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『小説家になろう』サイトの更新情報を検索します
検索結果:30 件
1
道で私が倒れていても、人は私を避けて歩く。大量のスーツが私を越えて右へ左へ。
時にはぶつかる人もいるが、大きなごみでも見るような目で舌打ちして去っていく。
ここが大都会の闇か。
最終更新:2024-02-07 12:32:14
821文字
会話率:18%
IN:0pt OUT:15pt
総合ポイント:22pt 評価ポイント:22pt
仕事からアパートの自室に帰ってきた私はうがいもせず、すぐさまテレビの前に行き、電源を入れた。
映し出されたのは今朝とさほど変わらない光景。同じビル。いや、正確には六日前とさほど変わらない、か。そうか、もう一週間経とうとしているのだな。今日は土曜日の夜。事の始まりは確か日曜の夜であった。
「来るなー! 誰もおれに近寄るなー! しししし死んでやる! ひひ、ははははは! 死んでやるぞー!」
フェンスの向こう。男が振り返り、テレビカメラに向かってそう言った。
スーツを
着た恐らく三十代。両手は金網をがっしりと掴み、その形を歪ませている。声が掠れている。恐らくマスコミが駆け付ける前から叫んでいたのだろう。しかし、吹く風に負けない力強さがあった。尤も、それは風前の灯火、蝋燭の最後の輝きのように思えてならないが。髪は乱れ、服も乱れ、ネクタイが風にあおられ右へ左へとはためく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-07 11:00:00
1545文字
会話率:14%
IN:0pt OUT:14pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
ある日、公爵令嬢アンナリーザの視界に、不思議なものが映るようになる。
「うぽつ」
その文字は右から左へと流れて消えていく。
謎の文字にアンナリーザは煽られながらも、彼女はその声(?)に導かれていく。
最終更新:2023-08-09 12:04:10
5947文字
会話率:32%
IN:0pt OUT:68pt
総合ポイント:8800pt 評価ポイント:8208pt
先日まで校正で七転八倒していましたけれど、いまは腰痛で七転八倒しています☆
最終更新:2023-06-30 09:48:30
1431文字
会話率:4%
IN:0pt OUT:38pt
総合ポイント:110pt 評価ポイント:108pt
幼い時は病弱だったマリエッタは、痩せ過ぎていた事などを理由に婚約を白紙にされてしまった。好きだった婚約者と白紙になりマリエッタは、食べる事で心を満たしていた。お腹が満たされていくと、比例するように心も癒された。そして、卑屈だった彼女は身体が膨よかになるにつれ、色々と逞しくなっていったのである。
そう、逞しく育ったのは胴回りだけでなかった。周りに何を言われようが右から左へ流せるくらいに成長していたのである。
しかし、男はゴリゴリ。もう結婚はイイやと諦めていた彼女に、なんと求婚す
る人物が現れたのだ。
その方のもの凄い美貌に驚きはしたけど、胸は微塵もときめかなかった。
だって、彼もまた屑だったのだもの。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-21 12:00:00
42129文字
会話率:29%
IN:0pt OUT:12pt
総合ポイント:2560pt 評価ポイント:1322pt
作:コーヒー先生
ローファンタジー
連載
N0261IB
平和で平凡で幸せな国に現れた大量殺人鬼。
恐怖に慄く国の民達をよそに殺人鬼はすぐに捕まった。
だが、殺人鬼は他の罪人達を連れ脱獄をしたのだ。
そして国の左へと逃げた罪人達はそこで暮らし、国を創ったのだ。
そして、『白の国』と『黒の国』に別れた。
平和で平穏に暮らす白の国
罪人達だけの法律が存在しない黒の国
ただそれだけの物語
最終更新:2023-03-22 23:34:08
11261文字
会話率:25%
IN:0pt OUT:79pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
少し実験的ですが、気軽に読んでくださるとうれしいです。
最終更新:2022-05-15 18:45:28
655文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:50pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
作:江戸川ばた散歩
異世界[恋愛]
完結済
N1845HP
「私」モニカのもとに、義姉となったかつての級友アルマがひっきりなしに手紙を送ってくる。
彼女は呼吸をする様に人に意地悪をする兄のことを訴えてくるのだ。
だがモニカはそれに対し何もしない。何故なら兄はかつて自分に同じことをし、アルマはまた、学校でモニカを虐めていたことがあるからだ。
モニカは学校時代は兄に比べれば可愛いものであるアルマのいじめをひょうひょうとかわし、その間に後の夫とも出会った。
一方アルマはいい男を、ということで、兄に目をつけてしまった。
それがモニカの幸福の始
まりだった。
この作品はアルファポリス、カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-23 07:53:57
5406文字
会話率:24%
IN:0pt OUT:40pt
総合ポイント:8320pt 評価ポイント:7496pt
え?タイトルで既に矛盾してるって?
