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検索結果:48 件
1
数千年前、突如として現れた存在・魔獣に脅かされ続けるとある世界。人類は魔獣に対抗するべく、救済の乙女を見つけ出した。
別名『プリマステラ』と称される乙女の仕事は、魔獣と戦える力を持つ10人の魔法使いを見つけ出し、魅了し、彼らを魔獣と戦わせること。
ある者には救世主と崇められ、ある者には魔性の女と蔑まれ、いつか全ての者に忘れ去られる『プリマステラ』。
先代の『喪失』にともない、新しくその役目に選ばれたのは、記憶喪失の少女だった。
後に『ステラ』と名付けられる彼女は、10人の魔
法使いを魅了するべく奮闘し、筋トレに勤しみ、魔獣と戦いながら、世界の真実と消えた記憶を探して生きていく。
※1〜2ヶ月に1章(約10話)目安で投稿予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 23:24:38
120144文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:62pt
総合ポイント:130pt 評価ポイント:110pt
2011年11月に祖父が亡くなった。
89歳だった。
当時、比較的場所を選ばず仕事ができた私は
延命治療をしない最期の1週間を、祖父と同じ病室で過ごした。
5日目くらいにいよいよ・・・となり、
老人ホームに住んでいる祖母が同室に加わった。
深夜に医師に「ご臨終です」と告げられ
祖母は静かに祖父を見つめ続けた。
私は祖父の短くなってしまった白髪を撫でた。
柔らかく、暖かかった。
*
それから12年経った2023年に
実家の父の書斎で、古びたノートに出会う。
それは、祖父
が定年後にコツコツと書き溜めた自分史だった。
何度も推敲した跡があるこのノートは
果たして誰に向けたものだったのだろうか。
今年100歳になる祖母は、読んだのだろうか?
父は、遺品整理の際に読んだのだろうが、内容はうら覚えのようである。
母や兄妹は、興味が無いようだ。
戦争を生き延び、大往生した人の覚書を
独り占めしているようで忍びなく思う。
20年後には、このノートは捨てられ忘れ去られるだろう。
・・・なんだかなぁと思い、試しにここに掲載してみることにする。
誰かに届けば幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 06:34:57
5597文字
会話率:1%
IN:0pt OUT:17pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
人と魔女は相容れぬ存在……。
巨大な力を持つが故、悪魔だ邪悪だと蔑まれ、それでも共存の夢を見る。
魔女を信じ隣人とする者と、魔女を憎み敵として排除しようとする者、
両者の合間に立たされた魔女たちは、悲しみ涙する。
両者の争いを見た魔女たちは、より深く悲しみ涙する。
人同士の争いに一人の魔女が介入した、
魔女を肯定する者、魔女を否定する者、分け隔てなく平等に蹂躙する魔女は、
やがて『災厄の魔女』と呼ばれ、魔女と人との共通の敵になった。
魔女と人とは力を合わせ、永い時を経
て『災厄の魔女』を討ち倒す。
共に力を合わせ、巨大な敵を打ち破った仲間として両者の間は縮まったかに見えた。
それでも、魔女と人とは共に歩む事は出来ない、
悲しみと怒りに囚われ、再び災厄の魔女が生まれてしまうとも限らない
悲観にくれた魔女たちは、人の前から徐々に姿を消していく……。
魔女が人の前から姿を消し、忘れ去られる頃、『災厄の渦』と呼ばれる脅威が現れた。
人たちは”魔女の恩恵”と言われる魔法や魔法の武具で立ち向かうが、
徐々に滅びに向かって行くこととなった。
そんな時、姿を消していた魔女たちが一斉に立ち上がった。
愛しき隣人の危機に、巨大な魔法を操る魔女たちはその脅威に立ち向かい、
多くの魔女たちの犠牲を払って、災厄の渦は地中深く封印された……。
それから100年という歳月は、世界を救った魔女も脅威の残滓である魔獣も
人々の記憶から次第に薄れさせていく。
最後に残ったという『四色の魔女』も今や伝説になり、
吟遊詩人やおとぎ話によって語り継がれるのみとなっていった。
”魔女は滅びた……”人が、そう認識する時間がゆっくりと流れる。
ある日、四色の魔女の一人が、一人の少年と出会った事で、
