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『小説家になろう』サイトの更新情報を検索します
検索結果:26 件
1
ある事情で魔王を退位し、親友とかつての部下とのんびりスローライフを送っていた元魔王。しかし突如異世界に召喚され、話の流れで帰るために剣闘士として戦う契約を結ばれてしまう。
結んでしまった以上、契約を果たすのが義務なので仕方なく興業としての闘争に参加することになった。
最終更新:2024-07-15 21:57:13
161622文字
会話率:50%
IN:0pt OUT:81pt
総合ポイント:16pt 評価ポイント:10pt
国中で名前を知られ最凶の魔導師と恐れられたエルドジーク・ジルダロードは先代皇帝が退位するのと同時に隠居して、スローライフを満喫中。
森の奥で二匹の使い魔と一緒に、のんびりと生活を送っているエルドジークには最凶の魔導師の面影はなかった。
なぜか迷い込んできた兄弟や遊びに来る先代皇帝などをあしらいながら最凶の魔導師はゆったり生活....したいのだが、騒動に巻き込まれる。
まったく、なぜこう賑やかなのだ。
そんなことを思いながらも何だかんだでエルドジークは、今日も働
く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 17:09:09
72698文字
会話率:57%
IN:0pt OUT:11pt
総合ポイント:53pt 評価ポイント:27pt
日本国の平成天皇の生前退位には、人知れず五人の選ばれし人間が裏で暗躍していた。すなわち
青柳龍博ー財務省の役人、白石由紀子ー広告会社社長、赤羽幸雄ー映像制作会社社長、緑川美里ー弁護士。
彼らのミッションは平成天皇の生前退位だった。
歴史上、二百年以上前におこなった光格天皇が行ったのを最後に途絶えていた生前退位をスムーズに行うためのプランを彼らが要請されたのである。
五人が、それぞれに動く中、現内閣の恥部が明らかになる。
広告代理店D、TVプロデューサーB、半グレ、暴力団、内閣
情報官という豪華な顔ぶれの繋がりが露わになる。
これは現実に起こった事件の断片を作者の妄想でつなぎ合わせたフィクションである。だが日本のリアルは私の妄想をあり得ないと一笑にふすほど健全であろうか、もしかしたら、私の妄想のはるか上にあるのではないか、そんな思いで作った物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 15:54:45
124721文字
会話率:49%
IN:0pt OUT:46pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:10pt
この日のナルフェック王国の王都アーピスや王宮は、王太女ディアーヌの結婚式で大変盛り上がっていた。
しかし、そんな王都や王宮とは打って変わり離宮は静かで穏やかな時間が流れている。
離宮に住まう生前退位した女王ルナとその夫シャルルは、孫の結婚祝いとして打ち上がる花火を見ながらのんびりと今までを振り返るのであった。
カクヨム、アルファポリスにも投稿しています。
最終更新:2023-08-30 19:04:55
3343文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:39pt
総合ポイント:140pt 評価ポイント:120pt
作:高井うしお@魔法のiらんど・pixiv受賞
異世界[恋愛]
完結済
N2152HD
かつては聖女として名を馳せ、退位後も研鑽を積み続け、膨大な魔力と知識を持つ大聖女シルヴィエ。
彼女は魔王が復活し世界が震え上がった時も果敢に勇者パーティに参加しその力で彼らの手助けをしていた。
そして旅の最後の魔王封印の際、シルヴィエは仲間を逃がす為、己が犠牲となった。
「私はもう十分生きた! お前達は若いんだからまだこれからだろう」
最後の魔力を使い果たし、もはやこれまで……と思われたが……。
「……なんだこれ」
なぜかシルヴィエは『幼女』になっていた。
本人も仲間
達も国も困惑する中で、シルヴィエの第二の人生がはじまるのだった。
家庭教師を務めるチビ王子達は言うことを聞かない、仲間の勇者は子供扱いをしてかまってくる、おまけにかつての教え子の第一王子がシルヴィエに一目惚れ!?
