2人の才能、2人の違いの物語
最終更新:2024-07-29 11:46:11
14626文字
会話率:43%
冒頭より——
いつからだろうか。寝息がピタリと止まって、伸び縮みを繰り返す心臓の動きが徐に鈍化していく姿を想像するようになったのは。神や仏の存在に怯えるような誠実さはとうの昔に手放したものの、この邪な願いを阻んでいるのは、形而上なる存在
に違いないと言う、曖昧模糊とした感覚があった。
血を分け合った人間同士というのは特に厄介である。スマートフォンに登録されている情報を消去すれば無かったことにできる他人とは違って、常に周囲に付き纏い、私がこの世に生まれてきた理由でもある為、簡単に袂を分かつことは出来ない。家の至る所で愚痴と嘆息を吐き散らし、湿り気を醸成する私の悩みは、介護の対象となった父の行動だ。
18時更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-26 18:00:00
14731文字
会話率:45%
梅雨の始まりを予感させる湿り気を帯びた冷たい夜の中を、米倉義信は歩いていた。慣れた道を、諦念を抱えて歩く義信は、その道上で鬼と出会う。 *カクヨムにも投稿
最終更新:2023-05-08 19:06:29
8608文字
会話率:24%
夜の田舎町、夕闇が辺りを包み込み人気の少ないたんぼ道はカラスやネコたちが泣きわめく声だけ。少し不気味な通学路にスマホを片手に一人の少女が家路へと向かう。スマホの画面に夢中の少女は何かにぶつかる、奇妙な感触、湿り気。少女に引きつけられ現れる人
だったが、人で無くなったその正体は……願いを叶えたいと思う人の希望と欲望の果てに取り憑かれた者達を救う眷族と魔女の後始末な物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-28 22:18:21
4423文字
会話率:40%
それは梅雨のぐずついた空が少しだけ機嫌を直して、雲の隙間に半月を見せてくれた日のことだった。
塾の帰り道、夜遅くに通りかかった公園で。
胸元を涙で濡らした変なOLのお姉さんに出会った。
――――――
これは恋とは呼
べないかもしれない。
けれども俺はコレを恋だと思う。
梅雨の湿り気を吹き飛ばすような。
ひと夏が始まる前の、ほんの切り抜き。
目指したのは紫陽花の花の色のような
どこかふわっとした〝淡さ〟です。
それではどうかお楽しみくださいませ。
皆様の心の声をお待ちしております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-19 13:00:00
6889文字
会話率:25%
むかしむかし。
とある長屋に住まう青年は、生来の無精者。特に部屋の掃除に関しては、徹底して行わなかった。
問題なく10年あまりを過ごしたのだが、あるとき友人からの指摘を受けて……。
最終更新:2021-05-25 23:00:00
2191文字
会話率:0%
あなたへ向かって、吹いてくる風。
おかしなところはないですか?
最終更新:2021-04-23 19:00:00
3235文字
会話率:2%
最近の日本語は乱れとる!
…………なんて口を酸っぱくしてしつこく言う側に、回るとは思わなかったよorz
せっかくの日本語だ、母国語だ。
小説投稿サイトへ投稿して、感想で「日本語が巧(うま)い」とか「綺麗な日本語」とか「こ
んな繊細(せんさい)な表現があるんですね」とか。
そんな事を言われたくないか?
日本語の表現力は、並じゃないぞ。
特に人間の心情……湿り気があってジメジメっとした部分はな。
風景・景色にさえ、人間の心を、情緒をおりまぜる人種の言葉だ。
知って、使えて損は無い、細か~~~い小技を大雑把に分けてふたつ。
今回はご紹介します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-18 01:00:00
5166文字
会話率:0%
遠い昔大きな戦争で地上は汚染され、新人類と呼ばれる人種が地下で暮らす世界。
地底都市28軍お抱えの調査員瀬戸大地は、政府の依頼で新たに発見された謎の遺跡の調査を行っていた。
しかし、その遺跡の祭壇を調査中にまばゆい光とともに意識を失い気が付
くと、異世界ディアナ大陸の草原に全裸で放り出されていた。
草木の匂い やわらかい日差し 湿り気のない風
かつて当たり前だった光景に感動し、言葉を失う大地。
魔法文化が盛んで、魔法の才能が全てのこの世界で、魔法が使えない大地はどう生きていくのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-09 23:20:59
1578文字
会話率:33%
糞みたいな性格のせいで、連載に投稿しようとして、折角書いた糞みたいなあらすじを消す羽目に為って、今さらそれを書き起こす程根性座ってないので、何を書いたかと言えば、糞みたいな性格のせいでを転々と繰り広げる糞みたいなあらすじを書いてました。糞み
たいな性格の本領発揮すら出来ない糞みたいな性格のせいで。
一応、あらすじ。
