エターナル・ファンタズム・レクイエムを1000時間以上プレイした藤本晴人は、このゲームのすべてを知っていた。
ヒロインのアリシア・フォン・エーデルワイスも知っていた。
モンスターも知っていた。
筋書きも知っていた。
そして、彼女の親友であり
、相棒であり、パーティメンバーの一人であることに満足していた。
彼はヒーローではなかったし、なりたくもなかった。
アリシアは世界を救うために奔走し、春人は縁の下の力持ちとして、細かい仕事を手伝ったり、時折サポートしたりした。
甘い取引だった。
その後、春人はゲームの世界にイセカイされた。
そして今?
彼は相変わらず、ヒーローとしての能力ゼロの役立たずの相棒だが、1つだけ不条理な特技を持っている。
ところで、この悪女たちはみんな頭がおかしい。
ある者は彼の死を望み、ある者は結婚を望み、ある者はその両方を同時に望む。
一方、アリシアは完璧な姿で世界を救い、春人は毒入りのラブレターをかわし、ロマンチックな死の罠から生き延びようとしている。
その時、私は衝撃を受けた。
私はもうただの相棒ではなかった。
私は、なぜかゲーム中のすべての悪女に恋される相棒だったのだ。
なぜかって?わからない。
静かな脇役のはずが、ノンストップの大惨事になってしまった。
実際のヒロインであるアリシアは世界を救うために力仕事ばかりしているのに、私は私を「真実の愛」と思っている人殺しの女たちのハーレムに取り残されている。
どうやって生き残ればいいんだ?
惚れ薬と毒の短剣をかわすのが唯一の仕事のような人生にどう対処すればいいのか?
はたして春人は、うっかり悪女と結婚して破滅することなく、悪女の集中砲火から逃れることができるのか?
はたまた、彼は史上初めて恋の病に倒れた相棒になってしまうのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 16:16:17
1137文字
会話率:25%
ソフィア・プリムローズは六歳の時に両親を殺されてから、助けてくれた騎士団長に保護されて暮らしていた。
高潔なランドルフ家は絵に描いたように幸せな家族。
優しい両親に見目麗しい兄弟。
その弟オーウェンに想いを寄せていた先、十二歳の時に蘇った前
世の記憶から自分の運命を知る。
浄化の旅の中で召喚された聖女と恋に落ちるオーウェン。
聖女への嫉妬に身を焦がし闇へと堕ちた先に待ち受けるのは、惨めな孤独死――。
運命を変える為に、心から大切な人がずっと笑っていられるように。
ソフィアは一人、抗うことを決意した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-08 20:48:12
324647文字
会話率:44%
子どもの頃に父から性的な悪戯を受けたアニエスは、男性恐怖症に陥った。
学園を卒業後修道院へ入る筈が、母の再婚相手の都合で、ある侯爵家へ嫁ぐことに。
数年間だけの白い結婚でいいという条件だったため渋々受け入れた。
美貌の侯爵令息であるゾーイは女性嫌いで、男色の噂があったがそれは事実だった。
女性は愛せないと言ったゾーイに嫁ぐ日、ゾーイの同性の恋人シェリがそこにいた。
アニエスは夫と愛人シェリの三人での結婚生活がはじまるが······。
アニエスが自分の過去の闇から脱し、自分という存在を前向きに愛することができるようになるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 01:07:21
28328文字
会話率:30%
「…頼む…早く自殺してくれよ…
…君が可哀想だ…」
私は私を憐れんだ。つまり―――いや、恐らく…彼女は私を憐れんだ。
私は最早、彼女が何たるかを知らぬのだ。
キーワード:
最終更新:2025-01-12 10:41:20
485文字
会話率:8%
私はシリウスになりたい。
そんな願いは私みたいな凡人には天に届きもしない。だけど、私は私を信じていたい。
この話は夢を見ている主人公、芳賀小枝の人生の1部。
最終更新:2024-12-06 20:00:00
1642文字
会話率:21%
新たな人生で、私は私を取り戻す
人生に後悔を抱え、孤独な最期を迎えた真央は、貴族の令嬢エリザ・ローズウッドとして転生する。新たな人生で彼女が抱くのは、理想の自分になりたいという切実な願い。厳格な社交界や親族の期待に悩みながらも、エリザは
自らの道を模索し、自由を求める姿勢を貫く。 彼女の前に現れるさまざまな人…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 17:00:00
32977文字
会話率:32%
ある日婚約者である王子様から『エリーをどこにやった?エリーを返せ!エリーを偽装するな!』なんて罵倒されて婚約を破棄されたのですが、意味が分かりません。
