-退化した人類- 小説家になろう 更新情報検索 - 新着順 -

土星の衛星、エンケラドス星からやって来た宇宙人の調査隊は、絶滅間際の地球人の代わりに地球で暮らす準備を整えていた。 サモア諸島の小さな無人島、ナウロッパ島を単独調査するエンケラドス星人Бφは、そこで野生の生活を営む地球最後の人類と遭遇する。 そこで彼が聞かされたものは、地球人絶滅への悲壮なシナリオと、誇り高い最期を迎えたい地球人からの願い事だったが……。

これは人類最後の神話にしてお伽噺。人類以外の全ての生物が死に絶えた、岩盤しか存在しない不毛なる世界。食事も睡眠も必要無くなった進化、あるいは退化した人類は、既に滅びを迎えた化石の大地で、今、最期の時を迎えようとしていた。

(５／２４一部完結しました)── 進化、あるいは退化した人類達は『変種』と称され、『ネオ』と自称し、『ヴァンプ』と呼ばれた。 それら新たなる人種の皇は『始祖』と呼ばれ、それまでの世界を蹂躙した。 革命の烽火に灼かれた世界は、『未来』と『種族』を分岐させ、日本という国を幾多にも引き裂いた……。