『糞がぁー!』TVのサイドテーブルに座って彼女が発狂するのを見つめていると、此方に気付いて恥じらうように照れて笑った。日常を垣間見た心地が小気味良い笑いを誘った。残尿感のようにいつまでも湿り気を残して。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-19 05:11:13
1702文字
会話率:5%
「俺はゴーレム。魔力で動くお人形です」
砂漠のど真ん中で倒れていた鋼鉄製のゴーレム。自らをファレットと名乗る彼は旅をしている最中だと言う。
魔力、身体能力、その全てに於いて人智を超える彼は鋼の身体と心を携え、広大な大地を歩く。
彼は仲
間と共に幾多の困難を乗り越えながら、遥か望郷に挑むのだ。
全ては創造主との約束の為に。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-04 08:30:10
20422文字
会話率:42%
雨の季節のお話です。
鳥や大きな獣から身を隠していたカエルたちは、雨の気配を感じると
アジサイの下に這い出てきて、いっせいにゲコゲコと歌い始めます。
でも仲良く合唱しているわけじゃありません。
カエルたちにとって、空気に湿り気のあるわずかな
時間が
女の子をデートに誘うチャンスなんです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-21 00:00:00
981文字
会話率:0%
湿り気の多い部屋には、除湿だけで充分だな。
最終更新:2018-08-15 15:42:15
300文字
会話率:0%
湿り気はあるが
暑くはない風の路地を
女の影が過ぎる
女は呟く
……あした。あしたをどうしたらいいの。
野良猫は聞いていたが何も言わない
猫はいつもそうだ
(一連目)
最終更新:2016-09-06 00:18:44
340文字
会話率:0%
『時』___
人は生を受けたその瞬間から、『時間』という呪いにかかる。これを時の呪縛と言った。つまりは機械仕掛の人形と同じ原理で、心臓がゼンマイで、人が人形__。ゼンマイは意識して止めれず、ただ寿命が尽きるまで回り続ける。心臓に関してもそ
れと同様、寿命が尽きるまで働き続ける。
とある高校男児、雨夜 雫は平穏な毎日を送っていたどこにでもいる平凡な学生の一人だった。だが、ある日のこと__雫は突如、世間を騒がせていた『意識喪失事件』に遭遇することになった。そして平穏な生活は一変することになる___
それは学校から幼馴染みである春霞 愛華と共に下校をしている最中のことだった。帰る道はいつもと同じ、家に挟まれたひと気の少ない小道。季節は6月ということもあり、空は灰色の憂鬱な曇り空、あたりは雨でぬかるんでおり、小道の両脇に立つ石の壁は雨粒を浴びて、湿り気を帯びていた。
雫たちが所々にできた水溜まりをよけながら、歩いていた時だった。地べたに転がる黒い影が雫の目に留まる。そしてすぐに雫は自分の体に異変が起こり始めるのに気がつくのだった。だが考える間もなく、そのまま膝を地面につけ倒れこんでしまう。意識はあるが、体が動かなくなった。傍にいた愛華は必死になって雫の体を揺らし声をかけるが。すると、そんなところへ妙に冷たい声が聞こえるのだった__
*4話から後のあらすじ*
愛華を連れ去られた雨夜 雫は、チャールズ、青嵐が属するWTPO(世界時間保全機構)の元で、彼女の奪還を目論み3年の月日が経った。
しかし、3年の歳月が経たにもかかわらず、『時空の狭間』への侵入を計画する闇の組織『エリン・フィア』は依然健在のままで愛華も助けられずにいた。
『時の十の標』
一、聖刻を刻まれし赤児の魂を差し出す
二、時間の均衡を保つ支柱の破壊する
三、『時間の狭間』に繋がる場所で儀式を行う
四、鍵となる3人の選別者を差し出す
五、全ての人種の血肉を差し出す
六、次元の魔法陣を作り儀式を行う
七、聖火の炎を聖台に灯す
八、次元神の涙を流す
九、聖杯をもつ
十、聖者の印を持ちし者が行う
これが果たされた時、すなわちそれは『時空の狭間』への道が開かれることを意味した。
《警告》
*長期間投稿に耐えられない方はご遠慮下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-23 16:53:59
46898文字
会話率:21%
敗北した少年ロアの物語。目を開けると世界は暗闇に包まれていた。湿り気を帯びた土の匂いと枯れ木の匂い、それから鼻をつくつんとした鉄分の匂いに包まれて、少年は新たな一歩を踏み出すことを強要される。
最終更新:2014-04-20 22:40:48
4188文字
会話率:30%
湿り気があり、糸を引く。
キーワード:
最終更新:2011-08-29 19:46:51
200文字
会話率:0%
雨の音や雨の匂い、空気の湿り気なんかで思い出す記憶の話し。
最終更新:2011-05-28 22:50:39
9158文字
会話率:10%
若い者が集まる花見ということです。
最終更新:2010-04-13 01:14:01
200文字
会話率:0%