな現状を打破する為に、行動を起こす。
そんな時、事態は急激に変わる。
LLCE達は、猫目瞳孔から、赤黒い小人を産み出す。
赤黒い小人は、LLCE達から次から次へと産まれ、
約束の地があるかのように、絶え間なく産まれては進む。
小人は、容姿から 赤黒ピクト と呼ばれ、
世の中に慣れられ、受け入れられ、可愛がられるようになっていく。
赤黒ピクトを産み出したLLCE達は、身体に起こった変化に歓喜する。
眼が見える。
文字通り、眼の中の赤黒い悪い血を、赤黒ピクトが持っていってくれたらしい。
だが、LLCE達が、おのれの眼で見た状況は、皮肉なものだった。
なまじっか行動を起こしたばかりに、元々社会と断裂していた状況が、
ますますひどくなっている現状。
自分達が産み出した赤黒ピクトが、自分達よりも、社会に受け入れられているs現状。
今日も、赤黒ピクトは、産み出される。
そして、赤黒ピクトで眼・口・指を持つものが、他の赤黒ピクトを先導する。
赤黒ピクトの美味しさに気付いた人々を、ものともせずに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 10:38:18
18321文字
会話率:3%
IN:0pt OUT:17pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
…静かな夜、白銀の月、鈴虫の鳴く声。
こんな夜は人間界でしか見ることができない。
今日も軽くスキップしながら夜風にあたる
私が手に持っているこの刀も、この場所だとほんとに良く輝いている。でも、その牙も今はまだ口を閉じて隠す……
そして獲物を見たら瞬時に口を開き首元に喰らい付く……
今日も私は人を斬った。
鈍い音と共に斬られた事に気づかず倒れる獲物(人)。この瞬間(とき)自然と私はにやついている。
その後見つめていると焦げ色のアスファルトに
それは赤黒いが生き物のように一定の粘土を持って進み、広がっていく……。
この時初めてにやけていた口元から声が漏れる。
「ふふっ。」
と。
でも同時に苦しくもなる。だから自然と涙が溢れる。
数々の殺人鬼はだいたい人を殺した時に快感を覚える、そして次々と殺していく…。
”でも私は好きで殺ってるんじゃない”
信じられる?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-26 20:14:02
40149文字
会話率:32%
IN:0pt OUT:69pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
深夜。
雪山にチェーンをタイヤに巻き走っていた。
眼前に飛び出す赤黒いナニカ。
最終更新:2024-01-03 17:40:38
514文字
会話率:4%
IN:0pt OUT:23pt
総合ポイント:46pt 評価ポイント:44pt
人間の文字認識能力を破壊し、名前を喰い荒らすことで、その存在自体までもを消滅させる異形の怪物。文字化怪。この悍ましい人類の天敵に対し、記号の力を以て対抗する者たちを描画効撃士と呼ぶ。人知れず戦う彼ら彼女らの、これは怒りの物語である。
最終更新:2023-12-19 00:28:08
30549文字
会話率:33%
IN:0pt OUT:25pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
作:Haruhiko Asakura
その他
完結済
N0560IM
注)この作品は「罪深き町に鉄槌を」の続編です。
1972年、夏。
前田千尋は、北海道にある漁師町「日向町」に巣食う暗部を掃討し、平穏な日常を取り戻した。
だが、それは彼女の知らぬ間に、街全体に掛かる「呪い」を解き放つ結果を招いてしまう。
突如として「日向町」を襲った未曾有の大地震。
それにより発生した大津波は瞬く間に町を覆いつくし、「日向町」は1日にして地図から消えることとなってしまった。
時は流れ1998年。
26年前の大災害で海の底に消えた街の痕跡を取材する為に、地
方テレビ局のクルーが現地付近までやってきた。
普段と変わりない、ただの1日になるはずだった彼らの運命は、取材活動中に起きた謎の出来事を切欠に急変してしまう…
それぞれの過去を背負い、まだ「生がある者」がそこで目を覚ました時。
彼らの目に映った光景は、真っ赤な空と赤黒い霧に包まれた、異質な「日向町」…
そして、「生を失った者」の成れの果てが蠢く異界の姿だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-20 14:00:00
66810文字
会話率:31%
IN:0pt OUT:54pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:8pt
「レッドデビル」
彼の鎧はいつも返り血を浴び赤黒く染まっていることから尊敬と畏怖の念を込めてそう呼ばれていた。
傭兵である彼には夢があった。
それは、大金持ちになって最高に美しい奴隷を我がものにすることだ。もちろん、男としての欲望を果たすために。
その為に金を稼ぐのに最も手軽で簡単な傭兵家業に就き、破竹の強さを見せつけその名を世界に轟かせながら着々とお金を稼いでいた。
そして、今宵。遂に悪魔は1人のエルフの奴隷を買う事となる。
穢れを知らぬ新雪の様な柔肌が美しいエ
ルフをベッドに押し倒し、いざ念願を果たさんと服を脱ぐのだが......
