昔々いがみ合う二人の領主がいました。
二人は事あるごとに「どっちが立派な家を建てられるか」「どっちが多くの作物を取れるか」などと競争し、そのたびに領民を働かせていました。
おかげで領民は疲れ果てていました。
そんな時、この地に旅人が現れ、
苦しむ彼らを見かねてこう言います。
「ぼくが何とかしてあげよう」
旅人は二人の領主の元に向かい、たちまち気に入られ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-13 16:35:07
2392文字
会話率:41%
中村凡太、彼は二十四歳の男性です。
何の理想も持たず時が流れるままに背丈を伸ばし、いい大人と呼ばれる頃には生活はすっかり荒んでいました。
計画もせずに仕事を辞め、都会へと引っ越したは良いものの職はアルバイト。
一人暮らしで学んだ事と言
えば万年床と小汚い部屋の作り方くらい、まさしく夢も希望もありません。
そんな彼を救ってくれたのは、自分自身の作り出した夢の世界でした。
望みもしない明日を迎える為にボロ切れのような布団に入り込むだけだった夜の時間を夢は時には恐ろしく、時には美しく、ただ生きているだけでは見る事の出来無い世界で楽しませてくれました。
幻は感動を、恐怖には生きている実感を与えられ、凡太は生きる意味を夢に見出したのです。
少年の姿となって旅をする夢は何もかもを忘れ無我夢中に駆けまわりました。
凶器を持ち、残虐な行為に手を染めてしまった時もあります。流石に罪悪感は拭えませんでしたが、現実では到底あり得ない体験に暫く手の震えが治りませんでした。
人見知りで端正な顔立ちと言う訳でも無い凡太が自分自身不可能だと諦めている女性とのデートに近い夢だって見た事があります。
妄想は膨らみ続け、夢の中では立派な家に住み、母や友人までもをその世界に住まわせた凡太。家の周囲はこれからも夢を見ると共に新しい大地が構成され、世界は膨張してゆく事でしょう。
ここまで来ると狂気を感じます。そうです、彼は全てを夢に捧げ過ぎたのです。
現実に全く関心が持てず、日記に夢を書き付け、眠る事ばかり考えている日々。夢日記は脳に悪影響があると聞いた事がありますが、事実凡太は夢を見ない夜の方が少なくなりました。
それでも尚夢に没頭する凡太。心の奥底ではそんな自分に危機感を感じているのか、何処からか現れた刺客や怪物に狙われる夢が頻発し始めます。
抵抗する凡太、彼を止めるべく現れる怪物達。一体どうなってしまうのでしょうか。
これは一個人の頭の中だけで繰り広げられた、一人の青年の虚しく、滑稽であり、それでも彼が精一杯人生を彩る為に逃げ込んだ仮初めの世界のお話です。
※自分でもジャンルがよく分からないので、とりあえず文芸、アクションとしました笑
※他のサイト様にも同時掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-29 20:08:48
106624文字
会話率:20%
レオピン少年は、生まれつき器用であった。
彼はその器用さを活かし、幼い頃から様々なクラフトを行ない、仲間たちに貢献してきた。
レオピンは『王立開拓学園』に仲間たちとともに進学。
しかし入学式での『能力開花の儀式』において、レオピンに与えら
れたステータスは悲惨なものであった。
『職業は無職』
『ステータスは、器用さ以外は初期値のままで成長しない』
『スキルは器用貧乏』
器用さ以外に全く取り柄のないレオピンを、クラスメイトたちは『追放』。
レオピンは『特別養成学級』という、落ちこぼれのクラスに入れられてしまう。
ひとりぼっちなってしまったレオピン。
しかし与えられたスキル『器用貧乏』が、意外な性能を持っていることに気付く。
それは、
『器用さのステータスを、他のステータスに変換できる』
『好きな職業に転職できる』
というものであった。
レオピンはまず『木こり』に転職し、森から木材を得る。
さらに『大工』に転職し、誰よりも立派な家を建築。
『鑑定士』に転職してレアアイテムを判別し、『戦斧使い』に転職してチョッカイを掛けてきた他のクラスの生徒を撃退。
『レンジャー』に転職してダンジョンを探索、『ニンジャ』に転職して罠を楽々くぐり抜ける。
レオピンは単独(ソロ)で、なんでもこなせるだけの力を手に入れていた。
ひたすら無双しているうちに、幼なじみの聖女に慕われ、美女錬金術師から見染められ、レオピンの活躍はさらに知れ渡っていく。
一方、レオピンを追放したクラスメイトたちは、レオピンの能力を目の当たりにして追放を後悔。
家は掘っ立て小屋のままで、探索もままならず、じょじょに学園内での居場所を失っていき、破滅する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-08 00:00:00
472489文字
会話率:32%
立派な家柄でなく、お金もなく、冴えない男に芋い女。
華やかなファンタジー世界の背景で、誰も得をしないラブストーリー。
最終更新:2021-10-09 20:49:02
7261文字
会話率:27%
嫁と姑の物語。ある女性は、立派な家に嫁ぐが……
最終更新:2019-10-08 23:46:56
2883文字
会話率:41%
僕のこの記憶をそのまま映画にする!