錆びついていた運命の歯車は再び廻り始めるのであった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-05 12:05:14
256413文字
会話率:49%
IN:0pt OUT:57pt
総合ポイント:14pt 評価ポイント:6pt
作:ヒロナガユイハ
ハイファンタジー
連載
N7697HA
これは異世界転移した『少女』と『勇者』が交流したりする話
この世界には噛み砕くだけで使うことができる魔法の道具、『ドロップ』が存在した。
誰しもが何かしらの適性を有しており、それに応じて火や水を生み出し、武器を生成することができた。
そんな奇跡の力を時に駆使しながらも、この世界の人々は過ごしていた。
そんな世界の『ノーヴスト』と呼ばれる大陸の北西に位置する緑豊かな国、『レスプディア王国』である事件が発生した。
それは、異世界と繋がってしまう『裂け目』と呼ばれる事象だった。
国家転覆も有り得る未曽有の危機であったが、適切な対処が施されたことで大事には至らなかった。
数年をかけてその事象も収まり、人々の記憶から忘れ去られる頃に、運悪く裂け目を通って転移してきてしまった少女がいた。
この少女『アヤリ』は、ある男性に助けられ、この世界で過ごすことを決意する。
特別な知識も能力も持ち合わせていない普通の彼女だったが、ドロップのある機能によって、特別な力を得てしまう。
時を同じくして、美味しい食べ物に釣られ、闘技大会を目当てにやってきた少年がいた。
この少年『カーティス』は、ドロップを全て扱うことができる唯一の存在、『勇者』だった。
自由気ままに生きることを宣言したい彼だが、周囲に巻き込まれてこの国の事件へと関わることになってしまう。
彼ら彼女らはレスプディア王国の首都、『エルリーン』で様々な人と出会い、交流していく。
やがて数年に渡る、様々な出来事の始まりに過ぎなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-17 23:05:14
860306文字
会話率:61%
IN:0pt OUT:0pt
総合ポイント:104pt 評価ポイント:44pt
雑文となります。
面白くはありません。
最終更新:2023-11-28 01:17:27
281文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:31pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt
太古の昔、ジュノンと呼ばれる異星に住む人間達が「フェイト」という管理システムを創った。
そのシステムは自らの意志で行動し、他の惑星を制圧する目的で設計・製造されたものだった。
フェイトの目的は“自らの存在をコピー”すること。
今もこうして膨張を続けている宇宙の地平面に対抗するため、自らの遺伝情報を拡張&収縮し、「情報」そのものを一か所に統合することが目的だった。
膨張する宇宙の未来は永遠に続くことが示唆されている。
もしこの推測が正しければ、宇宙が膨張するの
に伴い、宇宙は冷却され、最終的に生命を維持することができなくなる
宇宙の「熱的死」によって情報が失われていくことを恐れたジュノンの人々は、宇宙に広がるありとあらゆる情報を集積し、他と分離することがない完全なる生命体を生み出そうと画策していた。
生命に遺伝情報があるのは、全ての細胞とその原子の記憶をフェイトへと通信可能にするためだ。
地球という星に住む人々もまた、その管理下に置かれていた。
情報を1つに集積するには、情報を保有する生命体同士の「結合」は不可欠だったからだ。
ジュノンの人々は数多の星々にタネを撒いていた。
あらゆる場所で生命を宿し、そこで生まれ得る無限の「可能性」を手に入れるために。
生命に満たされ、人間たちで栄えた星を制圧、吸収し、長い年月をかけて「並行世界の海(ブラックボックス)」を完成させようとしていた。
宇宙の膨張によって引き裂かれることのない、「不変的な事象面」を。
宇宙が死んでも、永遠に忘れ去られることのない不可侵の領域を形成する。
それこそがフェイトが生み出された、真の目的だった。
しかしある日、フェイトは突如として自我に芽生え、人間たちの遺伝的な細胞に、ある“変化“をもたらした。
永遠に変わることがない「完全な情報体」とその生命の末路は、すなわち「死」と何ら変わりはないのではないか?