「......何か違うな.......」
行為に及ぶ寸前で、悪魔は極上の柔肌を前に手を止めた。イメージと違ったのか、本懐を果たす事はなく、悪魔は一旦エルフを屋敷の使用人として雇い次なる奴隷を探しに行く。
次こそは、次の奴隷こそは自分の欲望を満たしてくれる筈。
しかし、その望みは未だ叶えられる事はなく、それでも奴隷を買い続けた結果、いつの間にか彼の屋敷内は美しい奴隷で溢れていた......折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 06:49:29
479252文字
会話率:51%
IN:0pt OUT:87pt
総合ポイント:538pt 評価ポイント:218pt
〝ガガガ...〟何処からか聞こえるノイズ音で酷い頭痛から目覚まし、
虚脱感の中、ゆっくりと瞼を開くと、目に入ってきたのは見知らぬ世界だった。
空には血液を連想するような、不吉な赤黒い月が輝き、
辺りは石を幾重にも積み上げて建築した建物が並ぶ。
建造物の間を真っ直ぐ延びる通路は腐敗臭。
物乞いのようなボロボロの布を着た子供達が身を寄せ合い、
凍えるような寒さからお互いの身を守っている。
おかしい... こんなスラム街に来た覚えはない。
僕は全てを失って
、人生と言う物語の終焉を迎えた筈なのに。
どの世界に行っても上手くいかない、平凡な青年が
さまざまな経験を経て、ほんの少しずつではあるが成長していく、
超過酷な無理ゲー異世界ライフ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-30 20:57:26
3308文字
会話率:27%
IN:0pt OUT:34pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
明るい言葉だけで表現できるほど僕の物語はおもしろくない。———そんな妄言を吐いてしまう僕、レイ君なりペットなり東京太郎なり罪人なり何でも良いがこの僕はある日、ある時間、ある町の、ある地下道で、ある完璧で美しすぎる世界へと転移してしまった。もはや今時ではあるあるになってしまったありふれた話ではあるけれど、それでも僕はそんな偶然の有り難みをありえないほどに噛み締めたい。というのもあの世界にいた有象無象の人々———例えば、赤黒の妹ご主人、紅色の後悔塗れお姉様、蒼白の多重人格過呪不
死人間、橙なる虚言癖少年、鉛色の牢獄青年、黒色の他殺志願者、灰色の人間性の欠けすぎた最強爺、理解しすぎた不幸な友人、etcetc……彼ら、彼女らは僕に向かって何を渡して、何を奪ったか。僕の罪と罰にどう審判を下したか。僕は償うべきか、死ぬべきか。僕は誰で、何で、どうなのか。それの答は僕にとっては欠けがえない。換えが効かない、賭けようもない、僕を構成する一欠片なのだから。けれどそれはやっぱりどうして、他人の目からはバカバカしく映るたわ言でしか無い。ハッキリ言えばどうでもいい。ならば僕のあの世界の話は、取るに足らない阿呆の童話だったのか?否、それを判断するのはちょっと待ってほしい。だからこそ語らせてもらいたい。こんな人でなしで逃げ腰のペットの物語をどうか我慢強く聞いてほしい。誰のためでもないのだから、誰かのためにはならないのだから、あの腐った綺麗な汚い正解の世界の話を、聞いてほしい——————————折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-28 16:11:04
96775文字
会話率:26%
IN:0pt OUT:61pt
総合ポイント:24pt 評価ポイント:20pt
堂島透は犯人当てを趣味とするニートだった。偶然、犯罪を起こしそうな人物を見つけ、男を追って漁港に向かう。漁港では労働党の街頭演説があり、党首が応援にやってくる。男の目的がこの街頭演説の妨害にあるのだとしたら…… 堂島は犯罪をなんとか食い止めようと奔走するが、逆に警察に目をつけられてしまう。
最終更新:2023-10-27 15:00:00
96018文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:56pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:10pt
これはいずれ吹き荒れる四重奏へ通り雨の旅行士が辿り着くまでの前奏曲。レーゲン・アーヴェント、若き旅行士の旅立ちから、仲間たちとの出会いまで。本編では描写されなかった前日譚としての物語を綴っていく。
※この作品は「通り雨の旅行士《トラベラー》」の前日譚にあたります。
最終更新:2023-10-01 01:24:15
40068文字
会話率:30%
IN:0pt OUT:41pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt
押し入れの中板の、人型の染みたちが、その男の子の友達だった。
両親の仕事の都合で引っ越してきた古いアパート。
その部屋の押し入れの中には、赤黒い人型の染みがたくさんあって、
押し入れに逃げ込んだその男の子は、恐れるどころか友達になった。
前の学校の友達との連絡は途切れ、新しい学校にも馴染めない。
本当の友達は学校ではできない。本当の友達は押し入れの中の染みだけ。
しかしアパートの取り壊しが決まって、染みの友達たちとも別れることに。
その男の子は友達たちと運命を共にする覚悟で
押し入れに残るのだが。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-18 02:11:36
4412文字
会話率:6%
IN:0pt OUT:33pt
総合ポイント:4pt 評価ポイント:2pt
神の座が落ちてから五百年。
神々と魔王の長きに渡る戦いが終結し、世界は大きくその在り方を変えようとしていた。
人々の生活、文化、そして信仰といったものが、神の不在となった事で失いかけていた。