私はあなたとの逢瀬の思い出、王妃教育による知識、婚約した時の嬉しい気持ち、そしてあなた
が別の女を愛した悲しい記憶の全てを持っています。
ただ、この半年。
私は聖女に選ばれ、神殿で祈りを捧げてきました。それによって成長もしたし、雰囲気も変わったかもしれませんね。
でもそれで"偽装"とは酷いですわ。
私は国のために頑張ったのです。それなのに待っていたのは婚約破棄。そして国外追放とは。
わかりました。私は私を愛してくれる方の居場所に行きます。
もうお会いすることはありませんわん。それではごきげんよう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 18:04:04
4946文字
会話率:39%
葵 咲はクラスで話すがいなっかったそんな時によく話しかけてくれた親切にしてくれた出雲 鋼のことがいつの間にか好きになっていた。
ある日鋼が告白されているところをたまたま見てしまったそのことわがきっかけで咲は本気で後悔した。
そんな咲が自分を
変えようと努力する物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-30 02:12:38
1832文字
会話率:32%
没落した令嬢エミリア。国内に居場所を失くし他国を目指す途中で、追放された元王子を言葉通り森で拾う。
孤独と心の傷を抱えたエミリアだったがそれは元王子シュリオンも同じ。
心を通わせ合った二人が、理不尽な運命に抗いながら、成長し生き抜く話。
――私は私を知る旅をする。あなたと二人。
◇◆◇
短編の長編化。短編では日間一位。
(序盤はあまり変わらず、旅辺りからじっくり加筆、後半は大幅に改変。イシュハルパートや学園生活など増し増し)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-08 18:30:41
124150文字
会話率:46%
そうして私は私を許したのだった。
キーワード:
最終更新:2024-02-22 00:49:17
322文字
会話率:0%
私は気高き猫である。父も母もとても素敵な猫で、私の憧れである。そんな私を養う人間はどれほどのものだろう。私の両親のように立派な人間なのだろう、そうだ、そうに違いない。
私は私を養う人間のことを思い、期待した。
――まあ、そんな時
もありましたね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-13 22:26:54
4251文字
会話率:45%
魔物の巣食うダンジョンに捨てられた私は、最下層でダンジョンを操る魔女に拾われた。魔女は、人間の肉を食すことを好み、特に魔力量の多い肉を好む。彼女が私を拾ったのは善意でもなんでもなく、私を食すためだったのだ。
しかし、赤ん坊であり、
まだ魔力量が伸びる可能性があった私は、ダンジョンの最下層で育てられることになった。より私の魔力量を増やし美味しい肉にするため、最強の魔物と呼ばれる魔人たちに虐待に近い訓練を受け続けた私は、いつしか人間としてありえないほどの魔力量を保有するようになったのだった。
このままでは、食われる。そう思った私は、ダンジョンの外、地上と呼ばれる場所へ逃げ出すことを決意する。しかし、魔女の手下の魔物に捕まり、食われそうになったところで……私は、”パーティ”と呼ばれる人間の群れに助けられた。
ダンジョンの最下層は人間が未到達の場所。当然人間は私一人で、いつも孤独に苦しんでいた私は、皆で協力し合い強大な魔物を倒すその姿に憧れ、絶対にこのパーティに入ると決意したのだった。
三年後、私は私を助けたパーティ『勇ましい大群』に所属していた。この群れの中にいたら、魔女の肉として育てられた私も、きっとちゃんとした人間になれる……そうなると、本気で思っていたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-23 19:12:48
104975文字
会話率:49%
「メルクーア…今まで政略的な婚約だったが、愛していたよ。だけど…僕は本当の愛を見つけたんだ」
「……そうですか」
「婚約を破棄して欲しいんだ」
「……かしこまりました」
煌びやかな王宮の夜会には似つかわしくない台詞。
メルクーアは誕生日会で
ある晴れの日に、最愛の人から婚約を破棄されました。
メルクーアが七歳を迎えた数日後、王家から打診された婚約の話。
目の前には可愛さもカッコよさも兼ね備えた無敵の少年。
「メルクーア嬢…よろしくね。僕はルートヴィヒだ」
その少年が名前を告げた後、メルクーアの頭の中には、ここでは無いどこかの場所で女性たちが話している光景が映る。
ちょっと待って…。私…メルクーアという王子に婚約破棄される予定の少女になってない!?