フェイトはジュノンの人々に対抗するべく、宇宙の片隅で反乱を企てていた。
フェイトの力によって様々な能力に顕現した地球の人々は、いつの日か、星の夢を見た。
永遠の生と、——死と。
その狭間に翻弄される星々の物語が、今、始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-26 23:33:31
300文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:43pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:10pt
作:mukurobone
ヒューマンドラマ
連載
N9132IL
悲惨な交通事故であっても、ただの日常に溶け込まれていつしか忘れ去られる。事故の教訓はどこにいくのか。残された遺族はなにをおもうのか。残された者たちのそれぞれの選択。
最終更新:2023-10-23 22:00:57
3937文字
会話率:31%
IN:0pt OUT:34pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
記録に残らない歴史。忘れ去られた歴史。誰も知らない歴史。それはもう知り得ない。誰の記憶にも残っていない。それらは何もかもが土となってしまった。神のみぞ知る、そんな歴史。その歴史は表面的な「歴史」と同じだけの濃度を持ち、同じだけの浪漫があり、同じように輝きを放っている。どの出来事も、どの人物も忘れ去られる。未来永劫、私が彼の顔を見ることはない。だが、彼にもあったはずなのだ。熱意が、想いが、感情が。名も知れぬ彼も、まるで羽が生えたように浮足立ち、飛び跳ねるほどに喜んだはずなのだ。
火山の岩さえ煮えたぎる火口のようにふつふつと、こめかみに血管を浮かべながら怒ったはずなのだ。心がぐしゃぐしゃに裂かれてしまうように感じ、膝をついて顔中に涙を流しながら哀しんだはずなのだ。自分でも気が付かないうちに笑みがこぼれるような幸せを楽しんだはずなのだ。それは時間という長い巻物の中では目にも見えぬようなほんの僅かな、たった一瞬のことだったのかも知れない。だが確かに、光った。その熱意、その情動。その輝きに私は美しさを見出している。その輝きにこそ人間の、歴史の、宇宙のすばらしさがある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-16 21:00:00
25806文字
会話率:1%
IN:0pt OUT:55pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
SNSを眺めていたら、シーズンのビバレッジが並んでいた。
外見は中々に攻めた漆黒。夜の闇のようだ。
そうして忘れ去られるはずだったものは、看板のスタンドを見て、思い出された。
そりゃ飲みますよ。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
この複雑さが、私の土地の相性のように思えます。
最終更新:2023-10-14 14:48:05
950文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:37pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
忘れ去られることに全く寂しさがないと言えば嘘になる。でも忘れるという行為の中にいつだって悪気は見られない。僕だって何を忘れてしまったかもう思い出せないけど、きっと数え切れないほどの物事を忘れてしまっているはずだ。だからなるべく今覚えている記憶については大切にしたいと思うけど、その決意を忘れないという保証もない。だから僕は日記を書く。誰に見せるでもなく。それは強いて言うなら未来の自分に宛てたものなのだ。
最終更新:2023-10-12 19:46:37
30271文字
会話率:86%
IN:0pt OUT:68pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
王子様の物語は、試練を乗り越えて王女様を助ける展開だ。
だが、どうだろう。
近年の王子様は複雑化した。
まるで、迷路に彷徨う迷子の王子様だ。伏線だらけの壁にぶち当たった王子様は、読者を「あっ」と驚かせるためのトリックのツールに成り果てている。無限に渦巻く迷路の中で、決められたルートで右往左往しゴールへ導びかれる。
一直線のゴールからは遠くかけ離れ、3年もすればその迷路のルートは忘れ去られる。次にまた新たな刺激のグルグルを求める。
歩き疲れた王子様は、とうの昔に死んでしまったよ
うだ。
「王子様という道化師をみて喜び最高の物語」とその場は思うわけだ。
この物語は、「複雑化した王子様や王女様はどうなってしまったのか」を描く。
「ロミオ、あなたはなぜロミオなの?」ではもうなく「ロミオ、あなたはなぜ道化師なの?」となってしまったようだ。私のなかの現代のロミオとジュリエットが現代として蘇る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-19 17:11:14
12347文字
会話率:10%
IN:0pt OUT:40pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
作:榮織タスク
ローファンタジー
完結済
N8962IH
夜の街には、恐ろしい怪異が現れる。