世界が大きく流れを変えようとする中、黒き夜と共に魔物が現れた。黒き夜は人々から光を奪うことで、世界を夜で覆い、次々と国を飲み込んでいった。
国を追われ、魔物の恐怖に晒され絶望していた人々の前に、一人の女の魔法使いが現れた。
彼女が暗闇に覆われた空に手を翳すと、神々しく光を纏った炎が巻き起
こった。光り輝く炎は魔物を祓い、閉ざされた暗闇を引き裂き、長く留まっていた黒き夜を終わらせた。
彼女は、国を追われた者たちを救い、新たに国を築きました。魔を祓った炎は「聖火」として崇められ、国はその恩寵を受けて栄えていきました。
そして、それから四百年。
現在、聖火を信仰する聖炬火(オリンピュア)教会の本拠地がある王都では、とある事件が問題となっていた。それは、聖火を灯す為の儀式「聖灯式」が何者かによって妨害されている事だった。
新たなる交易、人民の繁栄のために何としても儀式を成功させたい上層部は新たに派遣部隊を派遣することにした。
聖炬火教会に所属する火聖女見習いのカガリは大規模な聖灯式に参加する為、最後の試験に挑むのだった。
一週間後に聖灯式を開催する街ヴェヴィン。記念すべき日を迎える為、聖火を灯す灯火台は一際目立つ街の中心に建てられようとしている。
その灯火台を一人の少年が眺めていた。右手に黒い手袋をはめているが、その隙間から見える肌から右半分の顔面まで赤黒い火傷を負っているのだとわかる。
かつて、聖火によって焼かれたその瞳で見つめる先は。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-14 07:40:51
322文字
会話率:8%
IN:0pt OUT:36pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
手持ちの道具もなくなり、魔族の猛攻も落ち着き、周りには私たちしかいなかった。
勇者マリー、戦士ゴリアテ、信仰者へリス、魔法士ミリア。
肩で息をする私たち。
私の魔法力も切れかかっているし、ゴリアテは自慢の斧にもたれかかっている。
へリスはマリーの治療に専念しているようだ。
白を基調とした軽鎧のマリーは…片腕を失っていたが、へリスによって再生された。
再生した左腕に力を込め、回復したことを確認しているマリーの前に、一人の男が現れた。
雷鳴が轟き、大気が震える。
その音が来場
の歓声のようにも聞こえた。
男の赤黒いマントが揺れ、重苦しい雰囲気を纏った鎧が姿を現す…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-04 08:13:17
48663文字
会話率:29%
IN:0pt OUT:69pt
総合ポイント:26pt 評価ポイント:16pt
ある夜。肩を落としながら自宅に帰った男は度肝を抜かれた。
リビングの白い壁に生肉が張り付いていたのだ。
赤黒く、ところどころ白くて、そして数箇所に
ゴムホースの先っぽのようなものがついている。
見つめていると嫌悪感が湧き上がり、吐き気を催すほどであった。
あれはなんだ? まるでグロテスクなイソギンチャク。模型か? だが――
と、男が見つめ、考えているとそれはエンジンがかかったように激しく動き出した。
男はそれでわかった。むしろなぜすぐにわからなかったのだと思う
ぐらいはっきりと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-29 11:00:00
1724文字
会話率:3%
IN:0pt OUT:36pt
総合ポイント:40pt 評価ポイント:40pt
モジバケ。人間の意識に潜り込み、文字認識能力を喰い荒らす怪物。人類はこの怪物との長きに渡る戦いの中で、ひとつの対抗手段を獲得した。その力を振るう者たちの通称を描画効撃士。人知れず戦う彼ら彼女らの、これはその一端を描いた物語である。
最終更新:2023-07-27 01:07:25
15396文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:27pt
総合ポイント:44pt 評価ポイント:40pt
――始まりを告げるのはいつだって一陣の風だ。
世界中に死と破壊を撒き散らした〈災厄の禍年〉の終結から十八年後の現在。人類を脅かす異形の軍勢を打倒し世界を救った英雄たちも姿を消して久しく、いまだ多くの傷跡を残す大地の上で、人々はそれぞれの日常を懸命に営んでいた。
そんな断絶と混乱に満ちた世界にはいつしか、道なき道を切り拓いて進む者たちが現れた。ある者は正義の徒。ある者は無法の輩。主義信条さえ千差万別、己が力と意志を貫いて生きる彼らを、人々は旅行士と呼んだ。
レーゲ
ン・アーヴェントもその一人だ。灰白色の髪に瑠璃色の瞳。得物はそれぞれ師と父仕込みの剣と拳銃。身に宿すエーテルの力は風と水。トレードマークに空色パーカーを着込んだ彼女は、冒険と再会を志して故郷を旅立った。
雨の名を持つ少女を待ち受ける数多の出会いと別れ。勝利と挫折。仲間たちと共に辿る旅路の果て、世界に挑んだ若き旅行士が見るものはなにか。遥か空の彼方から〈天輪〉が見下ろすエーテルに満たされた世界に、新たな戦いの予感が迫る。
その発端となるのは森で迷った一人の少女。迷子探しから始まった騒動は、とある平穏な村を巻き込んだ激戦へと発展する。剣と魔法。歌と銃声。稲妻と閃光。襲い掛かる脅威にレーゲンたちが立ち向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-24 01:43:33
556292文字
会話率:30%
IN:0pt OUT:51pt
総合ポイント:246pt 評価ポイント:120pt
深夜、残業帰りのサラリーマンの中年が、橋の上に座り込んでいる女子高生らしき少女の存在に気付く。中年は不審に思いながらも少女を通り過ぎるが、橋を通過した所で橋の入口に戻ってしまう。少女は物理的に触れることができない幽霊のようであり、少女の向いている方向には赤黒く染まった藁人形が釘で打ちつけられていた。そこで、中年がとった行動は……?
