地方の山間にある雛人形学園。
その学校では、厄を肩代わりしてくれる伝統的なひな人形があって、
そのお世話をするおひなさまが生徒から選ばれることになっていた。
病気の療養のために転入してきた女子中学生が、そのおひなさまに選ばれる。
厄を肩代
わりしてくれたひな人形を川に流して厄を祓う、ひな流し。
女子中学生は、過酷な役割を背負わされることになる。
ひな人形とおひなさまと、本来は同じものであるはずの二つが別々に存在する意味。
僅かな手がかりをもとに、女子中学生が危機的状況からの脱出を目指す物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-07 05:52:52
9650文字
会話率:8%