小学1年生の柿谷沙奈は、亡くなった祖父の葬儀に出席するという両親に連れられて山間にある本家を訪れた。途中の道すがら、子ぎつねと子だぬきを見かけた。街で育った沙奈は野生動物を珍しく思いながらも、父親の実家である本家を前にその立派さに驚いた。
柿谷家は土地神を祀る神社の神職でもあり、地元住民との間を取り持つ総代でもあった。総代とは土地神の守り人の役目もあり、葬儀は一週間もかけてさまざまな儀式を行うことになっていた。
様式に則った儀式やその準備に7歳の沙奈が手伝えることはなく、年の近い従弟の利都とはなぜだか仲良くなれず離れ屋でひとり暇を持て余していた。
そんなとき、一匹の子ぎつねが姿を現して仲良くなった。言葉も話す子ぎつねアキが案内してくれた林の中に、老松御殿と呼ばれる屋敷があり、そこで老松さまと出会った。
このことは絶対にだれにも話すなというアキとの約束を守る沙奈。
そして夜を通して老松御殿で行われる儀式の間、困っている儀式の客の道先案内人を始めたアキと沙奈、狸族の子、チカの3人。
調子に乗った3人はお困りごと解決処『狐狸ん堂』を結成するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-14 19:00:00
30659文字
会話率:51%
首都サンティエンヌに住まう、十七歳の貧しい平民の娘リュシーは、夜にランタンの光を灯して道先案内をする仕事、ファロティエを生業としていた。
都の夜は危険であり、ひとたび路地裏に入り込めば「魔」と呼ばれる存在に取り憑かれ、人間は悪魔に成り果て
る。「魔」を追い払う力を持つのは、聖なる光を生み出せるルナ・ファロティエと呼ばれる存在だけだった。
五歳の時に偶然、悪魔になった少年に出会ったリュシーは、聖なる光を生み出して少年を助けることに成功する。その後、ルナ・ファロティエになることを夢見て日々の仕事に従事していた。
しかし幼馴染で夜の都を警邏する夜警官のアルフォンスは、リュシーの身を案じて仕事を辞めてほしいと言う。さらには「俺と結婚しよう」と言い出してリュシーを困惑させる。
そんな時偶然にも、リュシーは五歳の時出会った少年に十二年ぶりに再会するが、なんと彼は国の王太子ジルベールだった。
美貌の王太子はリュシーに会うなり「ずっと君を探していた」と言い、宮殿へと連れ帰って甲斐甲斐しくリュシーの世話を焼き始める。全身を綺麗に磨き、薄汚れた衣服の代わりに上等なドレスを与え、見たこともないようなお菓子を与えてくれた。そして専属のファロティエになって欲しいと頼むのだ。
ジルベールと再会したことにより、リュシーの生活は一変した。
しかし与えられる贅沢品の数々に、リュシーは喜びよりも困惑するばかりだった。
ルナ・ファロティエになりたいという夢、幼馴染からのプロポーズ、そして王子から向けられる甘い視線に戸惑いつつ、リュシーが出した結論とは。
※全10万字、完結保証。
※作品の無断転載、翻訳、AI学習は固くお断りいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-09 08:31:20
101381文字
会話率:41%
迷宮道先案内人(ダンジョン・シェルパ)。それは、迷宮探索及び攻略を目指す冒険者たちの手助け――道案内兼荷物持ちを生業とする者たちの総称である。タイロス迷宮でシェルパとして活動しているロウは、若いながらも腕利きのシェルパとして高い評価を受けて
いた。半年前に父親を亡くし、幼い妹と二人暮らしとなったロウだったが、王都で勇名を馳せている勇者“宵闇の剣”がタイロス迷宮の攻略にあたることになり、有無をいわさず巻き込まれることになる。★2018年10月5日、レジェンドノベルス様より書籍化します。★月刊少年シリウス4月号より連載開始!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-27 07:26:30
461349文字
会話率:36%
スカウトのメリダは妹の婚礼の為、隠されていた墓を暴いて盗みを試みたが、運の悪い事にその墓は魔王の墓だった……。そして気付けば身体は女に入れ替わり、目の前には自分と瓜二つの吟遊詩人が立っていた。
「さあ、道先案内をしてくれ! 長い旅になるん
だからさ!」
元スカウトのメリダと元魔王のマリエッタは、未知の味を求めて様々な町をさ迷い、驚嘆の料理に辿り着く。果たしてそれはどのような物なのか……そして、何故マリエッタは未知の味を求めるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-21 17:00:36
17916文字
会話率:55%