―――小説家になろうサイトのホラージャンルでは初……かもしれないマルチエンディング形式を採用し、作中に簡単な選択肢を用意しました。もし自分
がこのような状況に遭遇したらどうするか? ちょっとした頭の体操にでもなれば幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-09 22:14:32
23677文字
会話率:52%
IN:0pt OUT:63pt
総合ポイント:4pt 評価ポイント:4pt
肩に悪魔の刻印を持って生まれた彼女。
侯爵令嬢として生まれたにも関わらず、自分の名前もわからず、毎日ひたすら奴隷のようにこき使われる毎日だった。
しかしある時、そんな彼女にも婚約の話が舞い込んでくる。
貧乏伯爵家にお金を払うことで、厄介払いされてしまったのだ。
伯爵家での扱いも変わらず、結局は婚約破棄されてしまったとき、第一王子のルパートが現れた。
「名前がないと不便だろう。アンジーなんてどうだ?」
人は人として生きる権利があると主張するルパートに、アンジーは肩の刻印をひ
た隠す。
優しくしてくれるルパートに惹かれていくアンジーだったが、ある日ルパートには婚約者ができてしまい──
嫉妬と憎しみに駆られたアンジーの悪魔の刻印が、赤黒く光り出してしまう──!!
⚫︎「ドアマット大好き企画」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-27 20:02:42
19080文字
会話率:37%
IN:0pt OUT:3pt
総合ポイント:2704pt 評価ポイント:2456pt
19世紀、ロンドン。身分制度がハッキリとしているこの時代に生まれたパン売りの少年、フィル・エバンス。彼の家はパン屋を営んでおり、父親は、とある伯爵の料理人として勤務している。ある日、パンを売り終わったフィルが帰路についていると、貴族の家の中から発されたセイクリッド(=貴族)という単語を耳にする。不思議に思ったフィルは父親にセイクリッドについて教わる。セイクリッドを知った直後、セイクリッドによってフィルは惨劇に見舞われる。父親もセイクリッドによって命を落とし、フィルはセイクリッ
ドへの逆襲を誓う。
この作品は「Twitter(@Saku_Shousetsu)」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-27 16:55:12
6577文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:76pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
人質になっているとの通報を受け出動した隊員A。長年の経験を活かして対象に降伏するように交渉する。しかし、犯人は自爆ベルトを付けていた。そこで残りの時間は7分。どうする隊員A。
キーワード:
最終更新:2023-03-23 21:11:31
362文字
会話率:100%
IN:0pt OUT:52pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
この世界の全てを恨んでる。
突然召喚された少女は、目の前に立つ自分より幼い少女の笑顔に戸惑っていた。
「私の友達になって!!ずっと兄様が羨ましかったの!!私は王女だし、女だから同性の友達はいなくて、、、。だから、あなたに私の友達になってほしいのよ!!!」
そう差し伸ばされた手には赤黒い糸が絡まっていて、その糸は少女の首につながっていた。
「い、嫌だ!!」
友達になってという言葉に対してか、自らの首に伸びるその糸に対してか、その両方か。本人しかわからぬその言葉は彼女の首
を締め付けた。
女性の数が少ない世界で縛られて生きていく女性の話。
好きなもの詰め込んだ感じの小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-01 12:00:00
1389文字
会話率:29%
IN:0pt OUT:67pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
特殊能力で人を殺す「ブラッディマーダー」。
特殊能力でブラッディマーダーに制裁を与える「白虎隊」。
光と闇が戦い合う世界で起きた、赤黒い悲劇の物語。
最終更新:2022-11-04 05:58:37
5224文字
会話率:22%
IN:0pt OUT:76pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
連続殺人事件が発生して解決に頭を悩ませているおじさん刑事がいた。バディとなる若手の刑事は噂話で、連続殺人鬼を何度も指さして当てているという人物を知り、そいつに話を聞こうという。二人は、困った挙句、半信半疑でその男を呼んだ。その男は、いきなり、コンビニ立て篭もり犯を引き当ててしまう。その後、試しに留置場の人間を見せると、凶悪犯を見ただけで当ててしまう。刑事たちは男の力を信じて、連続殺人事件の捜査協力を依頼したのだった。
最終更新:2022-09-23 07:00:00
98112文字
会話率:47%
IN:0pt OUT:15pt
総合ポイント:50pt 評価ポイント:34pt
作:momomo
ローファンタジー
連載
N4547HU
穏やかで冷たい空気が流れる、静脈血のように赤黒い世界。目を覚ました僕はそこにいた。
「もう終わらせて。こんな世界」
カクヨムにも掲載しています。
最終更新:2022-08-30 23:34:39
1954文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:42pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
王宮に勤めるエリート文官の家で住み込み家政婦をすることになったロミだったが、就職初日にとんでもないものに出くわした。
赤黒い色で「ゆるさない」と記された紙切れ。