人間とは矛盾を孕んでも生き続ける存在だと、どこかの刹那・F・ナニガシも言っていました。
矛盾に気づいてもそれを右から左へ流せる広い器量こそが人生に必要なのだという私からのささやかなメッセージです。受け取ってください。
最終更新:2021-10-07 17:15:43
672文字
会話率:7%
IN:0pt OUT:56pt
総合ポイント:4pt 評価ポイント:0pt
とある貴族令嬢、リアリ。彼女が主人公の物語は、今始まった。婚約者のアルと往くは、右へ左への大冒険!彼女の最後に待ち受けていたのは、幸福か、絶望か……。武器は前世の知識。真っ直ぐ前を向いて、楽しく冒険したい!そんな思いを胸に、魔法が存在する世界で、彼女の想像力は花開く!目指すはハッピーエンド!バッドエンドなんて、およびじゃない。
最終更新:2021-05-08 10:00:00
138883文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:71pt
総合ポイント:20pt 評価ポイント:10pt
満を持して迎えた大学受験当日の朝、受験会場へと向かう嶋次郎。
右へ左へと曲がりくねりながら、延々と続く坂道の果てに待つものとは一体……?
※この作品は拙ブログ【机上の変~不条理短編小説工房~】にも掲載しております。
https://desktopincident.hateblo.jp/entry/2020/12/03/185052
最終更新:2020-12-13 17:20:53
1388文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:28pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
むかしむかし。
北の空で左から右へ、右から左へ。相争うように行きかう流星の輝きがあったという。
当時の星見たちが観測にあたったが、多くの者ははっきりとした判断が下せず。
ただひとり、最年長の星見が語ったのは、幾万日にも及ぶとある星の行方だった……。
最終更新:2020-10-16 23:00:00
3363文字
会話率:3%
IN:0pt OUT:93pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
おかしい。絶対におかしいよ。
車内を流れるアナウンスに、わたしは目を丸くした。
オレンジ色の文字が右から左へ流れていく。
どうして誰も気づかないのよ、スペルが違っているじゃない。
これじゃあまるで、悪魔の呪文みたいじゃない、
最終更新:2020-08-04 00:05:34
3019文字
会話率:24%
IN:0pt OUT:51pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:12pt
バイク好きの少女が、異世界で愛車と大暴れ!? イギリス人の父と日本人の母、そして年の離れた兄を亡くした少女が、己の運命に翻弄されながらも、大好きなバイクと愛する人達への想いを支えに、強くあろうと懸命に生きる物語。不幸から始まった少女の物語は、最愛の人を見つけた事で転機を迎えるはずだった。しかし既にその時、運命の歯車は大きく動き始めていた。巨大な月が浮かぶ異世界とも言うべき夢の世界。美しい青年や、その世界の住人達と言葉を交わすようになると、一気に日常が変わり始める。人語を喋る獣
、人や家畜を食らう魔物、黒い物と魔女を忌避する風習。その他にも現世では考えられない異世界の常識。それら全てが夢ではなく現実だと受け入れた時、少女は身を守るために剣を持つ覚悟を決めた。そこから少女の快進撃が始まる! 達者な口を最大限に活かし、突飛なまでの行動力を遺憾なく発揮し、異世界の常識人達を右へ左へと翻弄しながら、愛車と共に己の運命に立ち向かう! ※初めての作品ですので、誤字脱字もあるかと思います。ご指摘頂ければありがたいです。また気軽に評価・感想等を頂ければ、とても励みになります。よろしくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-25 18:18:31
909646文字
会話率:44%
IN:0pt OUT:0pt
総合ポイント:128pt 評価ポイント:34pt
魔王的には戦う理由がない!