嘘でしょ!?後何年かすれば、王子に捨てられるんじゃん…。
また捨てられるのは嫌っっ!!
絶対に王子の愛を勝ち取ってやるんだからっっ。
彼の気を引くために色々と格闘していると、原作通りに捨てられそうに…なってる!!
結局私の努力は実らなかったらしい。
なら、私は私を愛してくれる人と愛を育んでやるわ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-19 23:00:00
215815文字
会話率:41%
イーヴァル伯爵令嬢であるラヴェンナは、自分の顔をはっきりと見たことがなかった。
割れやすいガラス張りの鏡というものが行き渡らない田舎の令嬢は、せいぜい金属板を磨いた鏡でしか己の顔を見ることが出来ないからだ。
けれど彼女が王都の学院に進学する
と、その顔を見ることが出来るようになった。
結果、彼女は自分がどの程度なのかを思い知らされることにもなる。
だが、公爵令嬢や第一王子と出会い、切磋琢磨する内に彼女は己を磨き上げ、貴族令嬢として誰に恥じることのない美しさを獲得していくことになる。
その結果、彼女が掴み取った未来とは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-22 05:05:46
6465文字
会話率:14%
―私は愛されたかった。
ただ一人。たった一人、私だけを見てくれる人が欲しかった。
けれどそれは叶わない。きっと未来永劫に。
贖罪を綴り、懺悔を洩らすが貴女に届かない。
世界が狂った。
嗚呼。私も狂った。
想望を抱いたそれに私は歓喜する
。
…だから。
貴女が貴女である為に私は私を賭そう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-03 05:54:55
10805文字
会話率:10%
大好きな先輩が結婚すると聞いた私は
ショックのあまりフラフラ歩いていると事故に遭ってしまう。
運良く一命を取り留めるも意識不明の重体に陥ってしまう。が、私はずっと夢の中を生きていた。
夢の中で素敵な王子様に出逢い恋をした。
叶わぬ恋
辛い恋
そんな恋から逃げる為、私は私を愛してくれる人に嫁ぐ事にした。そして彼を愛する努力をした。
だけど思わぬ事態が私を襲い、夢の中でも事故に遭ってしまう。
夢から覚めた私の身体には、沢山の機械やチューブが繋がっていて、ベッドに寝かされていた。
夢と現実の区別が出来ず戸惑う私の前に現れたその人は、いつの間にか私が好きになってた私だけの王子様だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-26 14:00:00
3994文字
会話率:15%
「私は私を愛していた。私は、欠点の入り込む隙もなく、完璧であった。」
最終更新:2023-02-04 18:00:00
3363文字
会話率:0%
私は私を好きになれない。
*monoagtary.comのお題「クラスのマドンナ・桜庭さん」からの創作です。
*他サイトとの重複投稿です。
最終更新:2023-01-30 12:55:22
12423文字
会話率:23%
私、周愛玲は大学時代からの恋人に振られた。幸い中国から両親が来日していたので、そのショックや憂さは軽かったが、両親が中国に帰ると、急に別れた男への思いが蘇り私を苦しめた。そんな時、付き合っている妻子ある男性からカナダ旅行に誘われ、私は感傷旅
行に出かけた。私は、その感傷旅行から戻ると、スッキリした。両親から来日中に提案のあった中国2号店についての計画を進め、私は私を雇用している倉田社長に、その協力を、お願いし、中国へ出張したり、店舗計画を進めた。果たして成功するでしょうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-14 12:07:25
65800文字
会話率:68%
雪嵐の中、彼を刺した私は私をも刺した。
最終更新:2023-01-05 11:14:59
585文字
会話率:0%