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「この俺が婚約者になってやるのだから、光栄に思え」
初顔合わせで侯爵子息ハーネルドに言われた言葉に、伯爵令嬢のフォルティアナは齢十歳にして『結婚に必要なものは忍耐』と悟り、結婚に理想を抱かなくなった。
そんなフォルティアナが十五歳を迎えた頃、大人の仲間入りを祝う華々しいデビュタントの日、婚約者のハーネルドを巻き込み盛大にダンスホールで転倒してしまった。
この失態をきっかけに、怒鳴り込んできた侯爵により婚約は破棄され、『どんがめ姫』という不名誉な汚名を授かることに。
その汚名を返上しようとひたすら二年努力するも、誰もフォルティアナとダンスを踊ってはくれない。
パーティ会場で元婚約者のハーネルドに暴言を吐かれ、その場にいるとみっともなく涙をこぼしてしまいそうになったフォルティアナはそっと会場を抜け出した。
人気のない庭園で、フォルティアナは普通の人には見えない『光る人』に声をかけられる。いつもなら両親の言いつけを守り、気付かないフリをして相手にしないのだが、その日はそれが出来なかった。誰でもいいから、話を聞いて欲しかったのだ。
フォルティアナの話を静かに聞いていた『光る人』である青年は、跪いて手を差し出す。
「僕と一曲、踊ってくれませんか?」
青年にリードされ、フォルティアナは失敗する事なくダンスを立派に踊りきり、苦手だったダンスの楽しさを知った。
自分が何者かも分からないという青年に、フォルティアナはリヒトと名前をつけてあげた。
それから王城でリヒトに秘密のダンスレッスンをつけてもらうようになり、いつしか彼に淡い恋心を抱くようになっていた。
そこへ元婚約者のハーネルドが現れて、あの時のリベンジをしたいと言う。
見事汚名を返上することに成功したものの、その日以降、リヒトは庭園から姿を消してしまった。
実はその青年、療養中の第二王子で――
※これは、婚約者に皮肉を言われ続け結婚に理想を抱かなくなった伯爵令嬢と、初恋を拗らせてやらかした過去を挽回しようとする侯爵子息と、その二人を面白おかしく眺めながら隙あれば横からかっ攫おうとする王子様の三角関係なお話です。
アルファポリスでも掲載中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 07:30:00
142902文字
会話率:46%
IN:0pt OUT:11pt
総合ポイント:5224pt 評価ポイント:1188pt
作:黒猫しゃばりん
異世界[恋愛]
完結済
N5606HE
【完結まで執筆済み、全21話】
「第一王子が魔女の娘にモーションかけて振られたらしい」
リラリカ=リッケンベルト公爵令嬢は、第一王子に複数あてがわれている婚約者候補の一人だったが、ある日第一王子が、魔女の一族の娘に無理矢理結婚を迫って振られた結果、婚約者候補がほとんど辞退してしまう。
このままでは、第一王子の王太子への道は絶望的だ。
同時期に失恋したばかりのリラリカは、世界的に恋愛音痴認定された第一王子に同情して、声をかける。
「私の提案、飲みませんか?」
―
―その内容は、第一王子が正式な婚約者を見つけるまでの、つなぎの婚約者契約だった。
そんなこんなで7年経過、学園最終学年を迎えても正式な婚約者を見つける素振りのない第一王子に首を傾げながら、催促したり横恋慕されたり嫉妬されたりする話です。
最後数話は一貫して糖度高めだと思うので、苦手な方はご注意を。
攫われたり襲われたりなど、物騒な展開もあるので要注意です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-12 18:44:31
105496文字
会話率:45%
IN:0pt OUT:75pt
総合ポイント:27948pt 評価ポイント:18402pt
魔女の一族に産まれたヒューマン。世界のために手仕事。
最終更新:2020-01-20 09:28:51
391文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:16pt
総合ポイント:6pt 評価ポイント:6pt
波打つ黒髪と、萌黄色の目を持つ若魔女イルーシュカ。魔女の一族の中でも殊更脆弱で、箒で空を飛ぶことすらままならない彼女は異例中の異例とされる「城仕えの魔女」となることを自ら志願し、王城の門を叩いた――。
それより数えること数年後。人々が無謀にも魔領へ『聖痕の勇者』たちを差し向けたことで、魔族の怒りを買ったことを知ったイルーシュカ。
周囲の糖分過多なお気楽思考に半ば遠い目をしつつ、彼女はせめて城だけは残さんとその重い腰を上げるのだった……。
追記)
本作は「こんな大物が来るなん
て聞いてない!」と半泣きになりつつも、城の守護にかけては最上級の力を持つ一人の魔女(自覚なし)と、何やかんやで「良い拾い物したなぁ」と一人勝ちする魔王(一度執着すると面倒なタイプ)の二人が繰り広げる、春告げの物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-03 14:00:00
14527文字
会話率:25%
IN:0pt OUT:7pt
総合ポイント:2815pt 評価ポイント:1511pt
魔女とその七人の娘。彼女らはいかにして生まれてきたのだろうか?
ひとりぼっちの魔女が家族を求め紆余曲折しながらその望みを叶えるまでのお話。
七人の娘が生まれるまでの過程が書きたいだけのお話なので、サクサク進みます。
※もしかしたら番外編を書くかも。
最終更新:2015-05-02 00:00:00
20893文字
会話率:45%
IN:0pt OUT:4pt
総合ポイント:416pt 評価ポイント:248pt
海の魔女の一族であるルールリーゼ。そんな彼女の元へよく訪れる、変わり者の人魚姫のマリアンヌ。
一人の魔女が見つめる、人魚の恋の物語。
最終更新:2014-07-27 12:06:19
17455文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:27pt
総合ポイント:78pt 評価ポイント:50pt
検索結果:6 件
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