十二歳になった時、人は誰しも儀式でスキルを授かる。冒険者を夢見るガレナが儀式によって得たのは『合気』という謎のスキルだった。それは攻撃を受け流すことしか出来ない上、多くのスキルに備わる進化や派生が不可能という外れスキルであった。しかし合気の
可能性を捨てきれないガレナは山籠りし修行に明け暮れる。そんなガレナに一人の冒険者が興味を示す。合気を嗜むという流れの冒険者は山のずれすらも合気で受け流し元通りにしてしまう程の達人だった。大岩程度なら軽く受け流せるようになっていたガレナだが己の未熟さを痛感し冒険者の指導を受ける。その冒険者は別れ際、自らがF級冒険者であることを告げた。冒険者の底なしの強さを知ったガレナは冒険者の道を諦め道先案内人の仕事に就く。だがガレナは気がついていなかった。長年修行していた山は危険な魔獣や竜が跋扈している魔境であったことを。そして師事した相手が伝説級のとんでもない冒険者であったことを。そしてガレナの合気は攻撃も魔法も現象さえも受け流す最強のスキルとなっていたことを。しかしそんなこともつゆ知らず無自覚なまま道先案内人となってしまったガレナは案内相手の危機を幾度と救い本人も気づかないうちに最強の道先案内人として知れ渡っていくこととなる――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-13 18:02:07
78123文字
会話率:56%
「この世とあの世の狭間で、こちらの宗教圏ではそう、煉獄とでも呼ぶのがふさわしいですかね」
白銀の世界に閉じこめられた道先案内人の青年と、罪を犯した男の物語。
最終更新:2023-09-07 05:09:03
7911文字
会話率:27%
ついにおっさんも異世界へ転生することになりました。
わたしはおっさんに「異世界で過ごす、あなたの人生のコンセプト」を訊いてみました。
「もう付き人で頑張るしかないから、できれば『カッコいいやつ』になりたいな」
「異世界でよく思うのは『
……え~、これってどんな無理ゲー?』ってシビアさだ」
「まあ、戻りたくても戻れないし『世の中はあきらめが肝心』の精神で、精一杯頑張っていこうと思う」
異世界で暮らすのも大変なんですね。
ポテチでも食べて、ゴロゴロしながら元おっさんを応援しましょう。
彼の道先案内人をつとめる獏(バク)は、声高らかにこう告げます。
『お主が努力を重ねれば、可愛い勇者の付き人になれるかもしれぬぞ?』
異世界に行っても勇者になれない人生は、とても大変そうです。
冴えないおっさんの異世界転生ストーリー。
風にゆらゆら流されて、真正の変態ベイビーが道をゆく。
はたしてそれは王道なのか、珍道なのか。
そもそも道なんて上等なものがあるの?
道は「自分で作れ」って言われているような……。
この物語は、とある「きまぐれナイト」の英雄伝。
著者 ツキシロ
☆カクヨムにも投稿することにしました☆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-01 09:18:37
162143文字
会話率:23%
特に運命的でもなく判断ミスであっさり死んだ。
死後の世界で出会った男は死者の道先案内として、浄化か地獄か転生を選ばせてくれた。
そして転生が選ばれた。
主人公が選んだ新しい生を受ける場所は『魔物と魔法』、そして『スキルとダンジョ
ン』が物理法則に真っ向から喧嘩を売っているファンタジーな世界だった。
前世でのささやかな幸せに満ちた灰色の人生に後悔はないが、せっかく人生をやり直すなら好きなことをしたい。魔物とふれあいたい主人公は召還士兼テイマーとして冒険者の道に進む。
召喚獣やテイムモンスターを増やしながらダンジョンを攻略する冒険の始まりである。目的地は隣街だけど。
死後転生物です。
召喚師兼テイマーの冒険記です。
ダンジョン攻略物を書いてみたかったから書いた処女作です。
*すいません、書きながら手を加えてるのでちょくちょくすでに出てる話の書き方が変わるかもしれません。重ねてご容赦ください。
*投稿は週末の不定期更新となります、頑張って書きますので気長にお待ちください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-27 10:56:44
163482文字
会話率:34%
道先案内人として勇同一行と共に魔界まで来た魔術師ロイス。しかし勇者と喧嘩してパーティから追い出されてしまう。
ところが実際には好都合であった。彼の本来の目的は魔界の遺跡探索だったのだ。
そんな彼の前に現れたのは一人の金髪の少女。
彼女は言う
。
「取引しましょう」
と。
紆余曲折あって、ロイスは彼女の望みを叶えることになるが、以来付きまとわれることに。そんな彼女を煙たがるロイスだったが、突然魔王が襲ってきて──?