これは悠々自適な余生を過ごすはずだったシルヴィエの不本意な日々の物語。
そして孤高の人生の陰にあったもう一つの人生が拓ける物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-03 17:26:24
102321文字
会話率:62%
IN:0pt OUT:28pt
総合ポイント:3312pt 評価ポイント:1926pt
辺境伯の娘であるケイティ=オルムステッドは傾きかけた祖国を立て直すために、最高統治者である女王陛下をやらされる。
腐敗と疲弊が進んだ国を元通りにして、次期継承者が見つかれば自由の身になれるのだが、果たして彼女は無事に女王陛下を退位することができるのだろうか。
最終更新:2021-06-28 17:00:00
6698文字
会話率:15%
IN:0pt OUT:83pt
総合ポイント:1284pt 評価ポイント:1136pt
作:チンチラすずめ
異世界[恋愛]
完結済
N6334GT
「真実の愛を見つけた」と言って婚約破棄をし、退位宣言までした王太子殿下は、数日後に国境近くの村の宿屋で撲殺死体で発見された。しかも全裸で。
事件は国を揺るがす騒ぎになったが、王太子は駆け落ちの最中に何者かに殺害されたと言う事になり、犯人も真実の愛の相手も判らないままに事件は忘れられて行った。
しかし、婚約を破棄されたミネット嬢は、王太子の幼馴染みのタチアナ嬢がその真実の愛の相手であり、彼女が事件に何か関係しているか、あるいは犯人では無いかと疑い、今は王都から遠く離れた辺境
の別荘で、独り静かに暮らすタチアナ嬢の元へと単身乗り込んだのだった。
そこで、タチアナ嬢の口から語られた事件の真相とは……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-02 17:25:10
8376文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:30pt
総合ポイント:1304pt 評価ポイント:1102pt
東南アジアの小国・ヴェイラの首都の古アパートで、隠遁者のような生活を送るヒゲの男、ジェイル(32)。彼こそ、15年前にわずか17歳で退位した最後の国王だった。
正体を隠しながら静かに暮らす彼のもとへ、突然日本人の女子大生チセが押しかけてくる。ジャーナリスト志望のチセは、ジェイルを取材したいと言ってきて!?
パワフルで自由なチセに振り回されながら、ジェイルは諦めていた人生を少しずつ取り戻していく。だが背後では、彼を政変に巻き込もうとする不穏な動きが……。
やさぐれナイーブ男子
×破天荒ゆとり女子(年の差)。恋愛ありクーデターありの、夏が舞台のドタバタエンターテインメントです。
※本編完結済み。現在は番外編を投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-10 14:43:40
200790文字
会話率:46%
IN:0pt OUT:73pt
総合ポイント:717pt 評価ポイント:319pt
エイマール王国の国王″クリストフ″は無事、息子の戴冠式を終え、四十年ほどの国政というステージから降りることになる。
王子……次期国王は聡明で、また国も安泰だと国民も大層喜んでいた。もちろんクリストフもそう確信していた。
――だが、クリストフにはもう一つの顔があった。彼は日本からこの世界に転生してきた者だったのだ。
「俺の四十年……今から取り戻せるか……?」
転生先は王家で何一つ不自由なく暮らせたものの、魔王は討伐された後で、王家の帝王学は厳しく、遊んでいる暇など
なく、転生したのにその醍醐味を何一つ味わうことなくおっさんになってしまったのだ!
これはそんな彼が国王を退位した後、世界を適当にぶらつく冒険譚である。
※エイプリールフール用の一話完結物語です! 続かないのでご注意を!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-05 23:09:15
4381文字
会話率:67%
IN:0pt OUT:4pt
総合ポイント:220pt 評価ポイント:178pt
兄、平城上皇との対立を乗り切り、名実ともに朝廷の頂点に立った神野は、その天分を発揮し、着実に国の形を整えてゆく。その許で、朝廷は後に「弘仁の治」と称えられる安定期を迎える。
藤原北家の長となった冬嗣と、忠実な臣で有り続ける藤原三守、彼らの理解者で、よき友としての立場を守り続ける良峰安世ら。彼ら第一部からの登場人物に、神野や東宮となった大伴親王らの妻と子供たちや小野篁など、次世代の人物が加わる第二部。安定した治世、円滑な皇位継承を目指しながら、皇室の自律性を維持しようとす
る神野と、藤原北家の繁栄を目指す冬嗣との関係や、訣別した兄平城上皇への神野の想いなど、その人生を最後まで見守って頂ければ幸いです。
【主な登場人物】