それでも転生者転移者は勇者となって挑んでくる!
一方的勇者一行、年々勇者のクオリティが下がる事に頭を悩ませる国王、その勇者の捌け口とされる魔王。右から左へベルトコンベヤー式に行われる世界に、疑問符を投げ掛け満を持して魔王が立ち上がる(戦いません)
一言でまとめると、お偉いさん達の苦悩の日々になります。(今の社会人の人達だと共感されるかも)
最終更新:2020-06-05 14:49:26
2141文字
会話率:24%
IN:0pt OUT:36pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
すべては、右から左へと流れ、そして、壁はいつか当たる。
キーワード:
最終更新:2020-05-22 01:05:34
555文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:13pt
総合ポイント:8pt 評価ポイント:8pt
右へ行こうか、左へ行こうか。
決めるのは自分だ。
最終更新:2019-10-29 23:09:30
2344文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:40pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
「怪穢」と呼ばれる存在が、この世界には秘密裏に存在している。
加賀美新は、下校途中、クラスメイトらしき姿を人通りのない細道で見かけ、不思議に思ってその後を追った。
聞こえる爆音、慌ててその音を追い、細道を右へ左へ抜ける。
終に新はその現場に追いつくことができたのだが、角を曲がった新を待ち受けていたのは―ー
最終更新:2019-03-08 21:07:41
11786文字
会話率:28%
IN:0pt OUT:39pt
総合ポイント:6pt 評価ポイント:6pt
十歳のA男は「左へ曲がれ」という空耳を聞く。A男は空耳に反抗して右に曲がり、犬に追いかけられてしまう。以来A男は犬がトラウマになる。18歳になったA男は、犬が原因で恋人と別れ、以来恋人を見返すために勉学にはげむ。やがてA男は頭角を現し研究者になった。そしてA男が発明した機械が世界的な賞をとるが――
最終更新:2019-01-21 16:33:45
2489文字
会話率:42%
IN:0pt OUT:43pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt
作:kaijiin
ハイファンタジー
完結済
N1508ER
『不運』な少年、八雲 恭二は不慮の事故で死んでしまう。
再び、目を覚ますとそこには、女神と二人の少女。
残念女神によって、異世界へと転生させられる。
人間の赤ん坊となった八雲は、熊型の魔獣に拾われ育てられる。
熊型の魔獣の家族として幸せを感じる八雲に、異世界までついてきた『不運』
八雲は、キンタローと名を変え、兄弟のクマゴローと共に異世界をまわる。
異世界初の人間と熊型の魔獣が織り成す、異世界譚───のはずが!
キンタローの周りは、ボケ属性ばかり!
ボケを回
収すべく右へ左へ大忙しのキンタロー。
「クマゴロー、お前まで!」
果たしてキンタローは、全てのボケを回収出来るのか!?
