宝塚を目指した少女の話
最終更新:2023-03-21 21:37:36
3910文字
会話率:8%
かつて、クリスマスになると駅前のイルミネーションに多くの若者が集っていた。そんな人々もいつしか去って久しく、私の住む東京多摩西部の町もついに消滅した。それでも、私は一人、この町の伝統だったクリスマス・イルミネーションを灯し続ける……。
最終更新:2021-12-24 00:00:00
3173文字
会話率:11%
詩歌は無口だけど頭が良くて、花が大好きな女の子だ。
決して一言もしゃべらないけれど、その分だけ詩歌の教室の机は色とりどりの花々に囲まれ、華やかで饒舌に見える。
私は、そんな詩歌に毎年手編みのクリスマスプレゼントをあげているのだけど、今年は制
作が遅れに遅れて、結局何もできないままクリスマスを迎えることに。
冬休みには二人きりの温泉旅行も控えていて、私の焦りは募るばかりだった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-25 01:18:49
6928文字
会話率:7%
明日の数学のテストで失敗したら留年!
放課後の教室で教科書と必死に格闘していた私の目の前に、いきなり「アホ」と罵ってくる謎の後輩が現れて……。
年の瀬に起こった、ほんのちょっとだけ非常識な日常の物語。
最終更新:2018-12-23 16:03:19
5531文字
会話率:51%
中学二年生の衛(まもる)の弟、斉(ひとし)は、肢体不自由児だった。衛は、毎週日曜日の朝、車椅子を押して阪神電車に乗り、斉の大好きな、梅田の阪神百貨店地下の中華料理店「662」に朝定食を食べに連れていっていた。
衛は、母、典子と斉との三人暮ら
し。すぐ近所に祖父母が暮らしていた。
衛の心の支えは、病気のため三十歳でこの世を去った、父、清の遺した衛宛の手紙だった。
衛には、気になる女の子がいた。去年の中学の音楽会でピアノを弾いていて、今年、同じクラスになった福本美紀だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-09 09:29:03
27506文字
会話率:20%
武庫川の渡し場、"髭の渡し"の飯盛場で一の谷の合戦を語る男とそこへ現れた旅人。
最終更新:2018-07-29 02:24:01
7662文字
会話率:59%