〇神野(嵯峨天皇)
本作の主人公。冒頭時点で二十五歳。
〇藤原冬嗣
兄真夏の失脚に伴い、父内麿の死後藤原北家の長となる。神野が十三歳の年に異父弟である良峰安世を介して神野と知り合って以来、神野に仕え、その治世を支える。神野よりも十一歳年長。妻は藤原三守の姉、美都子。
〇良峰安世
冬嗣の母が桓武の後宮に召されて産んだ、神野の一歳年長の異母兄で、冬嗣の異父弟。良峰の姓を賜わって臣籍に下った。詩文の他にも楽や舞、騎射など多くに才能を発揮、神童といわれた神野の良き友人。
〇藤原三守
藤原南家。祖父が反逆者として処刑されたこともあって非常に謙虚な人柄だが、神野の側近として出世を重ねる。神野の最も忠実な臣。妻は神野の正妻、橘嘉智子の姉、安万子。その娘は後に小野篁の妻となる。
〇安殿太上帝(平城上皇)
桓武帝の長男で、神野の十二歳年長で前の帝。退位後に旧都平城京に移り、様々に朝廷に干渉を試み、ついには都を遷そうとするが、神野の拒否により失敗。剃髪して平城京で暮らす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-17 16:31:49
110629文字
会話率:48%
IN:0pt OUT:95pt
総合ポイント:30pt 評価ポイント:16pt
母と息子の高尚な感じがする会話です。
最終更新:2019-03-31 17:00:00
200文字
会話率:89%
IN:0pt OUT:85pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:12pt
平成の次の年号は何になるのかが気になるけど、やはり相応しい年号であって欲しいと思う。
最終更新:2018-12-18 12:18:51
519文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:38pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:10pt
この王国では、四人の女王が季節を定期的に廻らせ、司っていました。しかし、今年だけは、冬が長く、春が訪れません、冬の女王が季節の塔に籠もりでてこないのです。
どうすればいいのでしょう。
最終更新:2016-12-23 10:30:22
9469文字
会話率:32%
IN:0pt OUT:22pt
総合ポイント:4pt 評価ポイント:4pt
あるプロ野球選手は答えた。
「ボロボロになるまで野球を続けたい」
俺は・・・
最終更新:2016-09-08 05:00:00
1061文字
会話率:8%
IN:0pt OUT:28pt
総合ポイント:9pt 評価ポイント:9pt
雪が降りつもる小さな国に、最後の王が居た。黒い髪に深青色の瞳を持つ王は、悩み事を抱える普通の青年だった。これはその王の誕生から退位するまでのお話。
最終更新:2016-01-04 12:40:58
5855文字
会話率:52%
IN:0pt OUT:75pt
総合ポイント:16pt 評価ポイント:10pt
転生しても私は私の、婿入り短編です!
今回は最後の一人。元教王サヴァーです!
最終更新:2015-11-24 06:00:00
4617文字
会話率:41%
IN:0pt OUT:69pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
竜王 。炎華の婿入りの話です。
ユリナが伯爵になってから一年後位です。
最終更新:2015-11-24 06:00:00
2812文字
会話率:36%
IN:0pt OUT:52pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
転生しても私は私の短編です!
元魔王の婿入り話です!
最終更新:2015-11-24 06:00:00
3080文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:71pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
作:ひとみんみん
ハイファンタジー
短編
N3592CY
王妃ユリアーネが自分の誕生日記念式で突如として退位を宣言する。
その娘ユーリにはその理由が分かっていた。
娘と母親の歪な関係。
人の適性についての話。ちょっと暗い話。
最終更新:2015-10-29 17:15:29
2779文字
会話率:12%
IN:0pt OUT:28pt
総合ポイント:389pt 評価ポイント:331pt
重複投稿。
豚が主人公の動物のメルヘン。
でも子供向けではありません。
戦争をテーマにした童話です。
むかしあるところにシロ王国という島国がありました。
最終更新:2015-02-21 19:47:26
7237文字
会話率:16%