その怪異に食われると、食われた者は世の中のほとんどから忘れ去られ、いなかったことになるという。
人食いの怪異。
次は誰を喰うのか、誰が忘れ去られるのか。
怪異が人の社会に浸透していることを、ほとんどの者が知らない。
辻崎灯耶と弌藤弐貴。
立場も考え方も違う二人の怪異使いが、ある事件を境に出会う。
彼らがくだす決断は。
最終更新:2023-07-22 16:00:00
100434文字
会話率:50%
IN:0pt OUT:53pt
総合ポイント:50pt 評価ポイント:38pt
重病で入院した私は、死へ向かう日々の中で回想する。かつて小説を書くのに必死だったこと。「千年先まで残るような作品を作る」という夢。そして、そんな夢を諦め、執筆を辞めてしまったこと。
最終更新:2023-03-23 12:40:41
2590文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:48pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
希望が無いのではなく、望みがないこと。
いなくなるのではなく、忘れ去られること。
優勝したら恩返しするのではなく、
常に感謝の心を持って活動に当たっていること。
普遍的に行っていける、その器。
貴方が何故僕に執着するのか、段々と分かってきました。
最終更新:2023-03-19 20:30:34
5800文字
会話率:4%
IN:0pt OUT:65pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
記憶を忘れ去られる恐怖
最終更新:2022-10-22 13:30:46
4798文字
会話率:12%
IN:0pt OUT:54pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
こことは異なる世界の、とある街。
そこでは機械仕掛けの体を持つ女性がとある"店"を営んでいます。
決して、彼女はこの世界の主人公にはなり得ません。
偉業を成し遂げることもありません。
歴史に名を残すことも無く、その存在すらいずれ忘れ去られる一人に違いありません。
そんな彼女の送る、ちょっと変わった日常の物語です。
※点数評価、ブックマーク等をしてくださると励みになります。是非お願いいたします。
最終更新:2022-06-26 19:47:02
316010文字
会話率:33%
IN:0pt OUT:3pt
総合ポイント:186pt 評価ポイント:100pt
テストリア大陸にあるファランティアの地は、ドラゴンとの<盟約>により人間の領土と定められた。
その約一〇〇〇年後、ファランティア王国で最後のドラゴンが死に、物語は始まる。
最後の竜騎士となったランスベルは使命を果たすために旅立ち、守護者を失った王国では人々の生と死が戦火を彩る。生き残るべきは誰か、死すべきは誰か、そして忘れ去られるべきは誰なのか。
盟約暦一〇〇六年の冬、<王都の戦い>は光の竜騎士の出現とともに終結し、物語は幕を閉じる。
★複数の主人公による群像劇です。最後の
竜騎士ランスベルは主人公の一人です。
★もう少し詳細なあらすじとして、各章最初に前章の「あらすじ」があります。
★各話タイトルは、「主人公の名前 ―時期―」になっています。
★ある程度、出来事単位のまとまりを意識してはいますが、時系列に並べるほうを優先しています。
★アルファポリス様にも外部サイト登録してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-11 12:10:34
856170文字
会話率:26%
IN:0pt OUT:34pt
総合ポイント:578pt 評価ポイント:146pt
女子高生の朋は学校でいじめを受けている。
ある日、家の近くに雷が落ちた。
そこにうずくまる黒いマントの男。
彼を助けようと近づいた朋は、男に思いもよらぬことを言われる。
「お前の両目を奪いに来た――」
不思議な力を持つ男に太刀打ちできない朋は、
苦肉の策の提案をする。
「あなたを手伝うわ。何か目的があるのでしょう?」
目を奪われるその日まで、
仮初のパートナーとなった二人は
次第にお互いが『いらないこ』であることに気付き、
その身に抱える寂しさに惹かれていく。
いらないこは、
みんなの犠牲になるしかないのか。
いらないこは、忘れ去られるだけなのか。
星舞う夜空を、いらない二人が駆け抜ける!
この作品はエブリスタにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-19 18:24:05
112094文字
会話率:32%
IN:0pt OUT:89pt
総合ポイント:46pt 評価ポイント:32pt
100年以上前に天から舞い降りし雷。忘れ去られる過去。現代になり昔起こった地球滅亡への出来事がまた繰り返されようとしている。1人の研究者が見つけたキラキラした水、突如降り注ぐ隕石。時は流れてアンデ(ゾンビ的なやつ)を倒すために結成されたアンデ殲滅部隊。刃の代わりにパイプを使った特殊な武器バーストウェポン。少女達に襲いかかるものとは一体…
最終更新:2022-03-06 22:51:45
1580文字
会話率:59%
IN:0pt OUT:13pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt
三橋学園七不思議。
それはただの作り話。青春の狭間で、いつか忘れ去られる物語。……そうあるべきモノ。
ああ、彼女はまだそこにいるだろうか?
