父であるクルース子爵が友人に騙されて背負った莫大な借金のために困窮し、没落も間近となったミラベルの実家。優秀なミラベルが隣のハセルタイン伯爵家の領地経営を手伝うことを条件に、伯爵家の嫡男ヴィントと結婚し、実家と領地に援助を受けることに。と
ころがこの結婚を嫌がる夫ヴィントは、ミラベルに指一本触れようとしないどころか、ハセルタイン伯爵一家は総出で嫁のミラベルを使用人同然に扱う。
夫ヴィントが大っぴらに女性たちと遊ぼうが、義理の家族に虐げられようが、全てはクルース子爵家のため、両親のためと歯を食いしばり、耐えるミラベル。
しかし数年が経ち、ミラベルの両親が事故で亡くなり、さらにその後ハセルタイン伯爵夫妻が流行り病で亡くなると、状況はますます悪化。爵位を継いだ夫ヴィントは、平民の愛人であるブリジットとともにミラベルを馬車馬のように働かせ、自分たちは浪費を繰り返すように。順風満帆だったハセルタイン伯爵家の家計はすぐに逼迫しはじめた。その後ヴィントはミラベルと離婚し、ブリジットを新たな妻に迎える。正真正銘、ただの使用人となったミラベル。
ハセルタイン伯爵家のためにとたびたび苦言を呈するミラベルに腹を立てたヴィントは、激しい暴力をふるい、ある日ミラベルは耳に大怪我を負う。ミラベルはそれをきっかけにハセルタイン伯爵家を出ることに。しかし行くあてのないミラベルは、街に出ても途方に暮れるしかなかった。
そこでミラベルは、一人の少女がトラブルに巻き込まれているところに出くわす。助けに入ったその相手は、実はこのレミーアレン王国の王女様だった。後日王宮に招かれた時に、ミラベルの片耳が聞こえていないことに気付いた王太子セレオンと、王女アリューシャ。アリューシャを庇った時に負った傷のせいだと勘違いする二人に、必死で否定するミラベル。けれどセレオン王太子の強い希望により、王宮に留まり手当を受けることに。
王女アリューシャはミラベルをことのほか気に入り、やがてミラベルは王女の座学の教育係に任命され、二人の間には徐々に信頼関係が芽生えはじめる。そして王太子セレオンもまた、聡明で前向きなミラベルに対して、特別な感情を抱くように。
しかし新しい人生を進みはじめたミラベルのことを、追い詰められた元夫ヴィントが執拗に探し続け……。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-16 17:15:20
156425文字
会話率:42%
「カタカゴ候爵令嬢ヴァイオレット・ドッグトゥース! お前との婚約は破棄する!」
プレーズ王太子は、男爵令嬢ネモフィラを苛めていたと、婚約者を糾弾する。
だが、王太子婚約者と学業・研究の二重生活に疲れ切っていた令嬢ヴァイオレットは、
この顛末を喜んだ。
自分で振っておきながらヴァイオレットに執着する王子を尻目に、彼女は苛めているはずのネモフィラと交流を重ねていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-24 07:10:00
8728文字
会話率:39%
「この婚約を破棄されたら死にます」
王太子婚約者テラン・サルジーナは、婚約者である王太子にそう告げた。
「僕は絶対に、婚約を破棄したりしないよ」
テランにそう、誓ったはずの王太子。
けれど王太子は告げた。
「婚約を破棄する」
誓
いを破られた少女は、自分の首に刃を当てて。
王太子妃になるために造られた少女が、その人生を棄てるお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-03 12:00:00
9514文字
会話率:45%
200年ぶりの魔王の復活が予言されたことから王太子は勇者と婚約することになり、自分は何も悪くないのに王太子の婚約相手という立場を追われたキャロ。そんなキャロが魔族領との国境付近で出会ったのは水色の髪をした魔女・メロンだった。彼女との出会い
によって、これまで一国の王太子婚約者として張りつめていたキャロの心は、段々と解かされていく。
でもある時突然、メロンは倒れてしまう。それには彼女が『魔王候補』であることが関係しているみたいで……。
これは一国の王妃となるはずだったのに全てを失った少女が、魔王候補の少女と出会い、彼女との永遠を求めてもがく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-19 16:12:31
18017文字
会話率:35%
男爵令嬢のシャーロットは学園の同級生にして王太子婚約者のヴィクトリア公爵令嬢に断罪計画の共犯者に誘われる。
シャーロットが偶然、王太子と一言だけ会話を交わした所を見られてスカウトされてしまったのだ。
好きでもない王太子との結婚を破談にしたい
ヴィクトリアと、家の窮状を何とかしたいシャーロットは利害が一致!