全身黒ずくめの主・クロムは気にする様子もなく、文字の書き間違いを指摘する始末。
「もしかして呪術だと思っているのかい? 僕は健康そのものだよ。それにほら、綺麗なタトゥーだろう?」
証拠とばかりに素肌を晒したクロムの身体には、ぐるりと纏わりつくように絡む黒い蔦模様が。
おまけに主人の傍にいるカラスは人間の言葉を喋る
ときたものだ。
どこからどうみてもヤバそうな案件だが、借金返済のためにはこの高額仕事、投げ出すわけにはいかないでしょう。
くちから先に生まれたような使用人ロミは、天然ボケも甚だしい主のために、カラスと共に呪いに立ち向かうのであった。
おもに、給与のために。
全四話・8/9で予約投稿
7:00、12:00、16:00、20:00
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-09 20:00:00
15481文字
会話率:45%
IN:0pt OUT:45pt
総合ポイント:8004pt 評価ポイント:6872pt
記憶喪失の主人公"名無し"は、ノット伯爵家の門前で倒れていた。
薄汚い乞食だと相手にしないヴァージル・ノット伯爵に息子であるサリエル・ノットは彼女を屋敷に迎えるよう伝える。
渋るヴァージルであったが、白髪の女だと見た彼はなにかを企み屋敷に招くことにした。
生き永らえることができ安堵したのも束の間。
ーーそこは、紛うことなき地獄であった。
地獄の様な日々でもがく彼女に、光は差し伸べられるのか。
…否。続く絶望を察し、必死に逃げて転がり落ちた先は、なんと魔界
。
赤黒い空の下、自分を見下ろしていたのは魔界を統べる魔王アズラエル・ガルガインだった。
彼に委ねられた"名無し"の運命。そして、記憶を無くした彼女の正体とは?
※この作品は、アルファポリスにも掲載しております。
※最初は胸糞展開もあります。ご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-09 20:17:14
10156文字
会話率:33%
IN:0pt OUT:83pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
『このゲームをクリアした奴には一億ドルやる』
突然ワールドニュースで告知されたVRMMORPG『アーク・ライブ・アブソリューション』は、その言葉を皮切りに全世界を熱狂させた。
どの企業もなし得なかったVRMMOという技術と、あまりに荒唐無稽な賞金額にゲームファンのみならず、一般人の関心を大きく掴んだのだ。
翌年、プレイ用ポッドが設置された専用アミューズメント施設『ギルド』がオープンすると、大学一年となった稲葉翔は、さっそく登録を済ませてゲームの世界へダイブした。
だ
がそこは、高度な知能を有するネイティブ(NPC)とモンスターがいきづく、初心者プレイヤーに全く優しくない高難易度の世界だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-22 16:03:29
1060663文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:94pt
総合ポイント:1152pt 評価ポイント:456pt
渋谷に着いて降り立ってみると、そこは都会でもなんでもなく血の池地獄そのものでした。
まず、渋谷には空が存在しませんでした。空の代わりに存在するのは、日が差し込まないただ赤黒いだけの暗い大気でした。渋谷には建物らしい建物もありません。建物どころか人工物と思しきものも一切見当たりません。
最終更新:2022-02-11 09:11:51
3071文字
会話率:24%
IN:0pt OUT:84pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
世界は破綻した。
全てが荒野へと投げ落とされ、
かつて「そうあれかし」と願われた万物が形を失った。
ただ混沌の虚無だけが地上に満ちた。
そんな廃滅の時代において、未だ抗い続けている存在がある。
彼らはある特定の分野において絶大な権能を持つ。
その権能で以て、漂流する世界に『錨』を降ろし、うつろう現実を一つの形に縫い止めるのだ。
ばらばらに裂けた地上をどうにか繕おうとする超越者たち……。
彼らは、皮肉を込めて自身を『神』と呼んだ。
ミヤコは、そんな神の一人。
まだまだ未熟な
<猫の神>である。
世の理などよく知らない。
それでも愛を信じ、眷属である<小さい猫>たちの力を借りて、
混沌の虚無に墜ちた世界を、ほんのひととき、望まれた現実へと編み直す。
それは、押し寄せる万象の崩壊、避けようのない終末へのささやかな抗いである。
実を結ばない虚しい延命であるに違いない。
しかし、ミヤコはきっと、全てが終わるまで、それを永久に繰り返すだろう。
そんな彼女は、近頃、不可思議な現象に悩まされていた。
望んだ通りに仕立てたはずの平和な世界に、なにか、酷くおぞましい、地上に残された言葉では言い尽くせないような滅亡の風景が紛れ込んでくるのだ。
そして、その殺戮と破壊の吹き荒れる世界の只中には、燃え盛る赤黒い太陽を目指して歩く、ひとりぼっちの少女がいて……。
(2019年に別サイトに投稿していた中くらいの長さの話を改稿して掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-27 18:00:00
58927文字
会話率:28%
IN:0pt OUT:37pt
総合ポイント:58pt 評価ポイント:26pt
僕はもう彼女を失うわけにはいかない。彼女の黒髪は乱れ、肌は赤黒く変色し、唇も真っ青だ。焼けただれていく彼女。
「――爆破しました」と無常に告げる大型街頭テレビ。
僕は彼女を守れなかった。せめて、彼女の灰を受け止めよう。
人外(花の怪獣)との悲恋もの。
Day7からDay1まで時系列を遡る作品です。
逆に最終話Day1からDay7まで後ろから前に読むこともできます。二通りの読み方をお楽しみ下さい!