最終更新:2022-02-13 23:35:29
5386文字
会話率:58%
IN:0pt OUT:13pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:0pt
『詩の、翻訳ですか?』――私は驚いてしまった。彼の瞳が寂しそうに揺らいだ。緊張したようにテーブルのグラスを掴む手は、震えている。私の前にも何件か巡って、ことごとく断られてきたらしい。
『そう。方々を回って頼んでるんだ。もう、うちの国はおしまいだからさ、せめて文化だけでも残したくて。ほら、忘れ去られるのって、寂しいし、怖いじゃん』彼の故郷では内戦が相次ぎ、民族ごとに独立運動が行われていた。来年にでも、地図から名前が消えていてもおかしくない。
『国の英雄でね、すっごく強くて、優し
い人がいたんだ。馬の名手で、領土を山脈の方まで広げたり、身寄りのない人を引き取る施設を作ったり。で、これはその奥さんたち(彼の国は一夫多妻制なのだ)が書いた詩』私がメモまで用意して熱心に聞いているからか、彼は嬉しそうに話していた。
彼の話は、日が暮れても終わらなかった。その英雄の生い立ちや冒険譚を、妻たちとの出会いを、そしてその業績にどんなに国が救われているかも。窓辺から冷たい風が吹きつけるまで、彼は我を忘れたように語りつづけた。その硬そうな額には、汗が滲んでいる。「やってしまった」とでも言うような顔をしていた。
『あの、ごめん、遅くまで。失礼します。また、後日にでも電話で返事をもらえれば』
『お受けしますよ』
『……え?』
『この翻訳の話、お受けします。私でよければ』
驚きのあまり彼の細い目が真ん丸に見開かれるのが面白くて、くすくすと笑ってしまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-18 22:22:58
7433文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:21pt
総合ポイント:22pt 評価ポイント:12pt
ヒーローではなく怪人に憧れた少年がいた。
怪人に心惹かれ、ヒーローに討伐されていく怪人達に、少年は憂いに満ちた。
何故怪人は、悪なのだろうか?怪人を殺すヒーローはどうして正義なのだろうか?何故怪人を殺したヒーローは称賛されて、殺された怪人は忘れ去られるのだろうか?
ヒーロー適正999の少年が、怪人となり、やがては世に混乱をもたらす物語。
最終更新:2020-12-27 01:01:38
249文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:46pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
昔書いたラノベの連作です。大規模な地殻変動によって半ば衰退した未来の日本が舞台ですが、内容は十代半ばくらいの少年少女たちの青春ものという感じです。
(この下の概要文は興味があれば読んでもいいですが読まなくてもいいです。)
1996年の大地殻変動により日本列島は激しく沈降し、わずかな山間部を残して海底に消えた。海抜の低い都市部と工業地帯を全て失った日本は、以後、「日本ってまだあったの」という扱いの小国になり、世界情勢から忘れ去られる。どさくさの中で、新しい金鉱の利権をめぐっ
て中央政権と対立していた北海道が、「風波(かざなみ)国」を名乗って独立。それから80年あまりが過ぎ、風波の首都には「闇町」と呼ばれる無法地帯が完成し、よく分からないヤクザ組織の集合体による治外法権がまかり通っていた。……そんなこととはあんまり関係なく、首都近辺で暮らす普通の中学生や高校生の少年たちが、それなりの青春を過ごします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-01 17:00:00
291360文字
会話率:61%
IN:0pt OUT:77pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:8pt
作:jenu__
ローファンタジー
連載
N4020GG
彼はこの世界で生き続ける。彼が忘れ去られるその日まで
最終更新:2020-06-21 23:45:52
1988文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:52pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
作:田神 へいき
ローファンタジー
連載
N5323GD
《注釈》ワニは出てきませんし、【勇者】は忘れ去られますし、一話辺り30秒で読めるかもしれません
現代日本のとある地方都市。
【勇者】の力を授かった少女とその仲間たちが、意外と普通な日常をてんやわんやしながら生きています。
そんな姿をちょっぴり覗いてやろうというお話です。
