甲斐武田家は滅亡した。
次男坊、武田信長は野望を抱く
「いつか大名に復帰してやるし!」
明るさと不屈の精神とは裏腹に、何度も負けるし、挫折もする。
それでも何歳になっても諦めず、ついに戦国時代幕開けの戦いに参加し、そして野望を果たす。
何と
なく名前だけはインパクトが強い、武田悪八郎信長の人生を描く。
※あくまでもラノベです。
時代がかった口調もありますが、言ってる事はテキトーです。
なるべく時代的に合わない発言はさせていませんが、あったら指摘お願いいたします。
※転生者、チート、未来知識は出て来ません。
ただし主人公は追放されます。
後世の話は説明で出すだけで、人物の行動には一切関わりません。
※「鎌倉大草紙」とは内容一致したりしなかったりです。
史料の良さげなとこをつまみ食いしてるので、史実をベースにした物語ではあっても
史実そのものではないです。
(つーか、人名・所在・言動・兵力がきちっと書かれた史料あったら下さい)
登場人物:武田信長、土屋景遠、里見義実、加藤梵玄
(鎌倉府)足利持氏、足利成氏、長尾景仲、上杉氏一門
(甲斐国)武田信重、武田信元、逸見有直、跡部明海・景家
(室町幕府)足利義持、足利義教、管領一同
(新田岩松家)岩松持国、岩松家純、横瀬国繁、松陰坊折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-01 18:00:00
236044文字
会話率:17%
『夢幻犬鏡』が長い長い物語なので、一章分、ご試食用にカットしたものです。皆さまの味見・つまみ食いを歓迎します。
小山祇園城を落城、奪還、再落城を経験した若犬丸は、敵方のはずの小田五郎直高に誘われ、常陸小田に向います。
小田城に匿われ
て、つかのまの平穏に身を置きますが、若犬丸の所在が鎌倉公方に知られ、常陸小田は戦場となります。
舎兄直高のために若犬丸は命をかけて戦いますが、小田氏内では和平派と武断派に分かれてします。小田氏の五男である直高は、和平派の兄たちに後事をゆだね、武断派をひきつれ、男体山城にこもります。若犬丸も彼についていきますが、この城にも鎌倉方が総攻撃をしかけ――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-05 01:10:55
33031文字
会話率:30%
宇都宮氏との戦いの前夜、関東の主、鎌倉府君足利基氏は、密かに笙を手にしていた。
合戦を前に、演奏はためらわれたため、音無しの曲を奏でる。また、伝授を許された秘曲「荒序」を、家臣にして笙友の高坂氏重とともに合する。
基氏は常に血と裏
切りの中に身を置いた。幼いころの父と叔父の擾乱に始まり、自らも義兄や忠臣を滅ぼしてきた。
殺し合いに飽くことのない武士の性を厭いつつも、その運命に抗えぬ基氏は曲に己れの思いを込める。笙の音に秘められた主の諦念を知るのは氏重だけであったが、若くして病に倒れた基氏の死後間もなく、彼もまた自城を攻められ滅びるのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-01 22:03:02
3291文字
会話率:11%