異世界初の人間と熊型の魔獣が織り成す、時々シリアス、異世界コメディ冒険譚。はじまり、はじまり~
第1章 森のくまさん
第2章 金と熊と蜜柑
第3章 赤い髪と巨人とひょろ親父
第4章 ぶたとブタと少女
第5章 栗鼠と赤い髪と黒き竜
第6章 白い竜と黒き竜と村長
第7章 金と銀と魔人族
第8章 エルフと死竜と魔王
最終章 金と神と不運折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-20 07:00:00
252953文字
会話率:40%
IN:0pt OUT:14pt
総合ポイント:822pt 評価ポイント:352pt
王国騎士団であったダリーは、渓谷を右へ左へ走っていた。
その後ろを魔獣と呼ばれる怪物たちが追いかけていく、だが不運にも彼は行き止まりの当たってしまったのだ。
死を覚悟しながらも神に祈りをささげたその刹那! 追いかけていた魔獣たちが倒れていった。
そして振り向いた彼が見たのは……
最終更新:2018-05-21 22:20:50
2037文字
会話率:9%
IN:0pt OUT:21pt
総合ポイント:24pt 評価ポイント:10pt
犬の死体を揺らすことで蘇生に成功したとする研究がある。その論文を提出した科学者は次に死刑囚、つまり人間の蘇生に挑戦した。結果は失敗に終わったが、これは実に興味深い実験だと思う。我々はただ揺らすのである、死体を。右へ、左へ、フラフラと、まるで振り子のように。
最終更新:2016-11-23 19:53:27
1273文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:73pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
すれ違い 時計の針を左へ
最終更新:2015-10-16 18:02:12
430文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:31pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt
生徒総会ってなんでか眠くなる。フィールドに詰められたブロックのように、俺たち生徒は体育館に規則正しく並び、眠たくなりそうな委員会の発表を右から左へと聞き流すのである――――。
ほぼノンフィクション。
最終更新:2015-10-16 11:24:28
2591文字
会話率:4%
IN:0pt OUT:52pt
総合ポイント:9pt 評価ポイント:9pt
還暦を契機に営んでいた生花店をたたんで北海道に移住した省吾と真希子夫妻。離婚し再婚する息子孝之の結婚式に出席するため東京へ向かう。移住準備期間中に怪我をして入院してしまった省吾の母親。63歳の兄と二人暮らしの真希子の母親。老母を含め、親族は一人も出席しない。勿論、孝之の長男耕介もだ。夫妻にとってたった一人の孫耕介は別れた多恵の許にいる。離婚後も多恵の母親を介して耕介とは会うことができていた。今回も式の翌日に会えるはずなのだが…。離婚といえば、孝之の姉長女の瑞希も同時期に結婚生
活を破綻させている。姉弟二人とも。親としては複雑な心境だ。華やかな式場内で自分の心の在りかだけが暗い影に覆われている気がする省吾だった。子供たちの離婚、母親たちを東京に残しての移住。新生活への不安。その沈みがちな省吾の心に火を灯したのは従弟からの手紙だった。
省吾の母親は従弟夫妻にに面倒を見てもらっている。もし彼らの善意がなかったら、移住生活は東京での生活の二の舞を踏んでいたかもしれない。嫁姑の確執。省吾は自身のちから不足を痛感している。事態を真正面から受け止め、試練と向き合う姿勢をとりたいと思うのだ。そのためには自分が変わらなければならないと決意する。還暦の意味を振り返れば、生まれ変わるには今が唯一のチャンスなのだ。省吾は二人の母親を北海道へ呼ぶ決心をする。
従弟とも真希子ともよく話し合おう。どんな事態からも眼を背けない生き方をしよう。そうすれば、右へ行っても左へ行っても、間違った場所には出ないと省吾は思えるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-18 17:30:58
11135文字
会話率:13%
IN:0pt OUT:41pt
総合ポイント:22pt 評価ポイント:22pt
作:野生の南瓜
ハイファンタジー
完結済
N7526BE