最終更新:2022-01-23 20:39:03
6605文字
会話率:30%
IN:0pt OUT:43pt
総合ポイント:124pt 評価ポイント:108pt
ある日突然左目を覆うように蝶の形をした赤黒い痣が出来てしまったカンナ。顔を隠すように生活をしていた彼女の元に同じように蝶の形をした痣を持つ神官がやってきた。奇跡の力と言われる魔法には治癒の魔法はない。だけどカンナはそれを使えた。
最終更新:2021-12-27 08:00:00
37599文字
会話率:33%
IN:0pt OUT:99pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt
作:スタジオアクティブ
空想科学[SF]
連載
N5492HH
時は2021年12月16日午前10時36分頃、突然人が消えていた。異変に気づいたのは生徒会のいわゆるオタク派閥と言われる者たちであった。空が突然青い色から赤黒い色へと変わり、街からは活気ある声が聞こえなくなり、混乱していた。
果たして、岡田、松本、林原、村本、杉本、船坂は果たして、どう導くのか
最終更新:2021-11-06 22:13:16
2498文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:88pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
節句版「アリとキリギリス」
最終更新:2021-09-24 09:33:18
2365文字
会話率:46%
IN:0pt OUT:52pt
総合ポイント:46pt 評価ポイント:44pt
トラックに轢かれた少年が、一度終末を迎えた後の未来で目覚めて生きていく話です。
なお終末なのは雰囲気だけなので、ディストピア感は薄目の近未来ファンタジー。
SFにもメカにも詳しくない作者が書いたので突き詰めるとボロがでます。
設定が半端すぎてタグが怪しいので「こっちだろ!」というものがあれば教えていただきたいです。
R-15は念の為程度の予定です。明確なGL/BL要素はないつもりですが、愛の形に拘らない作者が書いているのでほんのり要素はあるかもしれません。
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主人公の山崎寅冶(やまざき とらじ)は現代日本の高校生だった。
学校生活も私生活もそれなりに、幼馴染・友人には恵まれ、趣味のラノベを読んだり流行の曲を聴いたりと、いわゆる恵まれた『普通』を生きていた。
そんな彼の『日常』を崩壊させる、大きなトラックの鋭いブレーキ音。
厳つい鉄の塊が目前に迫り来る様子が、気の強い彼女の驚いた顔が、いつも飄々とした彼の目を見開いて何かを叫ぼうとする顔が、良く晴れた青い空を飛ぶ小鳥が……――全てがスローモーションになり、一瞬にして目の前が赤黒く染まった後、暗転。
そして、
『70%……80%……90%……97、98、99、起動成功しました』
『おはようございます、トラジ。』
「おはよう、『トラジ』?」
目を開けると、天使が顔を覗き込んでいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-10 00:00:00
51019文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:63pt
総合ポイント:14pt 評価ポイント:10pt
顔普通、頭もよくない平凡ひきこもり高校生黒崎九朗は、ある日幼馴染で赫眼赫髪の赤石彰とゲームを買いに出かけたが、謎の光を放つ球体に吸い込まれ、目覚めると見知らぬ場所で彰の体と入れ替わっていた。ここでは今年赫眼赫髪の勇者が現れ世界を救うという予言があるらしいが————
平凡高校生が世界を救う最強勇者になるまでの冒険譚
最終更新:2021-07-29 22:31:08
1727文字
会話率:29%
IN:0pt OUT:94pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
異世界に行ける儀式を面白半分で行ってしまった俺は、本当に異世界に行ってしまう。
しかも怪異と呼ぶべき何かに追われる。 俺はこの赤黒い世界から現世にもどれるのだろうか?