かくして婚約破棄を狙うヴィクトリアの企みの片棒を担ぐ事になったシャーロット。
断罪を実現すべく励むヴィクトリアとシャーロットであったが、王太子はシャーロットの家名を聞き何故か取り乱す。
更には姉のマーガレットを一目見た瞬間に彼女を抱擁してしまい、有り得ない程の好意を露わにする。
やがて真実が明らかになり、2人は何とか王太子とマーガレットを結婚させようと奮闘する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-10 18:15:36
59433文字
会話率:43%
前世に高等学校の図書館司書として、たくさんの学生を送り出し、現役おばさんロリータで天寿を全うしたはずのゆり子が転生したのは、ロリータファッションを違和感なく着ることができる異世界。
王太子婚約者候補の筆頭を望まれてリーリアとして誕生す
るも、前世で読んだたくさんの恋愛小説をもとに、周りの人生相談にのっていく。自分のチートレベルの鑑定スキルを使いながら、人相をみて、気づけば恋愛相談の達人として有名に。もちろん王太子の婚約者候補としてのライバル令嬢にもエールを送る。あれ?私の幸せはどこ?とりあえず美味しい時間は女神様もお好きなようですわね。
「あなた、王太子の婚約者で悪役令嬢よ!」と聖女にいわれても何のその。耳年増女子は幸せを掴むことができるのか。人の恋路は蜜の味。恋愛相談やってこい。お菓子とともに口軽くなった会話を楽しむ耳年増女子にお任せあれ。
※ストック切れるまで毎日更新予定。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-22 21:07:26
161157文字
会話率:47%
リスト皇国、ヒステリア王立学院卒業式。
学院イチ広さを誇る講堂でその騒ぎは起こった。
卒業を祝うためにドレスや燕尾服で着飾った卒業生や、関係者達が集う中、突然に声が響き渡る。
「リグレット・ワーグナー公爵令嬢。本日をもってアルバ王太子
殿下との婚約を破棄とする。新たな婚約者として、マリア・ワーグナー公爵令嬢を指名する。なお、これは王命である!」
王命によって突然王太子との婚約を破棄された公爵令嬢、リグレット・ワーグナー。
黒く長い髪に、紫水晶の瞳。
男装を常とし、王太子であろうとも謙ることをしない。
女性に優しく、その凜々しさから男子生徒からの信望も高い。
一度腰に下げた剣に手を掛けると豹変する。
ついたあだ名は「氷剣の女騎士」「黒の女神」
女生徒からはモテモテ、男子からは尊敬を受けまくる。
そんなリグレットの子供時代から王立学院の生活、卒業までの物語。
悪役でもヒロインでもない、「宝塚系、公爵令嬢」ここに爆誕!!
この作品は「pixiv」にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-26 19:30:17
116657文字
会話率:51%
第一王子の婚約者として、順調に妃教育を終え結婚と王太子妃になることを間近に控えていた公爵家令嬢アイリス。だが、父に「公爵家は第二王子派になることが決まった」と告げられる。
公爵家の大幅な転換に伴い、第一王子の婚約者であるアイリスは苦し
い立場に立たされることが決まる。その先に待っているのは断罪かそれとも……。
公爵家令嬢として自分の役目を果たそうと覚悟を決めるアイリスのもとに現れた第二王子が告げるのは。
✳︎ ヤンデレ推進委員会0531参加のため書いたヤンデレヒーローと王太子婚約者の物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-31 04:16:55
6203文字
会話率:38%
わたくし、ミューティアには妹がひとりいます。
妹シェリアは、金の髪でふわふわで、青緑のぱっちりした瞳……比べて私はクリーム色した髪にストレート、青緑の瞳だけど吊り上がりキツめの印象を与える。
そのため、妹は自分の可愛さを武器に親の愛を独
り占めしてきた。
私は公爵令嬢なので、王太子婚約者候補に選ばれ王妃教育を他の令嬢達と共に受けてきた。
そしてこの度、まさかの王太子の婚約者に選ばれました。
そして案の定、妹がいつものセリフを吐きました。
「お姉様、シェリア一生のお願い!クロード様を私に頂戴?」
「……良いわよ、あの方がそれを望むなら…ね」
「ほんと!?シェリア嬉しい!クロード様に聞いてくるわ!」
(まぁ、無理でしょうけど……あの、---王太子が貴方を選ぶとは思えないもの)
アルファポリス(完結)。カクヨムにも投稿してます。
※素人作品です。矛盾などは多目に見て下さいです※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-24 08:00:00
14400文字
会話率:39%
なにこれ!?嘘でしょ、私が公爵令嬢!?
ゲームクリエイターの麻莉は、事故に巻き込まれて命を落とした───はずが、自身も手掛けたファンタジーゲームの世界に転生した!しかもストーリー登場人物である、王国の公爵令嬢・マリエトア・ラティーゼと
して転生を施した!しかも王太子の婚約者!しかし彼女はゲームストーリーの中では悪役で、最終的には処刑される……。せっかく自分が作ったゲームの世界で死ぬなんて、それだけは絶対に嫌!幸いにも、麻莉が転生した時には、マリエトアはまだ6歳だった。
彼女は死の運命を変えるべく、王太子との婚約を破棄!ゲームでも選択した魔導師という職に就くことを決意する!(ていうかただ魔導師になりたかっただけ)
これはゲームクリエイター兼天才ゲーマーが、転生したゲーム世界で奮闘する物語だ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-02 16:50:44
3005文字
会話率:47%