足場になる葉。走り出す草。うすぼんやりと灯る花。不思議な植物が育つ獣人の森と言うところがある。その中の一つの村、ウルブ村で育てられた人間族の特徴を持つ子カイトが、狼の耳と狐の尻尾を持つ姉のソーラに右へ左へ上へ下へ力いっぱい振り回されたりされなかったり。 どこかすっとボケた住人達に、今日もボソッとつっこむカイトの日々。そんな、ある世界のお話。 異世界コメディーと言う事で、クスッとできるような話を作りたいと思っています。 電車の中などで暇つぶしにおひとつにどうぞ。
最終更新:2014-02-04 07:00:00
424320文字
会話率:45%
IN:0pt OUT:0pt
総合ポイント:266pt 評価ポイント:82pt
中東各地で続発する反政府運動、欧州各国に拡散する金融不安、政府から小出しに出てくる福島原発事故情報・・・。私たちの日常は、新聞、テレビにインターネットなどさまざまな媒体から溢れ出す情報に囲まれている。しかし、関心を持たなければ、そのほとんどが右から左へと通り過ぎていくだけだ。
そんな一見つまらなく思える情報でも、別の情報をうまく繋ぎ合わせたり、切り離したり、横から覗いたり、斜めから眺めたり・・・。すると、今まで退屈としか感じなかった情報たちが次々と予期もしなかったような美
しい花を咲かせていく。それはまるで万華鏡のように・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-03 10:25:38
28619文字
会話率:18%
IN:0pt OUT:30pt
総合ポイント:155pt 評価ポイント:77pt
作:cloverの三ツ葉の方(二百or四百文字)
ノンジャンル
短編
N2334BU
小児病棟には週に一度手品師がやって来る。
バラの花が帽子を被せると鳩に、鳩は万国旗に、そしてカードへ変わり、切ったソレは綺麗なブリッジを描いて右へ、左へ。
おっと、捌き損なってカードをばらまいたぞ。テヘッと頭を掻く手品師。
看護士が拾ってあげてと言い、ステージの下に子供達は集まる。
バラっと散らばったかに思えたカードは、しかし、拾って見ればリボンが付いた紙袋に入ったお菓子で、粋なプレゼントに歓声が上がる。
最終更新:2013-09-15 18:08:40
200文字
会話率:50%
IN:0pt OUT:77pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
「私たちが普段認識している世界を、テレビの1chとしよう。ではその“普段認識している世界”が“1ch”だと定義してくれるのは誰なんだろうね?」猟奇殺人事件に巻き込まれた親友の死を追った先に、遺された彼が何を見て、何を観たのか。 chはそのまま。三流ドラマの開幕です。どうぞ右から左へ、上から下へ御視聴ください。
最終更新:2013-05-02 12:40:18
7182文字
会話率:40%
IN:0pt OUT:15pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
初めまして、俺の名前は紅(こう)赤(せき) 灯(ひ)焔(えん)。はっきり言って、この名前よりも『地獄(じごく)の業(ごう)焔(えん)』という二つ名の方が有名だ。
そんな俺は金属アレルギーで常に手袋をしている。喧嘩をするときは別だけど……。
好きな事は家事と星を見ること。逆に、嫌いな事はピーマンを食べる事、ゲームをやる事、数学の勉強をする事に自分勝手なやつを見る事の四つ。
こんな自己紹介で悪いんだけど、俺は今体育館の中にいる。その理由は――
入学式
それが行われるのは桜
と梅が咲き、新しい出会いを予感させる季節――春という季節がやってきた事を意味していると思う。
初々しい制服なんて自分で言うものではないけれど、初めて着る制服――ワイシャツに、黒ズボン、紺色のカーディガンと水色に黄色の校章があるネクタイ――に身を包んでいる俺は校長の挨拶を右から左へと聞き流す。
朝とも昼ともいえない微妙な時間帯に、暖かな陽射しが窓から差し込む体育館は俺ら新入生を祝福するというより眠気を誘っている。
「ふ、ふぁ~~」
欠伸をしながら壇上を見上げると校長の話はもうすぐ終わりそうで、
「最後になりましたが保護者の皆様……」
とお決まりのセリフを言っている。
早く終われ!
そう心で呟きながら来賓が壇上に上がるのを見ている事しか出来ない俺は、
「すいません。気持ち悪いので保健室に行ってもいいですか?」
近くにいた先生に声をかけて許可を貰い体育館を後にした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-05-24 15:00:21
66823文字
会話率:34%
IN:0pt OUT:53pt
総合ポイント:14pt 評価ポイント:6pt
検索結果:30 件
1