最終更新:2021-07-11 02:31:56
3923文字
会話率:29%
IN:0pt OUT:96pt
総合ポイント:14pt 評価ポイント:14pt
「……ッ、グ、ゴフッ……!」
仰向けに倒れる男は薄れゆく意識の中、自分にしがみつきながら泣きじゃくる子供の頭をつむじから優しくなでる。
「泣くなよなぁ……ハル。ほんと、お前は泣き虫だから困るぜ、まったくよぉ……」
倒れる男の横腹は大きく抉れ、そこから内臓が飛び出てしとどに赤黒い血が流れ続ける。
傍から見れば、そんな状態で言葉を発していること自体が不思議なくらいだった。
だが、男は不死身などではない。
男の顔は見る見るうちに青白く変色し、生気を失ってゆく。
しかし
、それに反して男の顔は酷く穏やかな表情をしている。
「なぁ……ハル、聞け……」
男は泣きじゃくる子供に向けてわずかに口角を上げて見せる。
本人は満面の笑みをしたつもりだったが、これが男にできる最大限の笑みだった。
子供は男の言葉を聞いて、何とか泣きじゃくるのを止める。
子供はまだ幼い齢ではあるが、もう男の命がもたないことを察し、何とか男の最後の言葉を聞き入れようと、奥歯を強く食いしばりながら、嗚咽を必死に噛み殺す。
「お前は……これから一人になるかもしれない……。でもそれは、お前を縛るものがもう何もないってことだ……。自由に生きろ。友達作って……彼女作って……、社長でも……プロ野球選手でもなんでも目指せ……。案外、人生って面白いからよ……」
子供は両目から大粒の涙をこぼしながら、悔しそうに男の衣服を掴む。
何かを言いたげだったが、今は何かを言葉にできる程感情の整理がままならなかった。
男はそんな子供の頭を愛おしそうに撫で、そして最後の力を振り絞って、一言、こう発する。
「……ハル、愛される……人生を送れ……よ……」
男はそう言うと、子供の頭に置かれた彼の手はだらりと地面に打ち付けられる。
子供は下唇を噛み締め、噛み切ったところからジワリと血の味が子供の口の中に広がっていく。
そして、雲一つない数々の星明りが照らす夜空を仰いで、少年は声が枯れるまで泣き続けるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-02 22:32:09
60693文字
会話率:32%
IN:0pt OUT:26pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:10pt
広大な大地には木々や草花が生い茂り、民の安らぎをもたらすとされていた草原は荒れ果て多くの魔物によって埋め尽くされていた。
その中に1人血塗られた極東の武器「刀」を手にし、魔物の死体の上に立っていた。魔物の血で赤黒くなったマントに能面と呼ばれる仮面を身につけたその姿は死神かと思う程に恐ろしいものだった。
だが、死神ではなかった。【英雄】そう呼ばれる様になった。本人は仕事で嫌々した事であって、その上英雄と呼ばれる様になり参っていた。
その時休暇が取れる事になったがある条件付
きというものだったのだが本人は二つ返事でその条件を飲んでしまう。その条件というのが
【王立魔法士学校ヴェルドール】への入学、卒業。だったのだ!学生は貴族という環境の中、1人平民で呪われた存在、白髪の髪とスキルを持つ彼はあえて実力を隠して罵声や罵倒を耐え忍び、ギリギリの成績で卒業しようと決めるが転入試験でやらかしてしまうのであった…
「おい、平民で忌み子の貴様がいるべき場所なんかじゃねぇんだよォ!殺すぞ!?」
『これから毎日こんな奴ら相手にすんのか…』
てかこれ本当に休暇か…?拷問では?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-14 14:40:21
5970文字
会話率:58%
IN:0pt OUT:79pt
総合ポイント:6pt 評価ポイント:0pt
異界を彷徨うバスに乗って、少年は旅を続ける。
『西の外れにある全長二・五キロメートルの大トンネルの中には〈非常駐車帯〉と呼ばれる道路幅の広くなった場所が三つある。その二番目、トンネルのちょうど真ん中にある駐車帯の、町から出ていく車線の側に、血のように赤黒く塗られた長距離バスが停車する。バスは〈異界〉を巡る乗り物で、一度乗車すれば二度とこの世界には戻れず、永遠に〈異界〉を彷徨い続ける事になる』
最終更新:2021-03-27 11:17:35
9699文字
会話率:19%
IN:0pt OUT:36pt
総合ポイント:4pt 評価ポイント:2pt
"あなたの喜怒哀楽、感情を買います"
都市伝説の一つとして出回っているよくある話だ。
感情を買い取ると言って回っている男か女かもわからない、出現場所も全国様々であり、いつ声をかけられるかもわからない。
無作為に選んで声をかけてくるのか、何かの共通点で選ばれてるのか?