魔王から追われ、勇者から恨まれ、指名手配されて人間からも逃げる羽目になったロイス。そして一人の少女。、
これは結界術のスペシャリストと魔王の娘の逃亡劇。そして紡がれる友情と秘密と信頼の物語。
※別サイトにて重複投稿中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-18 20:06:47
150602文字
会話率:29%
「やあ、いらっしゃい。初めてのご利用ですかな?」
途方に暮れながらアテもなく彷徨っていると、とある店に行き着いた。
最終更新:2021-03-01 19:03:54
1360文字
会話率:34%
ゲームキャラで異世界転移したソウシ。いろいろ調べていくうちに、帰還するには善行を積むことが必要だと分かる。
一緒に転移して来た仲間たちと共に、大迷宮で人助けをすることを決めたソウシであった。
表では大迷宮の道先案内人。
しかし、ハン
ター達がピンチの時にはシロクマに変身して無双する。そんなお話。
※たまにお色気イベントがあります。苦手な方は読み飛ばしてください。
※カクヨムにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-08 21:18:31
113574文字
会話率:38%
私の名前は『あい』。見掛けは女だが勿論男だ。
こうなったのも、このゲームのデベロッパーが強制的に私の魂をゲームの中へと連れ込んだからだ。
色んな不思議な〝道〟を作ることが出来る斑猫の妖精『ナヴィ』と共に、この世界を冒険して魔王を倒さないと現
実世界には戻れないらしい。
だが……何だ?このストーリー構成と奇天烈モンスター達は…違う!ロールプレイングゲームはこんなのじゃ無い!こうなったら自分で中から構成変えてやる!
でも、果たして現実世界に戻る〝道〟は有るのか?
そして『ナヴィ』の正体と目的とは……
夢を創る人達の物語りです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-13 18:23:25
36617文字
会話率:57%
■短編■優柔不断な十四歳、因幡内海(うつみ)は告白してフラれた帰りに電車にひかれて死んだ。
「ここは三叉路。死んだあなたの次の行き先を決める場所」
死んだら宇宙にいた内海。道先案内人だのシステムだのと自称する十五歳の少女は、内海に地獄落ち
か異世界かを選ばせる。
これは異世界転生者たちが通過する場所にとどまってしまった少年と、ヒトに初めて触れたシステムの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-10 18:08:15
20947文字
会話率:45%
俺は草原を歩いてきた気がする。「失礼、もし」。突然現れた青い髪の変人女は、道先案内人なんて自称するが、こいつはなんだ? それに、ここはどこだ?
拙作『優柔不断なボクは異世界転生もままならない』の投稿をもってこちらを完結扱いとさせていた
だきます。こちらに招かれるはずだった主人公はあちらにいますので、気になった方はよろしくお願い致します。(18/01/11)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-09 16:42:46
4842文字
会話率:25%
玄国の旧都であり東西交易の要衝・平陽は、今日も多様な人々で賑わっている。最大の商家であり貴族の呂家が経営する劇場で、人買いから救ってくれた奥方様のために、|葟杞《こうき》は日々働き過ごしていた。
多忙ながらも穏やかな日々は―――神獣ユニコー
ンの墜落事件によって一変する。
平陽に入り込んだ恐ろしい魔物を滅するためにやって来た『天界の官吏』であるユニコーン、バサンの道先案内人として指名され、彼に振り回されながらも街を、大切なひとを守るために葟杞は動く。
悲痛な過去を抱え、必死に目の前のものを救おうとする葟杞とバサンは、平陽を守ることができるのか…?!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-13 20:44:29
124891文字
会話率:39%
SFノスタルジックドラマをベースに、味付けした青春ヴァーチャルミステリーを加え、日常ラブコメディと近未来シリアス、さらにはドンデン返しを少しずつコトコト煮込んだストーリーです。映画風味のソース、そして微かに香るスパイスと感動を隠し味に添え
ておりますが、お口に合えぱ幸いです。
ごゆっくりお楽しみください。
1話が平均3000文字、約7~8分で読了できる長さとなっております。全14話です。
【あらすじ】
(ネタバレが嫌な方はとばしてください)
好きな男の子にも告白できず【 平凡 】な日常を送っている女子高生【 奥田麗美 】はある日突然現れた【 カミジョウ 】と名乗る男によって衝撃の事実を知る。君の住むこの世界は【 仮想現実 】でありバグによって【 物語が始まらない 】のだと──この世界を抜け出すためには自分で【 物語を作り出し 】ラストシーンまで持っていかなければならず、自分はその道先案内人である【 ストーリー・ライター 】であると──〉
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はじめてストーリーを書こうと思った時のことを覚えていますか?
