新ニスカヴァーラ朝の王リクハルドといえば、誰もが認める英雄だった。その正妃であるフリージアも同様だった。彼らは、民を虐げ欲望のままに動く王侯貴族を打倒し、自分たちで国を治めることにした。しかし、彼らは倒された敵と同様に腐っていく。ただ一人、
フリージアを除いて。――ある日、リクハルド王は、第二妃リーナの提案の元、正妃フリージアを貶める茶番を開いた。いつもなら、フリージアによりあっという間にひっくり返される『お遊び』のはずが、今日は違った。なぜなら正妃フリージアが明らかな無実であるにも関わらず、罪を認めたからだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-20 00:26:47
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