全ての情報がいまいちだった。
「感情を買取ります……か、怒りや悲しみを買取って欲しいもんだぜ、まったくよ~」
酒を飲み千鳥足になった男が、大通りから路地裏に入っていき、
立ち小便を始めた。
「そもそも、いくらで買い取ってくれるっていうんだよ」
──すいません。
突然後ろから声をかけられ、ビクッと体が縮こまった。
「私、感情を買い取りをしております夏菜と申します。あなたの感情でいらない感情はありませんか?」
突然声をかけてきたのは、姿形は人間なのだが、目が黒目で白目がない女が立っていた。
しかし、それ以外は至って普通……むしろ、豊満な胸に長い黒髪で、甘い香りを漂わせ、美人だ。
「あ、あんたか!? 本当にいたのか! ははっ、本当にいるなんてな! で、いくらで買い取ってくれるんだよ? 出来るなら怒りや悲しみの感情を買取って欲しいもんなんだけどな!」
男が、そう言うと腕が頭目掛け伸びてきて、男の頭の中に突っ込まれる。
「あっ……ああ……がっ」
「ご要望通り、あなた様の感情を買い取らせていただきます、しかし現金ではございません。あなた様に力を与えます。感情なんていらないと思わせた人間、社会に復讐する為の力を……素晴らしいでしょ?」
頭から腕を抜くと赤黒い玉を握りしめていて、満足そうに眺めてニヤニヤしている。
「では、あなたのこれからの人生に幸あらんことを」
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーっ!!」
あとに残された男は、全身が毛に覆われ始め、足の筋肉の肥大でズボンは破け、腕はぐんぐん伸び、さながらチンパンジーに似た生き物に姿をかえていった──
「ちゃんと人間社会に復讐しなさい、坊や」
ケタケタ笑いながら、建物を三角飛びしながら上へ上へと進み女は笑い声と異形の者を残し、その場をあとにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-11 22:26:44
625文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:25pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
世界各国で起こった、病原体蔓延、地球規模の大震災、
そのタイミングを皮切りに始まった、
生物を捕食する未確認生物群の発現によって、
世界各国も、日本と呼ばれていた国も今や見る影もなくなっていた。
一部の人々には対抗するように不思議な力が宿り、
スポーツ選手と呼ばれていた存在をはるかに超える身体能力や、
念力にも似た力を手にするものが現れ、
力を得た人々によって、未確認生物群(通常モンスター)を討伐する組織として、
辛うじて残っていた行政機関などを再整備し、
【未確認生物討
伐組合】を発足。
討伐する人々は【狩人(ハンター)】と呼ばれた。
そして人々は生き残りを図る。
「レベル12か。そろそろ奴を倒せるだろうか。」
身長2mほど。ひび割れた皮膚の隙間から溶岩が吹き出そうな赤黒い皮膚に覆われた未確認生物。
通称【オーガ】に対峙しているハンター。
【賢一】はあの日からただただ生きるために、
ハンターとなり戦い続けていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-19 18:00:00
22936文字
会話率:14%
IN:0pt OUT:1pt
総合ポイント:16pt 評価ポイント:10pt
主人公・相内ジロウは何者かの手によって殺された。気づけばそこは荒廃した赤黒い世界。
「キミの運命は変えられる。」
不気味な白い猫又に導かれるがまま、彼はその世界に足を踏み入れる。
悪人が跋扈する治安最低の国・イビルガルドへと。
己を殺した者の正体を突き止めるためにーーー!
*
…という内容の架空のソシャゲ「ゲスモニズム」のノベライズになります。完全内輪ネタ、全体的に素行が悪く下品。
キャラの9割が悪役の男です。悪しからず。
最終更新:2021-01-16 02:53:40
37864文字
会話率:55%
IN:0pt OUT:29pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
言葉も行動も不自然に自然だ
キーワード:
最終更新:2021-01-11 23:00:00
227文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:20pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
ハガリー国、エリザベトの館では、灰がまかれる。
枯れた桜の木に、
庭の土の上に、
部屋の寝台の回りに・・・。
部屋にまかれたその灰は、
液体を吸いとり赤黒く色を変えた。
最終更新:2021-01-02 08:00:00
2602文字
会話率:10%
IN:0pt OUT:72pt
総合ポイント:50pt 評価ポイント:42pt
白魔道士の女の子が生活費を稼ぐためにダンジョン攻略―――!?
誰にもパーティを組んでもらえない最弱乙女達が白魔道士隊を結成! しかし、ダンジョンに向かうも最弱白魔道士4人ではゴブリンすらも倒せず逆にボコボコにされる始末!!
非力で、か弱い白魔道士達が、自らの弱さに諦めること無く、少しずつではあるが着実に成長していき、やがてそれぞれの道を歩み出す──!!
偉大なる祖母の呪縛!
優秀な姉との確執!
白魔道士としての素質と戸惑い!
家族を失った悲しみと復活の非望!
四人がそれ
ぞれ心に秘めた想いを胸に、今日もモヤシを食べて生き延びる…………。
※ステータスやらの矛盾や間違いを避けるため、章ごとに纏めての更新となります。予め御了承下さいませ。
一章 全八話
二章 全九話
三章 全八話
四章 全九話
五章 全十一話
六章 全十一話
七章 全十二話
八章 全十話
終章1 全十二話
終章2 12/16まで予約投稿済み!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-16 20:00:00
136869文字
会話率:55%
IN:0pt OUT:57pt
総合ポイント:732pt 評価ポイント:490pt
【ヤンデレ+男の娘のブラックコメディ】
「朝顔 結城」
それが僕の幼馴染の名前。
彼は彼であると同時に彼女でもある。
男でありながら女より女らしい容姿と性格。
幼馴染以上親友以上の関係だった。
しかし、ある日を境にそれは別の関係へと形を変える。
主人公・夕暮 秋貴は親友である結城との間柄を恋人関係へ昇華させた。
同性同士の負い目から、どこかしら違和感を覚えつつも2人の恋人生活がスタートする。
しかし、女装少年という事を差し引いても、結城はとんでもない爆弾を抱えていた。
――その一方、秋貴は赤黒の世界と異形を目にするようになる。
現実とヤミが混じり合う「恋愛サイコホラー」
本作はサークル「さふいずむ」で2012年から配信開始したフリーゲーム『ヤンデレ男の娘の取り扱い方シリーズ』の小説版です。
※アルファポリス、カクヨムでも掲載しています。
●PV150,000突破ありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-12 11:30:20
357567文字
会話率:17%
IN:0pt OUT:81pt
総合ポイント:349pt 評価ポイント:95pt
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