僕の幼い時の記憶、、、。
僕の家は、大きな家で家政婦さんも2人いるほど立派な家だった、、、!
父親は一からはじめた仕事が成功し、お金は腐るほどあったんだ、、、!
母親は、僕と弟の傍にいつも一緒に居てくれ
たよ。
父親が、僕たち兄弟の傍に居る事がほとんどなかったからなのか、、、?
僕も弟も、お母さんにべったりだった、、、!
お父さんは、たまに家に居ると、、、?
昼間からお酒を飲み、暴力的になる、、、!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-07 03:00:00
2097文字
会話率:25%
これは木崎家に伝わる鬼の言い伝えだ――平安時代、とある田舎の土地で茜は立派な家の娘として育った。ある日屋敷を襲われたことを境に彼女の人生は一変した。親を殺され彼女は復讐心を胸に隠し持っていた。しかし無力な自分ではそれは無理だろうと諦めていた
。茜は盗みをして生きてきた。いつものように金を盗み茜は走る。道の角の先で身なりのいい子供とぶつかりその後盗みの標的にした男に茜は捕まる。彼女はたまたま通りかかった髭面の男にある条件をもとに助けられた。一段落したところで子供はどうしてこんな事をするのと聞いてくる。茜は苛立ちを隠せなかった。そして茜はその髭の男、響楽に連れられある屋敷へとやってきた。そこは〈刹鬼〉という殺し屋の集まる場所だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-18 17:32:52
45602文字
会話率:41%
その家が立派な家だった時、家人の死を泣き叫ぶことで知らせるイキモノ、バンシー。
そんな存在の彼女だが、「どうしよう!私泣けない!!」玉ねぎが目に染みても泣けない彼女を泣かせようとするティーンと泣こうと頑張る彼女のお話。
最終更新:2016-12-13 13:50:15
2877文字
会話率:69%
僕には秘密がある。それを知っている人は特別な1人を除いて他にはいない。
裏野ハイツの106号室に僕は住んでいる。とても古い二階建てのアパートだ。家賃49000円と安く1kでトイレとお風呂は別れている。窓の外にはベランダがあり、ベランダ越
しには植えられた何本かの木々が見える。僕がここに住みだしたのは6年前、研修を終えて今の職場に就職してからだ。もうここに住みだして7年目になる。ここを選んだのは単に職場に自転車で行けるからというのが一番の理由だ。
僕は、医師をしており脳血管外科の専門医だ。ストレートに国立の医学部に受かり、そのまま医師になった。
家系的にも代々医師の家系で、僕は医師になることが当たり前だと思っていた。
僕には、肉親は1人もいない。母は僕を出産後、間もなく亡くなった。父は、僕が中学1年生の冬に突然亡くなった。僕が13歳の頃に。もともと一人っ子の僕には父が亡くなったことで家族を失ったことになった。祖母は父を出産後に亡くなり、祖父も父が10代の頃に亡くなったと聞いている。
僕の住んでいたお家は大きな立派な家だったけど僕1人では大き過ぎて住みにくい家だった。
僕は、大学から1人暮らしで実家は空き家になっている。今は、病院に近いこの裏野ハイツに住んでいる。もう何年も実家には帰っていない。
アパートの僕の部屋には毎日、女性が訪れる。彼女は窓をすり抜けて僕の狭い部屋に入ってくる。
窓の上のカーテンレールにかけてある風鈴が
─「チリンチリン」
と鳴れば、それは彼女が僕の部屋に入ってくる合図だ。
そんな彼女が僕の秘密を知っている人だ。
そう彼女が、僕と唯一秘密を共有してる人だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-12 23:00:00
12328文字
会話率:0%
叔父が海外転勤機になった。高校生になったことだし1人暮らしをするかと思ったら、立派な家と執事がやってきて…。「おかえりなさいませ、お嬢様」「名前で呼んでください、ね?」執事に胃袋から掴まれた女子高生の恋模様。/王子様のような容姿の、主人に忠
実な(ロリコン疑惑)執事×事勿れ主義女子高生のゆるゆるほのぼのした毎日。R15は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-23 13:21:23
36927文字
会話率:39%
俺の家は夏休み初日から騒がしい。なぜなら宇宙人(自称)が住んでいるからだ。ダンボールでつくった立派な家に住む宇宙人は、どうやら夏休みの自由研究のために来たらしい。俺は夏休みが終わるのが待ちどうしくてしかたがない…
最終更新:2012-02-29 00:00:00
845文字
会話率:12%