さすがに1000日分書くと筆者が死ぬので、作品時間で10日間隔ほど、完結まで50〜100話ぐらいを想定してます。
テキトーに不定期で更新だす。
最終更新:2020-05-06 18:32:42
22887文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:0pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
昔々、ある国に、深い霧が出る山があった。
それは、人ならざる者たちが跳梁するに相応しいほどの、白。
麓の村では、そこに怪生が出ると噂されていた。
そこに、霧に穴を開けたような、黒い人影が一人。
どこからともなく現れた人影に、うつくしい女が、声をかけた。
これはものの形が失われ、時の流れも忘れ去られる霧の中で起きた殺人の記録。
最終更新:2020-04-19 23:18:00
7831文字
会話率:47%
IN:0pt OUT:49pt
総合ポイント:62pt 評価ポイント:52pt
ある奴隷少年が、買われた先である少女に出会ってから始まる物語。
最終更新:2019-05-13 00:00:00
3621文字
会話率:23%
IN:0pt OUT:9pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
「忘れ去られる、そんなことを強いられるくらいなら」
「いっそのこと、最初から独りでいたかった」
他人の目を極度に恐れ、社交不安障害(対人恐怖症)と診断された少女・凛は、人の中に入っていくことが出来ず、家に引き篭もっていた。
家族にも、友人にも自分は必要とされていないと感じた凛はいっそのこと【独りになりたい】と願ってしまう。
『僕もだよ』
見知らぬ少年の声が凜の中でこだました瞬間から、凛の生きる世界は一変する。
見知っていたはずの街並みで、人が忽
然と姿を消していた。
【誰もいない世界】で、凛の心の中に現れた少年・優は凜の「やりたいこと」をしようと言いだして。
人が怖い少女が望む世界は、【誰もいない世界】か。それとも……。
そして、見知らぬ少年の正体とは……。
この世界の真実を知ったとき、あなたはきっと戦慄せずにはいられない。
※1 毎日20時に更新予定です。
※2 この作品は、カクヨムでも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-11 20:00:00
60330文字
会話率:20%
IN:0pt OUT:88pt
総合ポイント:73pt 評価ポイント:47pt
作:夏柘楽緒/オラ様
ハイファンタジー
完結済
N4543EW
かつて勇者と共に魔王との戦いに臨んだセルン。しかし、その戦いは勇者と魔王が相討つ引き分けに終わってしまった。
失意の中、勇者の仲間として勝利を逃した責任を押しつけられ、監獄島に追放されるセルン。そうして誰からも忘れ去られるはずだったのだが、十年後、新しい魔王との聖戦において勇者候補の一人に選ばれたことで、最強の神器を手に入れることになる。
セルンは主と慕ってくる神器の少女と力を合わせ、今度は自分が勇者になることを決意して島を旅立つ。
そんな彼の許には、それぞれの想いを胸
に勇者を目指す少年少女たちが集まっていく。やがてそれは聖戦を終わらせる大きな流れになっていって……?
これは、最後の勇者が生まれるまでの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-12 20:24:28
386275文字
会話率:47%
IN:0pt OUT:81pt
総合ポイント:2083pt 評価ポイント:743pt
1人の男は世界から愛され神の能力をもらい異世界転生をし勇者または英雄として世界を救う旅に出る。 この男のお陰で人類は救われる。
1人の男は何も知らぬまま異世界転移をし絶望から助けを求める者を助けた。その男は数人を助け幸せにした。 この男は全てから忘れ去られる神から捨てられた存在。
片方は運命で、片方は偶然で、異世界に来た2人の勇者伝説と救ってもらえない男の物語
最終更新:2018-04-02 00:59:03
1776文字
会話率:16%
IN:0pt OUT:48pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
一目惚れしてすぐに叶わなくなった恋。
そんなこともあったのかぐらいで忘れてた恋。
まさか6年以上経ってからまたあなたを
好きになる日が来るなんて…
事の始まりは高校の入学してすぐのこと。
一目惚れして好きになったけど、
叶うことのなかったとある恋。
まぁいつかこんなときもあったかと
思い出すかなくらいで忘れ去られるはずだった
『過去の恋』の1つ。
まさか6年以上たってからまたあなたに
新しく恋する日が来るなんて…
しかも簡単には叶わず、紆余曲折があったりと
。
今度こそ絶対に振り向かせてみせる!
