「いらっしゃいませ」
「――!」
まだ眠い目を擦りながら店内に入ると、焼きたてパンの香ばしい匂いと共に、いつもの店員さんがヒマワリのような笑みを向けてくれた。
俺の心臓がドキリと一つ跳ねる。
たったこれだけのことで、「今日も一日がんばるぞい
!」という気持ちになるので、我ながら単純だなとつくづく思う。
俺はこのパン屋の店員さんのことを、密かに心のアイドルと崇めている。
この人がいるから、毎日の辛い仕事も何とか乗り越えられているのだ――。
――だが、まさかこの店員さんが、俺が推してるエロ同人作家であることを、この時は知る由もなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-21 21:04:46
4082文字
会話率:30%
食べ放題好きな人ー!
最終更新:2021-05-10 20:00:00
3255文字
会話率:8%
「食パンのハーフサイズ、四枚切りでお願いします」
冷たい小雨の降る、冬の週末。
この店に、見慣れない女性客がやって来て──。
春が恋しいこの時期。
心も身体も温まる、焼きたてパンはいかが?
銘尾友朗様主催『冬の煌めき企画』参加作品。
300文字程度の掌編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-01 00:00:00
337文字
会話率:12%
起きたら、たぶん犬。しかも子犬。大粒の雨にどうすることもできなくなったとき、助けてくれたのは同じくらいびしょ濡れの人だった。(ゆるゆる現代人外転生)
最終更新:2020-12-04 20:00:53
36915文字
会話率:23%
「パンを司る神霊さん。お父さんが焼いた美味しいパンを、お客さんに配ってくださいな。対価はわたしの魔力と、お父さんの焼きたてパンを一つ」
都会でも田舎でもないキュレルの街の町立学校最上級生のチェルニは、今日も食堂兼宿屋〈野ばら亭〉の看板娘
の妹の方として、常連さんたちを相手に、店のお手伝いとして大活躍していた。
そんなとき、優秀な神霊術の使い手である彼女に助けを求めてやってきたのは――。
「チェルニちゃん、居てくれてよかった。きみの力を貸してほしいんだ。街の子供たちが三人、拐われたかもしれない」
神霊術少女チェルニの最初の冒険が始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-14 18:29:01
17732文字
会話率:40%
もしも人生をやり直せるならば、この日だけは焼きたてパンを我慢しろ、とわたしに警告しただろう。あるいは寄り道せずに何があっても、真っ直ぐ家へ帰るべし。
それで、全ては回避できたはずだ。たぶん、いやきっと!
前世とか異世界トリップとか勇者とか
が出てくる話。
少し前に書いたまま完結する兆しが見えないので、序盤だけです。設定を詰め込みすぎるのはいつものクセです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-18 00:00:00
10610文字
会話率:34%
「ギルドマスターをやってもらえませんか?」
異世界へと舞い降りた俺が彼女から言われたのがそれだった。雪に囲まれた大陸の最北の地、カロリナ村。そこで俺はギルドマスターを志すことになった。剣を振り回すわけでもなければ、大冒険をするわけでもな
い。そこにあるのは平和な日常にちょっとだけ交じり合う剣と魔法と事件の話。エールよりも紅茶、ぶどう酒より焼きたてパンの香りが似合う冒険者ギルド。ポプラの切り株亭へようこそ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-06 23:40:06
3213文字
会話率:34%