時は二十一世紀末、舞台は埼玉県氷川市。
周は妹の鈴と異人街で便利屋を営んでいた。
異人とはマナをエネルギー源として、異能を使う人種である。
普通人による差別問題は、特殊能力者保護法によりある程度は是正されたが両者の溝は埋まっていない。
異人
街は文字通り異人が多く住む街の総称である。
氷川市東銀座、通称「東銀」は日本最大規模の異人街であり、周の元には連日トラブルが舞い込む。
強面だが情に厚く人に流されやすい兄と、そんな兄を陰で支えるしっかりものの妹が織りなすSF群像劇。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-12 20:30:00
333067文字
会話率:38%
『百鬼夜行』と呼ばれる現象によって、様々な『異界』と繋がってしまった旧・近畿地方。
ひょんなことから、正規ルートを踏まない異界ものたちを監督し、取締る組織・凪(なぎ)に所属することになった高校生の藤代ダンは、個性溢れる凪の人々と共に、街を
守ることになる。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-11 15:24:00
25771文字
会話率:39%
この街への興味が薄らいでしまったのは、この街を知り尽くしたからなのだろうかー。
いつからだっただろうか、その疑問が湧き上がったのは。いや、違う。むしろ、何も知らない。観光地や景色といった、よそ者から見たこの街の表層を知るのみで、この街
に息づく人、生活、文化、歴史。この街を構成するそのもの自体を僕は何も知らないのだ。
もう一度、この街をこの街の視点で、僕自身の目で見てみよう。二月八日の午後。その強い思いが、僕、霜月拓郎(しもつきたくろう)を神間(かみま)への探訪に連れ出していたー。
章ごとに街の人々と出会い、「街を知ること」を主軸に、大きなひとつの物語になっていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-15 00:00:00
72681文字
会話率:58%