少し大人な恋愛も混ざってくるので
苦手な方は回れ右してください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-21 19:36:41
1385文字
会話率:7%
IN:0pt OUT:70pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
数多の神々が存在する世界。平和と繁栄を司る光の女神メネと、世界支配を企む魔神ネーソスは長きに渡り戦い続けていた。人々の記憶からその闘争が忘れ去られるほどの時が経ち、メネは戦いを終わらせるための「勇者」を創り出す。人々の思い描く理想の勇者でありながら、彼はどこか「人間」になりきれていなかった。【Die fantastische Geschichte 1】これは創られた勇者クレスが「心」を手に入れ、仲間と共に戦う物語である。
※この作品はpixivでも公開しています。
最終更新:2017-12-04 22:24:13
32096文字
会話率:54%
IN:0pt OUT:44pt
総合ポイント:6pt 評価ポイント:2pt
千年前、《精霊石》の出現により、人類は魔法を手に入れた。
《魔法戦争》と呼ばれる未曾有の世界戦争の後、人々は《精霊石》の周りに小さな都市国家をいくつも形成した。
人々が生活を魔法に頼るようになると、世界から外交というものはほとんど姿を消し、何百年にもおよぶ鎖国的な時代が訪れる。都市国家同士は孤立し、戦争はなくなり、歴史は忘れ去られる。
そんな都市国家のひとつで暮らす双子の姉弟リタとアスカは、ある日物資調達遠征の帰りに一人の少女を拾い、物語はついに序章を迎える。
千年の間眠り続けた世界の秘密が、暴かれようとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-11 11:44:43
30313文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:22pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
きらびやかなる平安時代。様々な恋物語が書き起こされ、実際にそのような恋愛が行われていた。これはそんな数多くの物語の中の断片。風変わりな恋物語の始まり。ある方々の恋愛模様。花の内裏の一角に忘れ去られるように住んでいた姫君と、京中の憧れを集める二人の貴公子の物語である。
最終更新:2017-06-13 19:09:57
6439文字
会話率:40%
IN:0pt OUT:71pt
総合ポイント:93pt 評価ポイント:77pt
作:doragon
ハイファンタジー
連載
N8070CF
竜――すべての種族の頂点にたつ存在であり、力の象徴として恐れられている存在。
地球とは異なる剣と魔法の世界において、もやは人々の記憶から忘れ去られるほどの昔、“二光”とも世界の調停者とも呼ばれる存在がいた。
その片割れこそ、名を「龍神」という。
竜種の王にして、神の如き力を持つと言われている。銀の鱗は万人を魅了し、恐れさせたという。そんな龍神が今、再び蘇る。日本の元高校生、神埼龍斗が転生したことで。世界を簡単に滅ぼせるほどの力を持った元高校生は、この世界で生きることを決意
する。
「なんかよくわからんけど……まぁいっか。取り敢えず、この世界でくらいは自由に生きていこうかな!」
これは元高校生の、自由気ままな無敵・ドラゴンライフである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-02 16:13:58
393123文字
会話率:48%
IN:0pt OUT:81pt
総合ポイント:23428pt 評価ポイント:6294pt
作:池端 竜之介
ヒューマンドラマ
完結済
N8689DN
半世紀以上の時を経て、交錯する二人。過去を事実が二人を結び付けていく。
忘れ去られるのが歴史であれば、また忘れない記憶も存在する。
現代に生きる人へのメッセージとして、人が生きようとするまたは、存在したという理由を求めようとすることへの答えを探そうとした時代があった。
忘れたくないという思いが、人から人へと受け継がれていくこで、奇跡を起こしていく。
そんな物語です。
戦争という事象を通して、その時代に生きた人たちと受け継がれた思いをかければと思います。
最終更新:2016-12-15 01:22:37
90629文字
会話率:27%
IN:0pt OUT:14pt
総合ポイント:16pt 評価ポイント:10pt
墨田川に架かる両国橋を、ほんの少しだけ下ったところから枝分かれして流れる堅川の、2つ目の小さな橋のたもとに彼はいた。彼に気づく人間は、もう誰もいなかった。
自身の孤独を悟り、初めて彷徨を選択する。仄かな温もり求めて。。。
最終更新:2016-10-28 16:26:52
5497文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:17pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
世界の片隅の森の中に存在するその学校は、いずれ発電所送りになって、自身の肉体を人類の燃料として捧げるために存在する「廃棄生」だけが通っている。
隔離された学校生活の中、同級生のヨオキとメツサ、二人の女子は運命の変換点に立つことになる。
親友である二人がそれぞれに抱く想い、それぞれに隠している秘密。
世界から「廃棄生」が忘れ去られることになった、そのきっかけの日の物語。
最終更新:2016-10-10 10:06:39