手探りで、起伏がない。続きが思いつかなく挫折する。自分と他人の作品を比べて肩を落とす。行き詰まっても誰も助けてはくれない。誉めてもらいたいのに誉めてもらえない。
ひょっとすると、それってあなたの人生と同じじゃないですか?
初めての感想をもらった時のこと。掛け声、アドバイスや後押しをしてもらったあの時を覚えていますか?
とても嬉しく、少しだけ勇気が出る。もう少しだけ頑張ってみようと思う。もう一歩踏み出そうと思う。
ひょっとしてそれもあなたの人生と、同じじゃないですか?
この物語はそんなあなたのために送る物語です。
この物語の最後には急なカーブが潜んでます。ひょっとしたら、あなたが思ってもいない場所へと辿り着くかもしれません。
「さあ、物語を始めよう──」
『アルファポリス』『カクヨム』『エブリスタ』『magnet!』さんとの重複投稿です。
SFではありますがVRMMOなどといったゲーム的要素よりも青春、ドラマ、といった要素が遥かに強いため『小説家になろう』ではヒューマンドラマとして投稿させて頂きました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-24 09:54:09
52576文字
会話率:49%
若くして命を落とすもその人生に満足していた。そんな前田明の前に閻魔様が現れ魔法のある世界で人探しを依頼してきた。次の人生も力一杯頑張ります。道先案内人が現れない中、偶然見つけた家を拠点にほんの少しの幸運を武器にのんびり生活して行きます。第1
章は本を片手に生活基盤を築きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-28 16:18:24
22948文字
会話率:47%
不穏な空気がしたが、気のせいではなかった。
最終更新:2015-05-01 00:00:00
994文字
会話率:25%
ローウィックの深い森で、狩人の少年は少女と出会う。その邂逅は、少年にとって新しい旅の始まりであった。
騎士を名乗った少女エリスと出会った狩人の少年リーンは、ローウィックの森からアトランの町へと逃れる。
そこで少女エリス一行の主、公姫
シエラディーナと出会い、リーンは彼らの道先案内人となることに。
旅のなかで、リーン、エリス、シエラディーナの回想は神承帝国に起こった内乱の物語を編み上げるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-08 23:34:49
17629文字
会話率:45%
この世界には普通の人間に混じり、獣へと姿を変えることができる人間、通称”人獣”が人間たちと一緒に生活している。
この物語の主人公も人獣として生きているが自分がなにもので、どのようなふうに生きてきていたのかさえ知らない。考えることは全て虚空に
投げ出されているようなものでただ一人、観光地として名を馳せている”水の都ミューズ”での道先案内人をしていた。
毎日のように観光客を船に載せながら無愛想な受け答えで今日も客引きは下がるばかり、そんなある日のことだった。橋上の辺から女性の悲鳴が聞こえ、注意をした時アレックスの体に抱きつくように落ちてきた女性は血相を変えて言い放った。
”早く逃げて!私追われているの!”そしてこの女性と出会ったときからアレックスの日常は反転する。そんなファンタジーな物語である。・・・・・・・・多分折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-15 22:09:32
12133文字
会話率:50%
不帰の人となった男と愛犬チャコとの死後の絆を描いた物語。
働き盛りに障害を負ってしまい不自由な体で奮闘した男を支えた犬の人生を振り返り、道先案内人の女性に導かれながら傷付いた心に平穏を取り戻す、そして最後に待つ奇跡に”愛を確信できるなら絆は
永遠に消え去ることがない”事が証明されるノンフィクションファンタジー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-08 16:58:20
40280文字
会話率:34%