IN:0pt OUT:39pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
その国は数年前、内乱の嵐が吹き荒れた。
大陸からやや離れた島国へ新たな交易を求めて諸外国が訪れた。 対応した政府にとって、技術革新著しい諸外国の要求を断れない事は明白であったが、開府数百年を経て諸侯への影響力を失っていた。 しかし諸侯は他国の事情に疎く、変化を拒む。 小さな騒乱が秩序だった内乱へと規模を拡大すると、外国に付け入る隙を与えたくない政府は苦肉の判断により、政王(政事を司る王)が退位し、もう一人の王、まだ求心力を保つ神王(祭事を司る王)へ権力を一本化してこの
国難を乗り切ることにした。
そして暦が「神王歴」と改まり、内乱の中心地は主要都市から北上、やがて決着が付く。
舞台はその北限、内乱終結の地。そこで働く一人の若人。彼はある日、落ちた。それはもう見事に、一途に、恋に落ちてしまった。惜しむらくは、彼単独で落ちてしまったことだろう。そう、片思いである。
この話は、そんな彼と彼(の空回り)を見守る周囲の人々から見た、「彼は彼女を嫁さんにもらえるのか(たぶん無理)」な物語り。……ヒロイン不在がち。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-10 01:00:00
90462文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:8pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:4pt
十年前、八歳のときに神子の試練を肩代わりする『形代』としてニホンから召喚された少女・アーシャ。獣人たちの世界でただ独りの『人間』である彼女は望まれて召喚されたにも関わらず異端として疎外され続けてきた。アーシャは間もなく迫った神子の退位とともに『形代』の役目を終えることになる。おそらく待っているのは『死』であろうと覚悟という名の諦めに囚われたアーシャに側付きの衛士であるホワイトタイガーの獣人・ヴァイスが問いかけたこととは……。
人外萌え仲間に捧げ物として書いた長編の一場面的な短
編小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-02 07:00:00
8049文字
会話率:18%
IN:0pt OUT:5pt
総合ポイント:254pt 評価ポイント:146pt
新しい王が即位したその日、セイディは近衛師団を辞した。彼女が忠誠を捧げるのは、若くして退位した前王アレクシスであったから。王城を去るセイディは、アレクシスと交わした約束を思い出す。遠い昔の約束を、彼女の王は覚えていないかもしれない。それでもセイディは、アレクシスのもとへ向かうことを決めていた。そんな彼女の前に現れたその人は――。
最終更新:2013-08-01 13:12:19
13109文字
会話率:19%
IN:0pt OUT:94pt
総合ポイント:285pt 評価ポイント:217pt
時は天長三(八二六)年。権勢を極めた藤原冬嗣の死とともに、権力は右大臣藤原緒嗣のもとに移った。
冬嗣の子藤原良房は嵯峨上皇の娘を妻に迎える厚遇を得ていたが、父冬嗣と対立していた緒嗣の権力下では冷遇され大学頭へと左遷される。だが、そこで大学生達の支持を集めることに成功した良房は、自らの権力基盤を若者と民衆の支持に置くことを決意し、緒嗣と対決することとした。皇太子正良親王の教育係に転身した良房は、それまで二〇〇年間誰もが疑うことなかった律令制への反旗を見せる。緒嗣ら高齢者の非
難を受けた良房であるが、法の盲点を突いて大規模な土地所有に乗り出し莫大な財産を築いて失業者の救済と地方の発展を呼びよせた。そんな中、淳和天皇は退位し正良親王が仁明天皇として即位する。
その頃国外では新羅の混迷が増し、日本への海賊襲来となっていた。国外対策を模索する緒嗣は新羅を通さぬ唐との折衝を目指して遣唐使の派遣に乗り出すが、遣唐使の派遣計画は国家財政の破綻を招き、経済対策に追われた緒嗣の政策は大インフレを呼び起こし、治安が急速に悪化した。良房はその対策に追われ国内の盗賊相手に武力を行使すると同時に遣唐使派遣の中止を主張するも、緒嗣は遣唐使派遣を強行に主張。出航した遣唐使船は全て遭難し百名以上の命が失われる。遣唐副使小野篁らは唐への派遣を拒否して下船し朝廷批判をした。残された遣唐使たちは命がけの航海で唐に渡り全ての船を失いながら帰国したが、緒嗣の企画した唐との折衝は確立されずに終わり、緒嗣の権力は怪しくなる。
追い詰められた緒嗣らはクーデターを企画。嵯峨上皇が病に伏した隙を狙い、配下の橘逸勢と伴健岑の二人に皇太子恒貞親王の拉致した上での決起を命じるが、これを見破った良房はクーデターを食い止め緒嗣を失脚させることに成功。承和一〇(八四三)年、緒嗣の死とともに日本の権力は藤原良房の手に渡った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-05-02 06:04:28