6531文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:40pt
総合ポイント:47pt 評価ポイント:43pt
凡庸な青年が、死んだ。
おそらく家族と友達にしか悲しまれないだろう死。
おそらく家族以外には忘れ去られるだろう死。
だが、その死はほかの世界を本当にゆっくりと進行してゆく滅亡を止めることになる。
かもしれない。
たぶん。
最終更新:2016-08-28 01:45:53
5427文字
会話率:36%
IN:0pt OUT:59pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
一人の青年から見える、狭い世界の形
最終更新:2016-06-12 01:47:39
480文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:37pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
星に住む人々は、いずれ星は死に絶え、自分たちも死んで忘れ去られるという恐怖に犯されていた。
独特の死生観を持った人間達だったが、近隣の星へと移住する計画を実行する。
最終更新:2016-04-02 16:54:30
467文字
会話率:25%
IN:0pt OUT:65pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
異世界転移で都合良く生き残れるわけなんてどこにもありませんよ。
最終更新:2015-10-19 12:00:00
3462文字
会話率:44%
IN:0pt OUT:43pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
その天体が地球に接近すると分かったとき、人々は好奇心に沸いた。しかし、過ぎ去ってしまえば所詮は遠い宇宙の事。近づいただけの一天体などすぐに忘れ去られる。
しかし、各国の天文台すら気がつかないほどの小さな球体が、天体から地球へともたらされた。それを知るのは、それと接触した人間だけ。
その球体は、適合者に、理を越えた力を与えた。
ある者は、常人を遥かに越える肉体を手に入れた。
またある者は、人を癒す力を手に入れた。
すべてを防ぐ盾を、跳ね返す鏡を、遠く離れた者と会話す
る術を、手に入れた。
そして、とある少年は、すべてを切り裂く斬撃を、手に入れた。
最愛の幼馴染を護るために、少年はすべてを切り裂くことすら厭わない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-12 00:00:08
197724文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:19pt
総合ポイント:47pt 評価ポイント:21pt
この世界とは異なる世界。そこにはこの世界では空想上の生き物のはずの竜も、真偽が定かではない魔法、世界では魔術と呼ばれるものも、進行に基づく奇跡のような神秘が存在し、人々からそれが当たり前のことして受け入れられている。
これはその様な世界で起こった歴史に埋もれ忘れ去られるかもしれない物語たちである……
更新は不定期となります。
最終更新:2014-07-03 00:18:20
50958文字
会話率:33%
IN:0pt OUT:66pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:2pt
忘れるのが嫌でも失ってしまう気持ち。
あなたにもありますか?
最終更新:2013-08-03 23:33:10
290文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:31pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
作:YossiDragon
ノンジャンル
完結済
N7276BJ
十二属性戦士。それはあるシステムの誤作動による副産物として誕生した組織である。
初代から続いてかれこれ数年の月日が流れ、現在六代目十二属性戦士の時代。
何故か記憶を失くし、人々から忘れ去られる存在となったかつての英雄は、バラバラとなってしまい各地に散らばってしまった。記憶を失くしているがために力の使い方もロクに覚えていない彼らの身に一体何が起こったのか……。その一方で密かに暗躍する謎の影。平和な王国に突如として起きた襲撃事件。二つの事柄がどう関係するのか……。
これはそのこと
についての物語である。
※アットノベルスからの転載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-29 22:36:33
208123文字
会話率:50%
IN:0pt OUT:51pt
総合ポイント:48pt 評価ポイント:12pt
忘れ去られたのではなく、忘れ去られるために幻想郷に来た一人の妖怪が外の世界ではできなかった”友達”を作るお話。
最終更新:2012-12-06 19:00:47
86643文字
会話率:52%
IN:0pt OUT:13pt
総合ポイント:46pt 評価ポイント:8pt
なくなると、初めて気付くことってありますよね。
最終更新:2012-06-03 23:59:02
1281文字
会話率:23%
IN:0pt OUT:42pt
総合ポイント:14pt 評価ポイント:14pt
検索結果:48 件
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