178115文字
会話率:13%
IN:0pt OUT:44pt
総合ポイント:66pt 評価ポイント:46pt
嵯峨天皇の絶大な信頼を得て若くして権力を掴んだ冬嗣(ふゆつぐ)は、勢力を伸ばそうとたくらむ葛野麻呂(かどのまろ)や緒嗣(おつぐ)といったライバルと宮中で冬嗣と対立する中、他者の上に冷酷な存在として君臨する。だが、権力を掴んだ冬嗣の前に立ちはだかっていたのは日本史上最悪と言われる飢饉だった。その上、以前より続いてきた出挙を軸とする経済はバブル崩壊を迎えて破産者が相次ぎ、日本全国で失業者と餓死者が続出して税収がなくなり、田畑は捨てられ、都には生活を失った人があふれるようになった
。冬嗣は貧困を無くそうと借金の税率を引き下げ、生活に困った国民にコメを分配するも貧困はかえって悪化する。
飢饉は国境の外でも発生し、東北地方の蝦夷が日本人の集落への侵略を開始。頼りとする勇将坂上田村麻呂も病に倒れて命を落とし、侵略を跳ね返すための負担が国庫を悪化させる。戦乱は国内の日本人と蝦夷との民族対立も呼び、各地で扮装が勃発する。それでも、苦しみながらも日本軍は蝦夷を追い詰め、三八年間続いてきた蝦夷との戦いを、本州統一という最高の形で終えることとなった。
しかし、平和は訪れなかった。本州統一直後に海の向こうから新羅が襲来する。対馬は蹂躙され九州に軍勢が押し寄せるが、国家をかけた戦いは日本の完勝に終わり、新羅軍は無条件降伏した。戦勝も状況の改善にはつながらず、一方で、財政危機は役人と貴族の腐敗を招いた。国庫からはコメが尽き、金銭に経済の主軸を移させるがそれがかえって大インフレを巻き起こす結果となる。持つ者と持たざる者との格差が拡大し、貧困はいっそう悪化して国に救いを求める人が増えるが、冬嗣にはその全てに応えることはできなかった。冬嗣に頼れなくなった国民は国の力を借りず生きていこうとする。地方は次第に独自の権力を持ち、後の武士の誕生のきっかけとなった。
自然災害で日本各地は壊滅的なダメージを毎年のように受け続ける。嵯峨天皇はただ一度を除いて好景気を経験することのないまま責任をとって退位し、本人は拒絶するも弟の淳和天皇が即位した。冬嗣は人臣の最高位である左大臣へと上り詰め二人の息子を貴族としてデビューさせるが、淳和天皇は平城上皇と薬子の起こした反乱の関係者を赦すという名目で、冬嗣の権力のきっかけとなった反乱鎮圧と首謀者の殺害の出来事を批判した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-12-06 11:57:57
99478文字
会話率:9%
IN:0pt OUT:57pt
総合ポイント:36pt 評価ポイント:16pt
平安時代中期、宮中は藤原家と学者派の二派が勢力争いを繰り広げていた。陽成天皇は親友藤原時平とともに民衆の苦しい暮らしを目の当たりにし、今の政治が誤っていると確信。学者派とともに律令に基づいた天皇親政を目指し、時平の父である太政大臣藤原基経を追放する。だが、基経抜きの学者派による政治は国中を混乱に導き、陽成天皇は精神的に追い詰められ、復帰した基経によって退位させられる。
父の威光を受けた時平は出世街道を歩みながら陽成上皇の帝位復帰を模索する。だが、新たな天皇となったのはかつ
て陽成天皇の臣下であった宇多天皇こと源定省。時平は陽成上皇を支援したため学者派の巣くう宮中で孤立するが、父基経に与えられた「阿衡」の文字を皮切りに宮中から学者派を追放することに成功する。
学者派を失った宇多天皇は新たな側近として菅原道真を抜擢する。だが、道真も陽成上皇支持を表明。これにより学者派は道真に深い怒りを見せるようになる。
基経の死により新政を始めようとした宇多天皇に新羅軍来襲の報が届く。時平は武士を九州に派遣し、道真は遣唐使として唐に出向き、新羅への軍事侵攻を要請しようとする。新羅が撤退したことで道真の唐行きは白紙となるが新羅との対立は続き、道真は最前線に立つため自分を九州に遣わすよう提言。また、国難に何もでずにいた宇多天皇は失意から退位を告げる。時平はその両方に猛反発するが、宇多天皇は退位した上に出家し、道真は辞表を出して九州へと出向き客死した。
ただ一人宮中に残った時平は財政再建と奴隷制廃止を進める。それは結果を出したが寺院勢力を敵に回し、道真の怨霊という噂が広まることとなる。
時平の三八歳での死は道真の呪いのせいとされ、道真の怨霊の噂が消えるのはそれから百年を要した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-12-06 11:39:46
95378文字
会話率:22%
IN:0pt OUT:88pt
総合ポイント:37pt 評価ポイント:15pt
検索結果:26 件
1